21世紀アジア学部(21世紀アジア学科)の教育研究上の目的
日本を含むアジア地域は、21世紀において多様な姿で急速に発展しており、世界のなかでさらに重要な地位を占めつつある。その結果、経済・ビジネス関係を軸にわが国と他のアジア諸国との連関性と相互依存関係は一層の深まりを見せ、人的、文化的交流の機会もますます高まっている。こうした状況にともなって、日本についてはもとよりアジアの多様性と共通性を深く理解し、アジアと世界につながる総合的なコミュニケーション能力をもち、かつ実践的な専門知識を習得して、広くアジアや世界に視野を広げて活躍できる人材の育成が社会の要請となっている。
21世紀アジア学部は、そのようなアジアのダイナミックな変動と社会的ニーズの高まりに対応し、学部教育における適切な国際化環境を確保しつつ、望まれる人材の育成、およびアジア地域の更なる発展と相互理解の促進に資する教育研究の実践を目指す。このため特に、海外語学研修や海外留学、留学生のための日本研修、インターンシップ、ボランティア活動など単位が認定される学外での体験型学習の機会を拡充するとともに、アジアのビジネス分野での活躍、交流活動、およびより専門的な探求など、将来の進路へのガイドラインとしての専門コースを設置し指導する。
卒業認定・学位授与の方針「ディプロマ・ポリシー」(DP)
21世紀アジア学部は、大学の卒業認定の方針に加えて、21世紀アジア学の素養を備え、所定の課程を経て所定の単位を修め、必修科目履修等の条件を満たすことで、学科が求める次の資質・能力を有しているとして、卒業を認定し、学士(アジア学)の学位を授与します。
21世紀アジア学科は、21世紀アジア学の素養を備え、所定の課程を経て所定の単位を修め、必修科目履修等の条件を満たすことで、次の資質・能力を有しているとして卒業を認定し、学士(アジア学)の学位を授与します。
- DP1.
- 国際社会で活躍するために必要な、日本とその他のアジア地域に関する幅広い知識と教養および社会人基礎力と外国語能力を有し、それらを活用して誠実に仕事を行い、信念と責任を持ってやり通す姿勢を身に付けている。
- DP2.
- 様々な次元で多様性を増す世界の状況を理解し、論理的に考える能力及びアジアや世界に視野を広げて活躍できる総合的コミュニケーション能力と行動力を身に付けている。
- DP3.
- 社会人としての使命感や責任感を持ち、修得した総合的なコミュニケーション能力を活用して、国際文化交流やスポーツ文化交流などグローバル社会において活躍しようとする強い意志を持っている。
- DP4.
- 日本やアジアの多様性と共通性を深く理解し、自分と異なる存在や社会への強い関心と他者を尊び協調して課題に対処する姿勢を身に付け、グローバル社会の一員として適切な行動ができる。
教育課程編成・実施の方針「カリキュラム・ポリシー」(CP)
21世紀アジア学部は、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)で掲げる能力や態度を身に付けるために教育課程を編成し、それらの系統的な履修によって教育目的を達成します。
教育内容、教育方法、学修成果の評価については、次のように定めます。
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教育課程・内容
- 幅広く深い教養と総合的判断力を培い、豊かな人間性を涵養し、専門分野と調和・発展させることを目的とした「全学共通教育科目」を設けています。
- 「外国語科目」では、英語とアジア言語を学び、コミュニケーション能力の充実を図ります。2年次までは英語とアジア言語(1言語選択)の2言語を履修します。3年次には英語もしくは2年次までに学修してきたアジア言語のいずれか1言語を選択し、さらに高度な運用能力を身に付けます。
- 「専門科目」では、21世紀のアジアで活躍していくために必要な知識や実践的考え方を学ぶ科目を設けています。また、体系的に専門性を高めるため、「アジア社会コース」、「アジア文化コース」、「アジアビジネスコース」の3コースを設け、自らの関心に応じてコースを選択し、専門知識を修得します。
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教育方法
- 講義、実習・実技をバランスよく組み合わせて学修成果を高めます。
- 講義で学んだことを実践し、国際社会で活躍できる技能を身に付けるために、海外研修やインターンシップ、ボランティアなどの実習を多く取り入れています。
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学修成果の評価
- 各授業科目については、到達目標や成績評価の基準と具体的評価方法をシラバスに明示して学生に周知したうえで、公正で厳格な成績評価を実施します。
- 4年間の学修成果は、必修科目の「卒業研究」によって総合的に評価します。
入学者受入れの方針「アドミッション・ポリシー」(AP)
21世紀アジア学部では、世界で活躍することを目指して、自らを向上させようとする強い意志を持つ学生を受け入れます。
また、このような入学者を適正に判定するために、21世紀アジア学科において、次に掲げる観点から、多様な方法による入学者選抜を実施します。
- AP1.
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[知識・理解・技能]
21世紀アジア学科の教育を受けるのに必要な基礎学力としての知識、あるいは秀でた実技能力を有している。
- (AP1-1)
- 英語、国語、地理歴史、公民、数学、理科などについて、高等学校などで身につけるべき標準的な知識を有している。
- (AP1-2)
- スポーツ活動において優秀な成績を収め、入学後、スポーツ活動を継続する意欲と卒業条件を達成する強い意志を有している。
- AP2.
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[思考力・判断力・表現力]
自らの知識や技能を用いて、ものごとを多面的に捉え、根拠に基づいた判断を行い、その結果を他者にわかりやすく説明できる。
- AP3.
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[主体性・多様性・協働性]
グローバル化が進展する社会において、自ら積極的に学び、周囲の多様な人々と協調し、ルールやマナーを守って生きる姿勢を有している。
【入学前に身に付けておくべきこと】
- 日本やアジアの歴史・地理、政治や経済などの分野を学んでおくこと。
- 外国語でコミュニケーションができるように努めておくこと。