コース紹介

リレーエッセイ企画「私と国士舘」

戻る

本企画では、文学部の専任教員・卒業生が「どんな専門なのか」「何が学べるのか」といった内容を中心に、受験生の皆さんへのメッセージを含めたショートエッセイを執筆しました。どうぞお楽しみください。更新は不定期です。

教育学科 教育学コース
四徳目のバトン

郡司 菜津美(ぐんじ なつみ)講師(専門分野:教育心理学)

 「誠意・勤労・見識・気魄」を教育指針とする本学では、「真面目に、よく働き、広い視野で、とにかく前に突き進む!」といった学生が育っていることを感じます。身近な例で言えば、私の研究室のゼミ生たちです。
 ゼミでは、①まず、自分たちの興味関心のあるテーマは何かを真剣に考え、それについてよく下調べをしています。②次に、どのような活動を通してそのテーマについての学びを深めていくのか、しっかりと計画をたてて準備し、③実際に多様な他者と関わり、遊び、学ぶことで、④より良く生きるエネルギーを生み出していきます。
 2021年度春期最後のゼミでは、「安心感のある場づくりのための言葉かけ」を探究する目的で、ポートボール、スウェーデンリレー、ビアポンの三つの活動を行いました(ビアポンの様子は、郡司ゼミ公式Instagramで紹介をしています)。真面目で、よく働き、広い視野で、とにかく前に突き進んでいく。そんな学生たちが育つ秘密は、先輩たちの存在です。
 今日も、前向きな学びのバトンが後輩たちに受け継がれています。

  • 郡司菜津美先生写真1春期最後のゼミで
  • 郡司菜津美先生写真2郡司ゼミ公式Instagram

<2021年8月24日(火)掲載>

一生の仲間と出会えた郡司ゼミ

令和2年度卒業生 Tさん 教育学コース

 入学した時、知らない人ばかりで、充実した毎日を過ごせるのかとても不安でした。しかし、学校探検をオリエンテーションで用意してくださった個性豊かな先生方、初めての履修登録で丁寧に教えてくれた優しい先輩方、そしてなによりも、何気ない毎日を一緒に過ごした友達のおかげで、楽しく学びながら成長し、4年間があっという間に過ぎていきました。写真は私が当時3年生だった頃のゼミのメンバーです。みんなで誕生日をお祝いしたり、ディズニーに行ったりしました。
 大学生活の中でも特に忘れられない思い出です。コロナ禍で会いたい人に自由に会えない日々が続いていますが、離れていても心で繋がっているような、卒業しても縁が続くような仲間に出会えた事を入学して不安を抱えている自分に伝えてあげたいです。

  • 卒業生Tさん写真1先輩の誕生日会にて(撮影:令和元年度)
  • 卒業生Tさん写真2ディズニーランドにて(撮影:令和元年度)

<2021年8月24日(火)掲載>

活気ある総合大学ならではの幅広い教養と実践力

桜井 美加(さくらい みか)教授(専門分野:臨床心理学)

 国士舘大学は2017年に創立100周年を迎えました。私が国士舘大学のキャンパスを初めて歩いた時の感想は、「活気にあふれている!」でした。私が特に感じる本学の特徴や良さとして、2つのことを述べたいと思います。
 ひとつめは、総合大学であるということです。学生たちは自分の所属する学部やゼミでの勉強はもちろんのこと、総合教育科目では他学部の先生方の専門の話を聴き、学ぶチャンスがあります。例えば、私の専門領域(臨床心理学)の中で子どもを対象とした「遊びながらカウンセリングをする」という遊戯療法がありますが、プレイルームのスペースの広さや照明の明るさ、音響が望ましいかについて、建築家の先生の研究室を訪ねてヒントを得つつ研究することができます。その逆バージョンとしては、建築を学んでいる理工学部の学生が、住み心地の良い住宅とはどのようなものか心理学的に考えたいと思った時に、私が所属する文学部の心理学の専門の教員から学ぶことができます。
 また私は、研究者として国士舘大学の総合大学という特徴を活かして、理工学部の先生方と一緒にコミュニケーションロボットとの対話による心理的効果の研究を始めています。
 ふたつめは、防災・救急救助総合研究所があることです。総合大学の強みを活かし、救急医学ご専門の体育学部の先生方を中心に、防災に関連する建築、土木、地理、気象学、法律、心理学などありとあらゆる専門の先生方が関わり、多角的な観点から日本の社会を災害から守り市民の安全な生活維持、向上につなげるための研究が行われています。災難に遭われた方たちの救助など、学生によるボランティア活動を通じて大きな教育効果が現れていますし、また得られた知見を本や大学紀要に公表することで、日本のみならず国際社会にも貢献しています。そこには台風で土砂災害の被害に見舞われた地域についてニュースが流れた途端、翌日にはさっそく組織的に援助に向けて動いているチームが存在します。「人を助けるとはどういうことか?」を概念的に考えることが多い私にとっても、大いに参考になるところです。
 幅広い教養と実践力も身に着けることができる国士舘大学で、学友と出会い、ぜひ一緒に私たちと学びましょう。

<2022年1月18日(火)掲載>

キャンパスが世田谷にあるということ:教育学的小考

助川 晃洋(すけがわ あきひろ)教授(専門分野:教育学)

 世田谷では、明治期に私塾や小学校が設置され、大正期、特に関東大震災以降になると、多くの人々が都心から移り住んできたのに合わせて、私立学校の新設や移転が相次いだ。近年の取り組みだと、区立全小・中学校における独自教科「日本語」や「9年教育」、桜丘中学校の校則、定期テスト全廃の実践がよく知られている。
 つまり世田谷は、今も昔も教育改革のまちだ。教育学を専攻する者からすれば研究のネタ、教職をめざす学生にとっては参照事例の宝庫である。かく言う私も、学部の卒業論文作成時に、区内、小田急沿線に所在し、大正新教育をリードした某学園の図書館に通い詰める中で、ドイツ由来の貴重な資料を入手することはもちろん、東京郊外特有のハイソで文化的な雰囲気から様々な刺激を受けた。
 世田谷のど真ん中にいるからこそできる。そんな地の利を活かした教育学の研究と学習をぜひ本学(部)でどうぞ。

忘れられない国士舘のイメージ

鈴木 裕子(すずき ゆうこ)教授(専門分野:教育学)

 それは私がピカピカの新卒の頃。横浜市新採用教員として同期入職したNさんは国士舘大学体育学部出身でした。柔道部で故斉藤仁さんとチームメイトだったそうです。がっしりした体格でこわそうな外見とは裏腹に、子どもたちに優しく寄り添う素晴らしい先生でした。
 ある日Nさんたちと一緒に帰宅途中、人通りの多い駅前で、角刈りの若い男性がすれ違いざまNさんの肩がぶつかったと絡んできました。私たちは思わず後退りして他人のふり。そのときNさんは男性が担いでいた柔道着にふと目をとめ、彼に向かって何かを言いました。次の瞬間、彼の表情は一変。「申し訳ございませんでした」と平謝りする男性に、「もうこんなことをするんじゃないぞ」と諭すNさんの姿が印象的でした。以来、国士舘といえば正義を重んじる体の大きな学生が柔道着姿で闊歩する風景を勝手にイメージしていました。
 …それから数十年。初めて世田谷キャンパスに足を踏み入れてびっくり。全然違う(笑)。でもスポーツがさかんで活気にあふれたキャンパスであることは間違いない。そして教育学コースの学生さんはあったかいハートの持ち主が多く、みんな仲が良い。国士舘でそんな学生さんたちと出会うことができて本当によかった♡と、いつも思っています。 

<2021年11月9日(火)掲載>

共に考え、共につくる

本間 貴子(ほんま たかこ)講師(専門分野:特別支援教育、知的・発達障害教育)

 私は国士舘大学に勤務して3年目になります。知的障害教育が専門で、主に特別支援学校教諭免許を取得するための授業を担当しています。(国士舘大学文学部教育学科教育学コースでは2019年度入学生より特別支援学校教諭免許状の取得が可能になりました。)特別支援学校教諭免許の取得を目指す一期生の学生は現在3年生で、特別支援の免許を取得するために勉強しています。
 私が担当する授業では主に知的障害のある生徒への授業づくりと指導法を学んでいます。
 この授業では、保健体育と地理・歴史・公民の免許を基礎免許とする学生が共にチームを組み、指導案や教材を考えて、模擬授業を行います。基礎免許の種別は異なるのですが、共に協力してグループワーク(協働作業)に取り組んでいる様子が窺えます。
 それぞれの学生が集団の中でうまく意見を伝え、また、相手の意見を前向きに受け止めながら授業を考えたり、教材を作成したりしています。このような「共に考え、共につくる」姿勢は、特別なニーズのある子どもたちへの教育支援を行う上で欠かせないスキルです。
 特別支援教育では、教師が独りきりで考えて、独りで授業を進めていくことはあまりありません。複数の担任で行うティームティーチングの授業が基本ですし、たとえ1対1の個別指導を実施するにしても、適切な指導計画を考えるうえで親御さんや心理士、福祉サービスに携わる方、医療関係の方など様々な方の意見をききながら共に連携して取り組むことがよくあります。
 国士舘大学文学部教育学科教育学コースでは、1年生の時からグループワークをする授業があり(例えば「教育学の基礎」の授業では、チームでプレゼンをしたり、小グループで議論をしたりします)、共に考えて何かを一緒につくる力を身につけていく機会があります。
 こうした力は、特別支援教育にかかわらず、社会に出てから必ず役立ちます。ぜひ国士舘大学文学部で一緒に学びましょう。

  • 本間先生写真授業で学生が作成した「5までの数を学ぶ教材」

<2022年1月25日(火)掲載>

忘れられない国士館のイメージ

村上 純一(むらかみ じゅんいち)教授(専門分野:教育社会学、シティズンシップ)

 初めての本務校として、国士舘大学文学部教育学専攻(当時)に着任したのは、1996年の春、35歳の時でした。当時、外から見た国士舘大学のイメージは「硬派」や「応援団」といったものでした。いざ入ってみると、学生たちの、後輩への面倒見の良さと気配りの細やかさ、私に対しても気さくに接してくれることなどに心動かされ、イメージが大きく変わりました。1年目は授業の準備や専攻の雑務に追われて、文学部のユニークな教授陣と長時間の教授会に驚く暇もなく、あっという間に過ぎていきました。それでも若かりし頃の私の写真を見ると、学生たちに感化されたからでしょうか、とても清々しい表情をしています。それから四半世紀が経ち、若手から中堅へ、中堅から古兵へと立ち位置は変化しましたが、今でも時々思い出すことがあります。それは3月の学位記授与式の頃、心の中で1年間を振り返ってみたときに浮かんだ言葉が、「僕はこの大学が好きだな。」だったことです。

<2021年12月7日(火)掲載>

教育学科 初等教育コース
コミュニケーションを大切に

河野 寛(かわの ひろし)准教授(専門分野:応用健康科学、身体教育学、スポーツ科学)

 私が9年前に国士舘に赴任して感じたことは、初等教育コースの学生さんの真面目さです。初等教育コースでは、幼稚園や小学校の教員になるという明確な目標があり、そのために必要な授業や行事が目白押しであるため、学生さんの教師としての力が備わっていくのが手に取るようにわかります。その頑張りに答えるために、私はゼミ生に研究室を開放しています。調べ物や勉強を研究室で行うことを許可し、コーヒーを振る舞いながら学生さんといろんな話をして交流を深めています。学生さんにとっては、教員と学生の距離が近いためコミュニケーションが取りやすく、授業や進路に関する相談がしやすいようで、高校生の皆さんが想像する大学教員と学生との関係とは、大きく異なると思います。
 初等教育コース全体で言えば、教員一人ひとりが学生さんの顔と名前を把握していることが、学生さんに安心感を与えているようです。また少人数のため、同学年はもとより、先輩後輩との関わりが強く、授業や教員採用試験などの情報共有がなされていることも初等教育コースの特徴であることは間違いありません。これからも真面目に頑張る学生さんのサポートができるように教育環境を整えていこうと思っています。

  • 河野寛先生写真1
  • 河野寛先生写真2

<2021年8月31日(火)掲載>

教材研究を通じた学びで得られるもの

松田 俊哉(まつだ としや)教授(専門分野:絵画制作(芸術)、図画工作科教育)

 ハードなイメージの国士舘大学に初等教育専攻(現コース)というソフトな学科があるのを知ったのは教員公募に応募した1993年でした。当時、遠く離れたウィーンの美大に留学中の私には全く現実味がなかったのです。翌年に赴任し、明るく開放的な学生の皆さんと接するうちに、要らぬ先入観なんぞ吹き飛んだのは言うまでもありません。
 さて、授業で特に大切にしているのは教科教育の教材研究です。「一に教材二に教材三に教材」と言われるほど、教師を目指す者にとって教材研究は不可欠です。私が担当の図画工作科では、1~2年の教材観に基づく実技制作と、3年の教科教育法の指導案作成と模擬授業を通して、学生が図工科指導の能力を身に付けていくよう仕向けています。具体的には学習目標、教材制作、教材開発、授業の計画立案、評価法、指導法というものです。
 大学での学びや経験を通して「そうは問屋が卸さない」という気持ちが生まれたらいいですね。これまでとは「何かが違う」と感じるでしょうし、それは何かが分かりつつあるという証しです。ある事を理解したら他のいろんな事が見えてきた、という経験はありませんか。「教員採用の近道って何?」と問われたら「地道な積み重ねだけ」とだけお答えします。
 ここでは図工科の教材研究の成果を学生さんの実技制作でご紹介しましょう。

  • 松田先生写真1
  • 松田先生写真2
  • 松田先生写真3
  • 松田先生写真4
  • 松田先生写真5
  • 松田先生写真6
  • 松田先生写真7
  • 松田先生写真8
  • 松田先生写真9

多様なつながりを大切に

小野瀬 倫也(おのせ りんや)教授(専門分野:理科教育学、初等中等教育学、科学教育)

 7月30日に大学院教育学専攻博士課程3年生 石川正明さんの中間発表会がありました。緊急事態宣言下での開催となりましたので、対面とZoomによるオンラインのハイブリッド開催でした。石川さんは、私の研究室に所属している大学院生です。また、研究テーマが理科教育ですので、初等教育コースの小野瀬研究室のゼミ生(学部3年生,4年生)も参加しました。学部生にとっては、かなり難しい内容となりましたが、現職の先生が大学に通って研究している姿は大きな刺激になったと思います。
 石川さんは、現職の小学校教師です。また、横浜市の「『匠』の授業」の授業者や横浜市優秀教員奨励賞に選ばれる等の経歴の持ち主です。このように現職教師の方々(もちろん卒業生も含めて)と授業研究会や自主的な勉強会などの場面で交流ができるよう、機会を設けてきました。コロナ禍においては、学会もリモートによる開催が主で、他大学の学生と直接交流する機会が減ったことが何より残念です。何とか機会を増やしたいと考えています。
 実は中間発表会の前日に、川崎市総合教育センターで研修講座がありました。私はその講師を務めましたが、その場にも3名の卒業生が参加していました。すっかり一人前の教師として活躍しているように思えました。うれしい限りです。このように、色々な場面で私と卒業生、卒業生と現役の学生、卒業生同士がつながっていることが、何よりもうれしいことです。

卒業生×対談 文学部:https://www.kokushikan.ac.jp/allabout/career/1998.html
卒研理科学生会HP:https://sotukenrika.jimdo.com/別ウインドウで開きます

  • 小野瀬倫也先生写真1 博士論文中間発表会(ハイブリッド開催)の様子

初等の長い年月ならではの出会い

正田 良(しょうだ りょう)教授(専門分野:算数・数学教育)

 教育学科初等教育専攻は、1969(昭和44)年に創設された。小学校の教員養成の拡充が求められていた時期だ。私はここに赴任してから十数年の中で、同年代の方との出会いがあった。学生の教育実習でご挨拶に伺った小学校の校長先生が、実は国士舘の卒業生でして、と言われたなどの出会いである。
 いやあ、あのころとは、ずいぶん変わりましたねぇ。そんなことをお話しされる。もちろん良い方向に変化したと言われている。50歳に近くになって着任するまで名前を知ってはいたけど関係のない学校だった。長い年月の中にはいろいろなことがある。良く変わるとは、カッコいいヒーローが登場してエイっと一声挙げるだけで為されはしない。
 優しく朗らかなその先生の様子をうかがって、ずいぶんと変わりましたよねと言われるそのお一人お一人の軌跡が、良くしていく流れを作っているのだろうと思っている。

  • 正田良先生写真1学生のサークルの機関誌『しらかば』の表紙より
社会という大海原に向けて大胆にチャレンジできる場所

菱刈 晃夫(ひしかり てるお)教授(専門分野:教育学、教育思想史、道徳教育)

 いろいろな大学で教えてきましたし、今もいくつかの大学で非常勤として教えています。それぞれに独特のカラーがあります。そこで特に国士舘の魅力というか、学生の一番のよさは、その優しい人柄、愛嬌とガッツです。世田谷全学部合同の教育基礎論や総合教育科目としての教育学、そして道徳教育等と国士舘では初等教育コースに限らず、学部を横断して大学院も含め、じつに数多くの学生と幅広く接してきました。ここに総合大学としての最大のよさがあります。教育に関する研究成果は、主に『教育にできないこと、できること』としてまとめ、最新知識を定期的にアップデートしています(まもなく第5版刊行)。
 学生の主体性を重んじる自由な雰囲気の卒研道徳(ゼミ)では、さまざまな研究テーマを学生が取り上げ、卒論やレポートとして形にしてきました。多すぎて一人ひとり名前はあげられませんが、小中高教員になったり(もう管理職に近い者も)、防衛や警察や消防で活躍したり、なかには大学と事業で活躍する卒業生もいます。もちろん一般就職者も多数。卒業後の今では、他学部や他大学の卒業生もあわせてすでに25年以上、交流を重ねています(コロナ禍で飲み会ができないのは残念!)。すべては学生のモチベーションしだい。何になるかは、あなたしだい。ここでは勉強、サークル、あるいはボランティアなど、貴重な青春の思い出を各自で自由自在に実らせることができます。学生いわく、社会という大海原に向けて大胆にチャレンジできる場所。それが国士舘、だそうです。座布団3枚!!!

  • 菱刈晃夫先生写真1
  • 菱刈晃夫先生写真2
  • 菱刈晃夫先生写真1
初等教育コースから学生たちの生の声!

佐々木 浩(ささき ひろし)准教授(専門分野:体育、身体教育学)

 初等教育コースの学生は、明るく素直でとても仲が良いです。それは、同じ目標に向かって切磋琢磨しているからではないでしょうか。とても活き活きとしていますね。
 そんな学生たちの声を、佐々木研究室から紹介します。

○少人数のゼミなので、学年を問わずにみんなで仲良く活動をしています!
○体育ゼミではGボールの運動を通してみんなで楽しく活動しています!
○写真はGボールを使った教材作成です!このような活動を通して仲良く活動をしています!
○初等教育コースは、全体で行う運動会・音楽会が隔年で行われ、教師としての実践を積めるコースです!
○学生数が他と比べて少ないので、学生と教員の距離が近く、アットホームな雰囲気の中で学習できます!
○初等教育コースは、教員になるための知識・技能を身に付けることができます!
○初等教育コースは、横の繋がりだけでなく縦の繋がりも濃いので、教師になるために必要な力を身につけることができます!
〇初等教育コースは、学年に関係なく教師になるために協力して切磋琢磨しています!

  • 佐々木浩先生写真1
  • 佐々木浩先生写真2

<2021年11月2日(火)掲載>

学生同士の活発な交流が魅力

青木 聡子(あおき さとこ)講師(専門分野:幼児教育)

 国士舘大学に着任した当初、私は、初等教育コースの学生同士の交流が活発なことにびっくりしました。コースで行う行事の運営はもちろんのこと、初等教育コースに所属する学生が中心となっていることが多い教育系ボランティアサークル・部の活動を通じて、横だけでなく、縦のつながりもあるというのは大学では珍しいのではないかと思います。児童の宿泊行事の引率や小学校での教育ボランティア、学童保育のアルバイトなどを先輩から紹介してもらう学生も多くいるようです。
 今年度は、カリキュラムの関係で2年生と4年生が一緒に履修している模擬保育の授業があるのですが、そこでも、学年を超えて活発な意見交換が行われています。教育実習を終えた4年生からは、やはり鋭い意見がでますし、初めて模擬保育を行う2年生も、先輩の姿に刺激を受けて、熱心に教材研究をしています。よいモデルとなってくれる先輩や迷った時に相談に乗って(ちょっと背中を押して)くれる先輩がいる。それが、国士舘の初等教育コースの魅力ではないかと思います。

ドキュメント国士舘:文学部の誠実

<2021年11月9日(火)掲載>

「教師0年」を学生とともに学ぶ

千葉 昇(ちば のぼる)准教授(専門分野:社会科教育 総合的学習 教育実践開発)

 大学附属の小学校現場で鍛えた日々は、よりよい授業を子どもと創るために、自らの授業実践力向上に全力を注ぐ日々でした。それは同時に、若い現役の先生方の教師力を如何に高めるかの切磋琢磨の日々の積み上げでもありました。
 毎年秋には、初めて現場で学ぶ大学3年生の教育実習生が150名ほど来ていました。この学生たちとは、事前・事後指導の大学授業でも出会いました。
 そんな中で、教師生活をスタートさせる以前の「教師0年」ともいうべき学部4年間に、一体何を学び、何を身につけておくと、よりよい教師として、よりよいスタートが切れるのかを考えさせられるようになりました。そんな「教師0年」を、学生とともに考え学ぶ場を求めたことが、国士舘の初等教育との出会いでした。

 「自ら動いて子どもを動かす」「ともに動いて子どもと考える」は、今でも変わらない、人に正対すべき教師としての大切なモットーです。

歴史ある国士館から教育現場へ

山室 和也(やまむろ かずや)教授(専門分野:国語科教育)

 国士舘大学のイメージは、「体育またはスポーツ」というのが一般的ではないでしょうか。私も国士舘大学に赴任するまではそのようなイメージを持っていました。そして、文学部教育学科の存在も恥ずかしながら知りませんでした。その中に、小学校及び幼稚園の教員養成課程としての「初等教育コース」があり、開設50年以上の歴史があるということも。
 その歴史と伝統のある大学に勤めて15年になり、最初に自分が関わった卒業生も現場では30代半ばの中堅教員の仲間入りです。東京都などでは主任教諭になっている人も出てきています。コース自体は一学年の学生数は40名程度の小さなものですが、教員志望の学生が圧倒的に多く、その8,9割が学校現場に就職していきます。そのような彼らを送り出すことが私の仕事の中心なのです。その一方で、送り出した後にも大学との接点をもってこれからの学生の学びに貢献してくれる卒業生との再会もあります。写真は、平成23(2011)年度卒業の田中大輔さんの現任校での授業風景です。彼は学生時代、東京教師養成塾の塾生としても学び、その後、東京都の教員として経験を積んでいく中で、さらに授業力を上げるため勤務校のある江東区の授業支援改善事業に参加していました。偶然にも、私がその事業の講師として関わっていたので、彼の授業の指導講師として再会することができたのです。この事業では現役の学生も授業を参観できてその後の協議にも関われるもので、初等教育の先輩の授業を後輩がみて学ぶ絶好の機会を得ることができたのです。
 国士舘は教員養成の大学という顔を昔から持っているのです。そのことは、教育現場に出て改めて実感することでしょう。そのことで助けられることも数多いことでしょう。そして、今学んでいる学生やこれから学ぶ人たちも皆、国士舘の顔を伝統として受け継いでいってくれると信じています。

  • 山室和也先生写真1
  • 山室和也先生写真2
▲田中大輔さん(現在、江東区立第五大島小学校勤務。教員10年目で主任教諭。写真は令和元年度(2019)の4年生国語の授業の時のもの。)
学びあう楽しさを感じて

室町 さやか(むろまち さやか)准教授(専門分野:美学、芸術論, 教育学)

 これまでにいくつかの大学の常勤・非常勤を経て、今年度4月に国士舘に着任しました。初等教育コースには、明るく真面目な人柄の学生さんが多いです。少人数のコースであるためひとつひとつの授業を丁寧に準備することができ、教員もより良い授業づくりに向けて時間を使えるような環境が整っていると感じています。私が担当する音楽は初心者が多く、楽譜の読み方もよく分からない、苦手意識がある、という学生さんも珍しくないのですが、皆よく頑張っています。友達同士で励まし合ってピアノの練習をしたり、授業後に皆で教室に残ってわいわい宿題をしていたりする姿を見ると、こんな大学生活を送った学生さんたちの多くがいずれ教員となり、子どもたちの一番身近な大人のひとりになるのだということがとても尊く、嬉しい気持ちになります。これまで勉強が面白くなかった人、同じ目標を持つ友人に巡り合えなかった人、ぜひ国士舘で学び合うことの楽しさを感じてみて下さい。

  • 室町さやか先生写真1
▲個別にピアノを練習することができる練習室。試験前はとても混み合います。
史学地理学科 考古・日本史学コース
地道に頑張ることの魅力!

夏目 琢史(なつめ たくみ)准教授(専門分野:日本近世史)

 国士舘に来て5年目になりました。考古・日本史学コースの学生は、毎年100名ほどです。もちろんいろんな学生がいます。やんちゃな学生もいれば、とてもまじめな学生もいます。日本史が大好きな学生もいますが、そうでない学生もたくさんいます。
 ただ、みんなに共通しているのは、教科書に載っているような日本史の知識をたくさん覚えることではなく、地域に眠る遺物や古文書と地道に向き合い、忘れられた過去の人物を発見し、その人生について深く考えることに大きな価値を見出していることです。これは端からみれば、地味で笑われるかもしれません。しかし、知識を身につけて賢くなった気になるよりも、もっと大切な「何か」が、ここにはあるような気がします。
 よく「日本史なんか社会では何の役にも立たないよ!」と言われます。たしかに日本史の知識が“仕事”のなかで活かされることは稀でしょう。しかし“仕事”だけが“人生”ではありません。これまで誰も注目しなかった史料に目を向け、そこから社会や人生について自分なりに考え、それを友人たちと真剣に話しあう。学生時代のこの経験は“仕事”よりもさらに広い世界にあるはずの、私たちの“人生”を、きっとより豊かなものにしてくれるはずです。
 どちらかといえば「人生=仕事」と考えてきた私ですが、もっと大切なものがあることを、国士舘の学生たちが教えてくれます。

  • 夏目琢史先生写真1
  • 夏目琢史先生写真2

<2021年9月7日(火)掲載>

将来につながる実践的な学び

佐藤 耕太郎(さとう こうたろう)
(考古・日本史学専攻 秋山 哲雄(あきやま てつお)ゼミ2017年度卒業生
公益財団法人いわき市教育文化事業団 いわき市勿来関文学歴史館 学芸員

 史学地理学科考古・日本史学コース(在学時は考古・日本史学専攻)に在籍していた私は、1年次から「史料学実習」、2年次には「史料を読む」という科目を履修していました。「史料学実習」では、くずし字の読み方や古文書の取り扱い、「史料を読む」では、古代から近現代までの活字化された文書の読み方を学習できます。
 大学で日本史を学ぶうえで、当時の史料を読むことは必須であり、それが魅力と言えますが、このように早い段階から史料の読み方を学習できる大学は実はあまり多くはありません。私の場合、早い段階から実際の史料に触れたことで、徐々に日本史への興味が深まり、現在の仕事にもつながっています。
 現在私は、博物館施設で学芸員として働いています。本来の専門は中世史ですが、業務にあたる中では、それ以外の時代の史料を読む機会も数多くあります。大学時代の実践的な学びが、さまざまな時代の史料を読むのに活かされていると感じています。

考古学研究室に所属して40年

眞保 昌弘(しんぼ まさひろ)教授(専門分野:考古学)

 史学地理学科考古日本史学コースの前身である国史学専攻に1982年に入学し、ここで初めて強いられることのない、本当の意味での学びに出会うことができました。考古学研究室では、夏休み、学園祭、年末年始、春休みの長期休暇を利用して90日近くを関東から東北地方にかけての遺跡で発掘調査にたずさわることができました。また、週3回、研究室に泊まり込み発掘調査によって出土した資料の整理、検討、報告書の作成を行いました。さらに、卒業論文の執筆など研究面では研究室所属の1年生からOBを含めて喧々諤々、共に切磋琢磨をしてきました。これらの貴重な学びを通して、仲間は研究者、教員、学芸員、発掘調査員、企業人として大いに活躍しています。OB会では、もし、あの時、この場所で学んでいなかったら、いまの自分はなかったと、毎回同じことを言って懐かしんでいます。
 あれから40年が経過しましたが、熱気あふれた学生(後輩)たちとの考古学研究室での学びあいは、昔も、今も、そして、これからも、かわらない私の財産となっています。

  • 眞保昌弘先生写真1学生とOB約100人が集った考古学研究室五十周年記念祝賀会の様子

コロナにも負けない学生らの活気に感謝

石野 裕子(いしの ゆうこ)准教授(専門分野:ヨーロッパ史)

 国士舘に赴任してから早くも4年目が過ぎようとしています。考古・日本史学コース所属の西洋史担当の教員という立場になり、学生との距離はどうなるのかと当初心配していましたが、それは杞憂に終わりました。授業後、控えめにはにかみながら質問しにくる学生がいる一方で、元気よく研究室を訪問しにくる学生もいるなど、それぞれ個性は違いますが学生といい距離感を保つことができています。また、学生たちは想定していた以上に真面目で(失礼!)私語もほとんどなく授業を受けてくれるので、こちらも授業に熱が入ります。
 2年目から「現代史料を読む1」といった西洋史以外の授業も担当するようになり、昨年度からはゼミを担当することになりました。国士舘での初ゼミは21人の大所帯となり、しかもコロナ禍でリモート授業になってしまい、どうなることやらと不安でした。当然、3年次に行く予定だった研修旅行も行けず、ご飯会などの親睦会もできずにいます。しかし、今年度に入り対面授業が再開されたら学生同士が教え合うなど、ゼミの雰囲気はいいものでした。教育実習に行く学生5人(となぜか他ゼミの学生1人も参加)はゼミの前に勉強会を行うなど自主的な活動も積極的に行いました。5箇所も教育実習訪問に行くのは大変でしたが、スーツを着て黒板の前で頑張って授業を行う学生の姿を見ることができてよかったです。今年度担当している3年ゼミは学年の全体数が少なかったため15人と人数は減りましたが、それでも大所帯に変わりはありません。真面目に輪読の授業を行なっているのになぜか毎回笑いが起こる活気あふれるゼミになりました。こちらのゼミも学生同士が教え合う体制が整いつつあります。
 コロナ禍で2年近く制限された生活に置かれているなか、国士舘の学生はそれぞれ工夫して学びを続けています。ハイブリッド授業に疲れ果てている私はそんな学生たちに励まされています。

  • 石野裕子先生写真1
  • 石野裕子先生写真2

学生と教員がともに育つ「学び舎」

仁藤 智子(にとう さとこ)教授(専門分野:歴史学・日本古代史)

 自宅からいくつもの路線を乗り継ぎ、三軒茶屋駅で地上にでて世田谷線に乗り換えます。落ち着いた住宅街を縫うようにして進む世田谷線は、四季折々の草花に彩られ、時にはタヌキの親子を見ることもできます。松陰神社の荘厳な鳥居や桂太郎墓を守る桜の古木を見ながら、蒼天へとまっすぐ延びるイチョウに迎えられて国士舘大学があります。決して広いとは言えない構内には、建学の森、講堂前の桜や梅・欅など緑があふれています。学生は素朴で素直、学問に目覚める学生もいれば、学問以外に情熱を傾ける学生もいます。近年はとみに女子学生が増えて、明るく朗らかな雰囲気となってきたことは歓迎すべきでしょう。図書館も充実しており、世田谷本館のほか多摩と鶴川のキャンパスにも置かれています。7学部を擁する総合大学にふさわしく、多様な蔵書を有しています。私の授業では、日本古代の事象を課題として、学生が図書館を走り回って目的の史料を探し、リファレンスを駆使して発表を組み立てていくことを試みています。学生の斬新な視角や柔軟な発想から、私自身学ぶことも少なくありません。ここ国士舘大学は、学生たちだけでなく、教員である私にとっても得難い「学び舎」です。

  • 仁藤智子先生写真1
  • 仁藤智子先生写真2
さよならだけじゃない

大口 紫(おおぐち ゆかり)
(考古・日本史学コース 久保田 裕次(くぼた ゆうじ)ゼミ2020年度卒業生)

 恥ずかしながら、私は入学するまで国士舘を訪れたことは一度もなかった。入試すらデリバリーで、自宅から最も近い会場で受けた。というのも、史学科のある大学であれば何処でもよいという気持ちがあったためだ。初めて国士舘へ足を踏み入れた時、想像していたよりも綺麗な校舎だと感じた。また、文化財に登録されている大講堂に歴史を感じ、少し嬉しくなった。専門的な授業が増えるにつれ、専任の講師の方と飲み会をするくらいには親しくもなれた。何よりも得難かったのは、コロナ下でも関わりを保っていける友の存在であった。私にとって、国士舘は人との繋がりをくれた場所である。
 大学生活は人生最後のモラトリアムだ。学問を学ぶことは勿論大事だが、それだけに時間を費やすのは非常に勿体ない。バイトをして、遊んで、出来れば本を読むといい。心を豊かに育てること。卒論を書かなければならない時期までに、どれだけ自分の感性を豊かにできるか、人との繋がりを増やせるかどうかで卒論の出来も変わってくると思う。冗談ではなく。
 そして、コロナ下においては人との関わりが希薄になりがちだが、だからこそ一人でもいい、友と呼べる存在をどうか作って欲しい。社会人になると同期は出来るが、彼らは友人ではない。どうしようもなく気持ちが落ち着かない時、助けてくれるのはこのモラトリアムで出来た友である。
 最後にもう一つ、自分の所属するゼミや専門分野の先生方とは親しくなっておくとよい。親身になって相談に乗ってくれる。 狡賢いくらいが丁度いい。そういう人が、結局一番上手く生きていける。 「さよならだけが人生だ」という言葉を何処かで聞いたことがあると思う。しかし、この期間に得た繋がりは一生物だと私は思うのである。

  • 大口 紫さん写真1
  • 大口 紫さん写真2
文献史料を使った異文化体験

小川 快之(おがわ よしゆき)教授(専門分野:中国近世史)

 中国の伝統文化には、同じ東アジアと言っても、日本の伝統文化とは異なる多くの面白い文化があります。中国の伝統文化に関する文献史料と言えば漢文(古典中国語)で書かれたものがほとんどで、読むのが大変そうに思う人もいると思いますが、少しでも読めるようになると記事に書かれた面白い文化に触れて、異文化体験をすることができます。そうした作業を通じて様々な価値観を知ることは、私たちの異文化理解力や柔軟に物事を考える力を高めてくれます。
 私の専門は中国史で、主に中国の近世(宋代から清代)の社会や文化を研究しています。国士舘大学は、実は中国史に関する教育・研究の歴史は長く、文献史料や研究書など関連書籍の図書館の蔵書数は他大の図書館に比べてとても充実していて、図書館所蔵の書籍だけでも、専門性の高い研究を行うことができます。また、アジアを重視する校風もあり、中国史や中国の伝統文化に興味をもつ学生も比較的に多く、レベルの高い卒業論文を書く学生もいます(写真は卒論作業や伝統楽器作り体験の様子です)。ゼミは学生の皆さんと共に考えながら進めるというのが私の基本的な教育スタイルなのですが、私が気に留めていなかった興味深い論点を指摘する学生もいて、私自身の研究を進める上でもよい刺激になっています。
 考古・日本史学コースには中国の伝統文化が形成・完成した中国の近世を学ぶゼミがあります。中華圏(台湾や香港も含む)の伝統文化(食文化、年中行事、民間信仰、伝統芸能など)に興味がある皆さんはぜひ入学して、私たちと共に文献史料を使った異文化体験を楽しんでほしいと思っています。

  • 小川 快之先生写真1
  • 小川 快之先生写真2
史学地理学科 地理・環境コース
まじめな学生が多い大学

佐々木 明彦(ささき あきひこ)准教授(専門分野:自然地理学、地形学)

 私が考える国士舘大学の学生の特徴は、極端に “まじめ” なことです。授業をサボらないし、言われたことをちゃんとやる。 “おとなしい” と言えなくもないのですが、その “おとなしさ” は入学時から卒業までの間に次第になくなっていき ”まじめさ” だけが残ります。学風なのでしょうか。私は文学部史学地理学科の卒業生ですが、この傾向はずっと受け継がれていると感じます。
 たくさん開講されている専門科目から自分の興味や適正に合ったものを履修し、集大成となる卒業論文に向けて、より専門的な学びをゼミ単位でおこなうようになると“積極さ” が目立つようになります。調査の実践の場になる3年次の野外実習では、ゼミの仲間とともに自らが企画した調査をやり遂げ、レポートにまとめます。野外実習を含めたゼミでの活動が “おとなしさ” から “積極さ” への転換点なのではないかな、と私は思っています。

  • 佐々木明彦先生写真1豪雨による斜面崩壊地で地形の調査を行うゼミ生
  • 佐々木明彦先生写真2土石流の堆積物を調べているゼミ生

<2021年9月7日(金)掲載>

キャリア形成と国士舘の地理

長谷川 均(はせがわ ひとし)教授(専門分野:地形学)

 人間、遊んでばかりで生きてゆけるわけはなく、いつかは就職してまっとうな仕事に就かなければなりません。世の受験生の半数以上は、法学や経済学を志願します。ホントにこんな大勢の若者が法学や経済学に興味を持っているのでしょうか? とりあえず大学は行っておこうと考える高校生が、定員の多い法学や経済学を選ぶ傾向にあるのでしょう。あるいは、子供を大学へ行かせたいご父母が就職に有利そうな法学や経済学を学んだらどうかと勧めるのかもしれません。私なら「大学は最後の勉強の機会なのだから、自分がいちばん興味をもっている分野に進みなよ」とアドバイスします。法学や経済学を学んだからといって、就職に有利になるわけではありません。むしろ、自分が興味を持った分野で熱中する方が就活でのウリになることが多いのです。私がいるのは「地理・環境コース」です。幸いにして地理はつぶしのきく分野です。学生は、専門分野から営業職まで、ありとあらゆる分野へ巣立って行きます。
 「どうせなら大学で勉強したことを生かして就職してよ」 これは私がいつも学生に言っていることばです。地理・環境コースでは、ホームページ(http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/chiri/サイト内にリンクします)で毎年の就職先を年度初めのニューズレターで公表していますし(http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/chiri/NewsLet/Newsletter.list.HTM サイト内にリンクします)、これまで学生が就職した専門分野の企業を掲載しています(http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/chiri/JobHunting/newpage1.htm サイト内にリンクします)。関東には地理を専門的に学べる私立大学が7校ありますが、専門分野への就職がいちばん多いのは規模こそ小さいけれど国士舘大学の地理・環境コースでしょう。
 野外で動き回るのが好きなら、調査会社があります。地図を作りたいならそういう会社もあります。飛行機に乗って測量用の写真を撮影したり、衛星データを解析したりする仕事もあります。鉄道会社も多いですね。ただ、学生時代に遊んでばかりでは専門企業への就職は少し難しい。遊んでも学ぶ、学ぶときは一生懸命学ぶ。そういう人なら無敵です。どうせなら専門を生かしたキャリアデザインをしてみましょう。

  • 長谷川均先生写真1最近はドローンを使った精密地形測量が流行です
  • 長谷川均先生写真2地理情報システムやリモートセンシングを学びます

動画でゼミ紹介:サンゴ洲島という地形です。ドローン測量で細密な地形図を作っています。

地理学教室ホームページ:http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/chiri/別ウインドウで開きます

ドキュメント国士舘:文学部の素養


教員と学生の距離の近さが強み

桐越 仁美(きりこし ひとみ)講師(専門分野:地理学、アフリカ地域研究)

 私は保育園から大学院までずっと「公立」で育ってきました。そのため、国士舘は私にとって初めての「私立」です。公立育ちの私にとって私立大学は未知の領域で、着任前は「私立大学は大人数制で教員と学生のあいだに距離がある」という漠然としたイメージをもっていました。
 しかし昨年、地理・環境コースに着任して感じたのは「教員と学生の距離が近い」でした。私は大学生時代、1学年30人の環境で地理を学びましたが、国士舘の地理・環境コースは1学年80人ほどです。最初は、この人数の学生とコミュニケーションがしっかり取れるのだろうかと不安もありましたが、授業やほかの教員のゼミ・実習の様子を見聞きし、教員と学生の距離は学生の多さに比例して広がるわけではないということがわかりました。また、人数が多いにもかかわらず、学生一人一人がしっかりと自覚を持ち、真面目に学習や研究に取り組む姿も印象的でした。
 私は昨年からゼミや実習を担当し、今年は卒論生も見ています。私もこれまでの地理・環境コースの伝統を継ぎ、コミュニケーションを大切に、学生の学習をサポートし、学生にとって過ごしやすい環境をつくっていきたいと思っています。

  • 桐越仁美先生写真1 調査の計画を話し合うゼミ生
  • 桐越仁美先生写真2 地理学野外実習Bの様子

<2022年2月8日(火)掲載>

縁を感じる国士舘との出会い

加藤 幸治(かとう こうじ)教授(専門分野:経済地理学)

 ちょっと記憶が曖昧であるが、中学卒業前後か高校2年生になる頃までには、「地理」を大学で学びたいものの一つと決めていた。そんな時に、たしか高校で受けた、模試の志望校の一つに国士舘大学文学部の地理学専攻をあげた。「国士舘にも地理の専攻があるんだ」。この印象が私と国士舘の明確なる「出会い」である。
 推薦で大学に進学することができることになった私は、結局、国士舘の地理を受験することも、もちろん入学することもなかった。もし、そこで入っていれば、「同僚」となった先生達(当時すでに国士舘の教員だった数名の先生)は、文字通り、私の「先生」であった訳だから、考えてみれば、「おもしろい」話である。もっとも、そこで入っていれば、今ここにこうしてはいないと思う。
 「ぼくが歩いてきた 日々と道のりを ほんとは“ジブン”っていうらしい」のだから(笑)

  • 加藤幸治先生写真1その頃(高校3年)の私。あまり変わらないと言えば変わらない。
文学科 日本文学・文化コース
学生と楽しむ観劇会

松野 彩(まつの あや)准教授(専門分野:日本古典文学)

 私が国士舘大学に着任してから、毎年、楽しみにしているのが観劇会です。観劇会は日本文学・文化コースの全学年が参加するビッグイベントで、毎年、冬に国立劇場に行き、歌舞伎を見ます。
 私の専門は平安時代の古典文学ですが、歌舞伎はもともと大好き! 時々、1人でふらりと歌舞伎座に行っています。だから、冬になって観劇会が近づくとウキウキしています。もちろん、演目への期待もあるのですが、ふだんとは違う学生の生き生きとした姿が見られるのもとても楽しみです。
 大学の外にいるという解放感もあるのでしょうが、仲良しの友達と一緒に座り、休憩時間に一緒にご飯を食べる時の笑顔は、学内ではなかなか見られないものです。また、これまで知らなかった意外な交友関係も見えて、「この子とこの子が仲良かったのね」と思うこともあります。
 昨年は新型コロナのためにオンライン開催となりましたが、新型コロナの流行が落ち着いた時には、国立劇場で学生たちと一緒に観劇するのを楽しみにしています。

  • 松野彩先生写真1
  • 松野彩先生写真2

<2021年9月7日(火)掲載>

ゼミ合宿の思い出と国士舘大学

平 浩一(ひら こういち)教授(専門分野:日本文学)

 国士舘大学の文学部は、少人数でゼミが構成されており、教員と学生の距離が近いのが特色です。私のゼミは、毎年、全員で合宿に行っています。写真は、数年前の合宿で、起雲閣へゼミ生全員で行った時のものです。起雲閣とは、太宰治や谷崎潤一郎、志賀直哉、山本有三ら多くの文学者と深く関係する重要な建築物です。そうした学術的な話はもちろん、合宿ならではのやわらかい話も含め、毎年、合宿は非常に充実した時間になります。
 こうした和気藹々とした雰囲気が、国士舘大学のゼミの活発さを示していると言えるでしょう。コロナ禍の影響で、しばらく合宿も自重していますが、早くゼミのみんなで、再開できることを願っています。

  • 平浩一先生写真1
  • 平浩一先生写真2

中高国語科教員を目指す皆さんのために

松崎 史周(まつざき ふみちか)准教授(専門分野:教科教育学、初等中等教育学、日本語学)

 本学の文学部では各学科で教員免許を取得することができます。文学科では中学・高校の国語の免許を取得できますが、ここ最近、国語の教員になることを目指して文学科に入学してくる学生が少しずつ増えてきました。
 中学・高校の教員になるには、教員採用試験に合格しなくてはなりません。試験科目が多くて準備が大変なうえに、倍率も低くはなく、教員採用試験は教員志望の学生にとって高いハードルとなっています。そこで、文学科では教員採用試験を受験予定の学生を対象に「教採勉強会」を行っています。過去問を使って古文・漢文の読解演習を行ったり、面接の練習を行いながら教育の諸問題について学んだりしています。また、本学には教職支援室が設置されていて、小中高校の校長経験者が小論文や面接科目の試験対策指導を行ってくださいます。この他に、教員採用試験の対策講座も開かれており、中学・高校の国語教員を目指す学生に対するサポート体制が充実しています。
 教員採用試験合格には十分な対策と努力が必要ですが、中高国語科教員を目指す皆さんには、これらを活用して、ぜひ夢を叶えてもらえたらと思っています。

ドキュメント国士舘:文学部の実直

  • 松崎史周先生写真1
  • 松崎史周先生写真2
学生のガチバトルは面白い!

吉原 裕一(よしはら ゆういち)准教授(専門分野:日本思想史、倫理学)

 大学での学びは、授業だけではありません。自分を知り、社会を知るためには、他者との文化摩擦を味わうことも必要ですが、それには友人との「議論」が一番ではないかと私は思います。
 「議論」は、いわばスポーツマンシップにのっとった「ケンカ」です。演習の授業は議論が中心ですけれど、面白いのは、むしろ授業を離れた自由な場外乱闘の方でしょう。部室のような学生部屋では、授業の空き時間などに、学生さんたちがお菓子を食べながら楽しく雑談している光景がよく見られました。テストやレポートの準備期間になると、テキストやノートを片手に、雑談がいつの間にか真剣な「議論」になっていることも。(写真はイメージです。普段は密を避けマスクを着用しています。)
 こうしてトーク技術を高め、議論の作法を身につけた学生さんたちの話はとても面白く、私は通りすがりに聞き惚れてしまうこともあります。「活きた学び」によって、彼らが成長してゆく姿を眺めるのは本当にワクワクするものです。みなさんも、ぜひ大学で〈学問の自由〉の楽しさを味わってください。

  • 吉原先生写真

<2022年1月18日(火)掲載>

教員になったA君――国士舘大学の卒業生

松野 敏之(まつの としゆき)教授(専門分野:中国思想・江戸儒学)

 ある年に入学したA君は中学・高校と部活の野球を熱心にやってきた。同じように部活をがんばってきた友人達がすぐに出来た。A君の将来の希望は、中高の教員となり野球部を指導することであった。ただ、A君の学力には不安があり、卒業論文について「読書が嫌いなので、本を読まずに出来るテーマはありませんか?」と発言し、教員の不安を増大させた。
 しかし、A君には興味を持つという長所があった。最初からつまらないと決めつけるのではなく、大学での学びと自分の知識が結びつくと、とても楽しそうだった。少年達に野球を教えることも怠らなかった。教員採用試験の過去問題集も当初は酷い解答であったが、四年生になる頃には成長が感じられた。
 入学時の姿からは予想外に、A君は教員採用試験に合格した。現在は都内の中学校教諭として元気に働いている。全体からすればA君は例外かもしれないが、A君にとっては国士舘でなければ今はなかったであろう。

  • 松野敏之先生写真1

国士舘大学の魅力ある教員・研究者を紹介します!

2022年03月14日更新

国士舘大学の魅力ある教員・研究者を紹介します!

2021年06月15日更新

国士舘大学の魅力ある教員・研究者を紹介します!

2020年04月02日更新

国士舘大学の大学案内が、WEB版になって登場です。大学ならではの授業の雰囲気がわかるムービーをはじめ、先生や先輩の紹介、そしてイベントレポートまで。国士舘のリアルがわかるサイトを、ぜひご覧ください。

国士舘大学の魅力ある教員・研究者を紹介します!

国士舘大学の魅力ある教員・研究者を紹介します!

国士舘大学の魅力ある教員・研究者を紹介します!

国士舘大学の魅力ある教員・研究者を紹介します!

国士舘大学の魅力ある教員・研究者を紹介します!

国士舘大学の魅力ある教員・研究者を紹介します!

国士舘大学の魅力ある教員・研究者を紹介します!

前へ
次へ
文学部の先輩・先生を紹介!

ページの先頭へ