研究科の活動
研究領域別授業風景
1965年に開設された経済学研究科は、時代とともに学問体系の充実を図り、実社会と深く関わる経済学の学問を基礎から応用まで広く、深く、かつ体系的に学ぶことができるように、経済学の基本となる理論・歴史・政策分野から、実社会経済の激しい変化にも対応できる応用経済分野や租税法・会計学関連分野まで、幅広い研究領域に科目を配置し、カリキュラム編成を行っています。令和5(2023)年度より、新カリキュラムを導入し、修士課程に「研究コース」、「特定課題研究コース」、「租税法・会計コース」の3つのコース、博士課程に「経済理論研究」、「経済史・思想史研究」、「国際・地域研究」、「応用経済研究」、「租税法・会計研究」の5つの「研究領域別科目群」を設置するなど、経済学理論を体系的かつ横断的に研究・学修ができるようにカリキュラムを設計しています。また、本研究科の伝統ある租税法・会計学関連分野における強みを活かし、税理士国家試験の一部試験科目の免除が受けられるように履修及び論文指導体制の充実も図っています。
本研究科で開講される科目は理論から歴史、政策、応用、そして租税法に至るまで幅広い研究分野を網羅しています。開講されている科目は研究水準が高く、ユニークで個性豊かな熱意溢れる先生方が担当し、院生の皆さんの将来の進路やキャリア形成に役立つ知識の教授・学びをサポートしています。各専門研究領域の授業風景の写真が本研究科についての理解を深める一助になれば幸いに存じます。
経済学研究科長 許 海珠
「ミクロ経済学研究A・B」、「国際ミクロ経済学研究A・B」を担当
「マクロ経済学研究A・B」、「数理経済学研究A・B」を担当
「計量経済学研究A・B」、「統計学研究A・B」を担当
「経済統計学研究A・B」、「日本経済論研究A・B」を担当
「ヨーロッパ思想史研究A・B」、「EU統合史研究A・B」を担当
「国際経済論研究A・B」、「開発経済論研究A・B」を担当
「アジア経済論研究A・B」、「中国経済論研究A・B」を担当
「日本経済論研究A・B」
「中国経済論研究A・B」
「人的資源管理論研究A・B」
「労働経済論研究A・B」、「人事経済学研究A・B」を担当
「情報産業論研究A・B」、「情報社会・情報倫理研究A・B」を担当
「租税論・租税法研究A・B」、「租税判例研究A・B」を担当
「地方財政論・地方税法研究A・B」
「国際租税法研究A・B」、「租税政策研究A・B」を担当
「租税政策研究A・B」
「財務会計研究」、「簿記会計研究」を担当
「文献講読(英語)A・B」
「文献講読(日本語)A・B」
修士論文及び特定課題研究論文中間発表会・博士論文研究発表会・研究学修報告会
令和5(2023)年度
10月14日、本年度の中間発表会(修士・博士)が実施されました。本年度は修士課程23名、博士課程2名、研究生2名、計27名による発表が行われました。異なる学年、異なる課程の院生の皆さんが一堂に集まって、それぞれが自分の学修成果を発表し、互いに学びあう機会をこの中間発表会を通して得られたことは、幸運なことであり、皆さんにとって良い経験、貴重な体験になったのではないでしょうか。また、今年度の博士課程の皆さんの質の高い研究発表が修士課程の皆さんにも良い刺激を与えたと思います。修士課程及び博士課程の皆さん、目標に向かって持続的に研究に取り組んでください。
経済学研究科長 許 海珠
経済学研究科主任 中岡 俊介
令和4(2022)年度
経済学研究科では、質の高い学位論文の完成を目指し、毎年中間発表会を実施しています。昨年度より修士1年生による「研究・学修報告」が加わり、修士1~2年、博士1~3年の全学年が中間発表を行うこととなり、「中間発表会」が大規模な研究・学修成果を発表する場となりました。今年度の中間発表会は10月15日に実施されました。修士課程の1年生14名、2年生19名、博士課程1名、計34名による研究・学修発表会が4つの会場で行われました。各会場には、研究科課程委員の先生方がコメンテーター、パネリストとして参加し、院生と先生との間で、活発な議論が展開されました。修士1年生は学問知識の修得、基礎学力の向上に向けて、真剣に取り組み、修士2年生及び博士課程の学生は、学位請求論文の作成に苦闘しながらも前進している様子が見受けられました。今年度の中間発表会は昨年度より学修・研究水準ともに大きな進歩が見られました。この点については、研究科課程委員の多くの先生方からも積極的な評価が与えられました。院生の皆さん、研究科課程委員の先生方からフィードバックされた「中間発表会コメント・評価一覧」を参照に、良かったところは伸ばし、課題となったところは改善して、来年度は今年度よりもさらに上を目指して、成長することを期待します。
経済学研究科長 許 海珠
経済学研究科主任 中岡 俊介
令和3(2021)年度
経済学研究科では、質の高い学位論文の完成を目指し、毎年修士2年生による「修士論文中間発表会」、博士1~3年生による「博士論文研究発表会」を実施しています。今年度から、修士1年生及び研究生による「研究学修報告会」も新たに設けられました。10月16日に実施されました同中間研究発表会・報告会には経済学研究科課程委員の先生方及び大学院生、計39名が出席されました。院生の皆さんが「中間発表会・報告会」に向けて真剣に取り組み、各自がそれぞれの立場で充実した中間研究発表・報告ができましたこと、高く評価します。院生の皆さん、課程委員の先生方からフィードバックされた「研究発表・報告内容」に対する懇切・丁寧なコメントに対し、理解を深め、今後の研究と学位論文の内容充実に活かすことを期待します。
経済学研究科長 許 海珠
経済学研究科主任 中岡 俊介
中間発表会・報告会スケジュール表
毎年このようなスケジュール表に基づいて発表を実施しています。
本スケジュール表は令和4(2022)年度のものです。
第1 グループ:8408教室 (開始時間:10:00) 司会:石山 健一 | ||||||
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No |
学籍 番号 |
フリガナ 氏名 |
専修科目 | 発表時間 |
修士論文・博士論文論題 (修士2年・博士1~3年) 研究・学修進捗状況報告 (修士1年・研究生) |
指導教員 |
1 | NO. | A | 経済統計研究 | 10:00~10:30 | 研究・学修進捗状況報告 | 貫名 貴洋 |
2 | NO. | B | 企業経済研究 | 10:30~11:00 | 研究・学修進捗状況報告 | 三輪 晋也 |
3 | NO. | C | 計量経済学研究 | 11:00~11:30 | 研究・学修進捗状況報告 | 石山 健一 |
4 | NO. | D | 人的資源管理研究 | 11:30~12:00 | 研究・学修進捗状況報告 | 白木 三秀 |
昼 食 休 憩 | ||||||
5 | NO. | E | 人的資源管理研究 | 13:00~13:30 | 研究・学修進捗状況報告 | 白木 三秀 |
6 | NO. | F | 経済統計研究 | 13:30~14:00 | 日本少子高齢化による経済への影響 | 貫名 貴洋 |
7 | NO. | G | マクロ経済学研究 | 14:00~14:30 | CBDCの発行の貨幣コントロールへの可能な影響 ―中国、日本を例として |
永冨 隆司 |
8 | NO. | H | 企業経済研究 | 14:30~15:00 | 日中の中小企業資金調達に関する研究 | 三輪 晋也 |
9 | NO. | I | 計量経済学研究 | 15:00~15:30 | 水害前後における各要因が住宅価格へ及ぼす影響の変化について ――福島県郡山市住宅価格を例にとって |
石山 健一 |
第2 グループ: 8409教室 (開始時間:10:00) 司会:許海珠 | ||||||
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No |
学籍 番号 |
フリガナ 氏名 |
専修科目 | 発表時間 |
修士論文・博士論文論題 (修士2年・博士1~3年) 研究・学修進捗状況報告 (修士1年・研究生) |
指導教員 |
1 | NO. | J | アジア経済研究 | 10:00~10:30 | 研究・学修進捗状況報告 | 許 海珠 |
2 | NO. | K | アジア経済研究 | 10:30~11:00 | 研究・学修進捗状況報告 | 許 海珠 |
3 | NO. | L | ミクロ経済学研究 | 11:00~11:30 | 研究・学修進捗状況報告 | 多部田直樹 |
4 | NO. | M | ミクロ経済学研究 | 11:30~12:00 | 研究・学修進捗状況報告 | 多部田直樹 |
昼 食 休 憩 | ||||||
5 | NO. | N | 労働経済研究 | 13:00~13:30 | 研究・学修進捗状況報告 | 熊迫 眞一 |
6 | NO. | O | 財務会計研究 | 13:30~14:00 | テクノロジーの進歩と雇用についての研究 | 加藤 将貴 |
7 | NO. | P | 財務会計研究 | 14:00~14:30 | 中小企業におけるクラウド会計についての研究 | 加藤 将貴 |
8 | NO. | Q | アジア経済研究 | 14:30~15:00 |
中国のデジタル経済の発展に関する研究 ―ICTの役割を中心として― |
許 海珠 |
9 | NO. | R | アジア経済研究 | 15:00~15:30 | 中国の新エネルギー車EVに関する研究 | 許 海珠 |
16:00 8405教室 集合 全体総括会実施 |
第3 グループ: 8405教室 (開始時間:10:00) 司会:松本敏朗 | ||||||
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No |
学籍 番号 |
フリガナ 氏名 |
専修科目 | 発表時間 |
修士論文・博士論文論題 (修士2年・博士1~3年) 研究・学修進捗状況報告 (修士1年・研究生) |
指導教員 |
1 | NO. | S | 租税論・租税法研究 | 10:00~10:30 | 研究・学修進捗状況報告 | 松本 敏朗 |
2 | NO. | T | 租税論・租税法研究 | 10:30~11:00 | 研究・学修進捗状況報告 | 松本 敏朗 |
3 | NO. | U | 租税論・租税法研究 | 11:00~11:30 | 小規模宅地等の特例の適用要件に関する考察 | 松本 敏朗 |
4 | NO. | V | 租税論・租税法研究 | 11:30~12:00 | 消費税法における権利確定主義についての一考察 | 松本 敏朗 |
昼 食 休 憩 | ||||||
5 | NO. | W | 租税論・租税法研究 | 13:00~13:30 | わが国の事業形態に対する課税関係とその諸問題に関する研究 | 松本 敏朗 |
6 | NO. | X | 租税論・租税法研究 | 13:30~14:00 | 財産分与の分与者に対する譲渡所得課税についての検討 | 松本 敏朗 |
7 | NO. | Y | 租税論・租税法研究 | 14:00~14:30 | 消費税の諸問題並びにインボイス方式導入に関する一考察 | 松本 敏朗 |
8 | NO. | Z | 租税論・租税法研究 | 14:30~15:00 | 所得税法における所得区分の一考察 ~一時所得と雑所得の区分を中心に~ |
松本 敏朗 |
16:00 8405教室 集合 全体総括会実施 |
第4 グループ: 8403教室 (開始時間:10:00) 司会:中岡俊介 | ||||||
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No |
学籍 番号 |
フリガナ 氏名 |
専修科目 | 発表時間 |
修士論文・博士論文論題 (修士2年・博士1~3年) 研究・学修進捗状況報告 (修士1年・研究生) |
指導教員 |
1 | NO. | AB |
地方財政論・ 地方税法研究 |
10:00~10:30 | 研究・学修進捗状況報告 | 岩元 浩一 |
2 | NO. | CD | 国際租税法研究 | 10:30~11:00 | 研究・学修進捗状況報告 | 関口 博久 |
3 | NO. | EF | 国際租税法研究 | 11:00~11:30 |
外国子会社合算税制の経済活動基準に関する研究 ―事業基準の「主たる事業」の判定に関する考察を中心にして― |
関口 博久 |
4 | NO. | GH | 国際租税法研究 | 11:30~12:00 | 匿名組合の課税についての研究 ―所得の分類を中心として― |
関口 博久 |
昼 食 休 憩 | ||||||
5 | NO. | IJ | 国際租税法研究 | 13:00~13:30 |
デジタル経済下における恒久的施設 (Permanent Establishment : PE) 課税及び市場国課税の課題と 国内法・租税条約による解決に関する研究 |
関口 博久 |
6 | NO. | KL |
地方財政論・ 地方税法研究 |
13:30~14:00 |
固定資産税の家屋課税における 「適正な時価」評価に関する一考察 ―「再建築価額方式」を中心として― |
岩元 浩一 |
7 | NO. | MN |
地方財政論・ 地方税法研究 |
14:00~14:30 |
法人事業税改革に関する一考察 ―外形標準課税の導入を中心として― |
岩元 浩一 |
8 | NO. | OP | 国際マクロ経済学特別研究 | 14:30~15:00 |
21世紀に向ける国際通貨改革論 ―ベラージオ・グループにおける国際通貨改革論争の再検討― |
中岡 俊介 |
16:00 8405教室 集合 全体総括会実施 |
総括会
第1グループ(理論・応用研究分野)
第2グループ(国際地域・財務会計分野)
第3グループ(租税論・租税法研究分野)
第4グループ(地方財政論・地方税法研究分野)
第5グループ(国際租税法研究分野)
第6グループ(博士課程)
総括会
午前(第1グループ~第5グループ)と午後(第6グループ博士課程)の院生による全体の発表が終了した後に、全員による総括会が実施されます。院生の皆さんの発表・報告に対し、課程委員の先生方からコメントが発表され、良かった点や改善点などについて総括が行われます。各グループからは院生1名がそのグループを代表して、「中間研究発表・報告会」についての感想が述べられます。毎年どのグループの代表からも「中間研究発表・報告会」を通して多くのことを学び、今後の研究に大変有意義であった、という感想が述べられています。研究科委員一同は、「中間研究発表・報告会」の経験を活かし、修士課程の2年生の皆さんは質の高い学位論文の完成を目指して、引き続き努力し、1年生の皆さんは、次年度の「中間研究発表・報告会」でより充実した研究内容が発表できるよう主体的に取り組み、博士課程の皆さんは、博士号の取得に向けて毎年着実に研究を重ねていくことを期待し、サポートしていきます。
経済学研究科長 許 海珠
経済学研究科主任 中岡 俊介