学生相談室

コロナ禍での不安定な日々が続いています。
大学でも一部の科目で対面授業が再開しましたが、全体から見ると平常時とは異なる学生生活だと思います。特に新入生の方は期待していた大学生活を味わえずに落胆しているのではと危惧しています。また卒業学年の方も就職状況なども変わってしまい、今後どのように対応すればよいかと思いを巡らしていることと思います。
しかし、状況が変わっていても、一方では対面授業等の再開といった変化が見られます。学生相談室も概ね相談体制は再開しつつあります。このような時だからこそ、困ったことや気になることも募っていると思います。まずは、足掛かりとして、人に気持ちを伝えてください。そして、その中の一つに学生相談室はあるので、遠慮なく連絡をいただければ有難いと思っています。
「ピンチをチャンス」に変えていけるように考えていきましょう。
（2020.12）

秋期授業が始まり、コロナ禍で、行動を制限されて過ごしてきたみなさんも、少しずつ自由に動ける範囲が広がってきたと思います。「これから色々楽しもう」とわくわくしますか？それとも「交流が増えると大変そう」と悲観的になってしまいますか？
悲観的な気持ちになる時、同じ出来事でも、枠組みを変えて、物事を今とは違う視点で捉えることで、気分や感情を変えることができます（リフレーミング）。この考え方は色々な場面で応用できます。「長所」がないと悩む人は、「短所」を「長所」に変えることで、新たな自分を発見できます。また、「友人に無視された、嫌われた」とストレスを感じた時は、「相手は自分に気づいていなかっただけかもしれない」など他の可能性を考えると、気持ちを楽にすることもできます。
悲観的になってしまう時、1人で悩まないで、違う視点からどう見えるか、学生相談室で一緒に考えてみませんか？新たな考えが浮かんでくるかもしれません。お待ちしています。（2022.10）

あなたは誰かと話す時に相手のどこを見ていますか？人間はコミュニケーションをとる際、言葉そのものだけではなく、声の調子や視線の向き、ふとした仕草や息づかいなど体中の感覚を使って話をしています。
しかし、新型コロナ感染予防策は、残念ながらそれをことごとく難しくしています。マスクで顔が隠れて感情がわからない、オンラインの画面から微妙な空気感は伝わりにくい、SNSの文字ではニュアンスが読めません。
適切なコミュニケーションがとれないことは、人間にとってとても苦しいことです。皆さんの中にも不安や孤独を感じ、でもそんな思いを誰にも伝えることができずに過ごしている学生さんがいらっしゃるのではないでしょうか。
今は感染拡大阻止を最優先に暮らしていくことが大切ですが、もやもやした気持ちを私たちカウンセラーに話してみませんか。相談室は言葉にしにくい思いも含め、あなたと「お話し」できるのを待っています。
（2020.12）

はじめまして。私は母校に奉職し43年、令和3年3月に定年退職、同年4月から 学生相談室に勤務しております。
職員生活43年のほとんどは、学部等で学生対応を主に、数千人の学生と関わり、今も多くの卒業生と交流しております。学生対応（相談）は、履修、課外活動、対人関係、就職、大学院進学、転部転科、他大学編入、不本意入学、マルチ商法等々です。
20代後半から約30年間、学会3団体、研究会3団体に所属し、カウンセリング、学生相談、学生支援、留学生支援、障がい学生支援、メンタルヘルス等の勉強をしてきました。その総仕上げとして、48歳の時に大学院心理学研究科修士課程（夜間）に入学し、さらに専門的な勉強をしました。
職員生活43年の経験と、今まで勉強をしてきたことを活かし、少しでも学生の皆さんのお役に立てればと思っております。
困ったことがあれば、どんな小さなことでも相談に来てください。お待ちしております。（2022.08）

大学生活のなかで、色んな人と出会って関わったり、色んなことを学んでチャレンジすると思います。
日々、様々なことが起きる中で、1人で考え込んでしまう、心が疲れてしまう、行き詰ってしまうこともあると思います。
そういう時は、良ければ一緒にお話をして一息をつきませんか。
「こんなことくらいで相談してもいいのだろうか」と迷われることもあるかと思います。
うまく言おうとしなくて大丈夫です。
ご自身が話しやすいところからお話して頂いて大丈夫です。
自分の思っていることを言葉するだけでも、お気持ちの整理につながります。
色んな感情、気持ちが絡んだ状態を一緒に解きほぐしていきましょう。
一緒にお話をしていく中で、新たな視点が見つかるかもしれません。
悩んでいた時に見えなかった自分の良さ、本来の持っている力が見えてくるかもしれません。
困った時、迷った時に、皆さんにとって頼りになる存在になれたらなと思います。
（2023.04）