コース紹介

リレーエッセイ企画「私と国士舘」

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本企画では、文学部の専任教員が「どんな専門なのか」「何が勉強できるのか」といった内容を中心に、受験生の皆さんへのメッセージを含めたショートエッセイを執筆しました。どうぞお楽しみください。

地道に頑張ることの魅力!

夏目 琢史(なつめ たくみ)准教授(専門分野:日本近世史)

 国士舘に来て5年目になりました。考古・日本史学コースの学生は、毎年100名ほどです。もちろんいろんな学生がいます。やんちゃな学生もいれば、とてもまじめな学生もいます。日本史が大好きな学生もいますが、そうでない学生もたくさんいます。
 ただ、みんなに共通しているのは、教科書に載っているような日本史の知識をたくさん覚えることではなく、地域に眠る遺物や古文書と地道に向き合い、忘れられた過去の人物を発見し、その人生について深く考えることに大きな価値を見出していることです。これは端からみれば、地味で笑われるかもしれません。しかし、知識を身につけて賢くなった気になるよりも、もっと大切な「何か」が、ここにはあるような気がします。
 よく「日本史なんか社会では何の役にも立たないよ!」と言われます。たしかに日本史の知識が“仕事”のなかで活かされることは稀でしょう。しかし“仕事”だけが“人生”ではありません。これまで誰も注目しなかった史料に目を向け、そこから社会や人生について自分なりに考え、それを友人たちと真剣に話しあう。学生時代のこの経験は“仕事”よりもさらに広い世界にあるはずの、私たちの“人生”を、きっとより豊かなものにしてくれるはずです。
 どちらかといえば「人生=仕事」と考えてきた私ですが、もっと大切なものがあることを、国士舘の学生たちが教えてくれます。

  • 夏目琢史先生写真1
  • 夏目琢史先生写真2

<2021年9月7日(火)掲載>

将来につながる実践的な学び

佐藤 耕太郎(さとう こうたろう)
(考古・日本史学専攻 秋山 哲雄(あきやま てつお)ゼミ2017年度卒業生
公益財団法人いわき市教育文化事業団 いわき市勿来関文学歴史館 学芸員

 史学地理学科考古・日本史学コース(在学時は考古・日本史学専攻)に在籍していた私は、1年次から「史料学実習」、2年次には「史料を読む」という科目を履修していました。「史料学実習」では、くずし字の読み方や古文書の取り扱い、「史料を読む」では、古代から近現代までの活字化された文書の読み方を学習できます。
 大学で日本史を学ぶうえで、当時の史料を読むことは必須であり、それが魅力と言えますが、このように早い段階から史料の読み方を学習できる大学は実はあまり多くはありません。私の場合、早い段階から実際の史料に触れたことで、徐々に日本史への興味が深まり、現在の仕事にもつながっています。
 現在私は、博物館施設で学芸員として働いています。本来の専門は中世史ですが、業務にあたる中では、それ以外の時代の史料を読む機会も数多くあります。大学時代の実践的な学びが、さまざまな時代の史料を読むのに活かされていると感じています。

<2021年10月19日(火)掲載>

考古学研究室に所属して40年

眞保 昌弘(しんぼ まさひろ)教授(専門分野:考古学)

 史学地理学科考古日本史学コースの前身である国史学専攻に1982年に入学し、ここで初めて強いられることのない、本当の意味での学びに出会うことができました。考古学研究室では、夏休み、学園祭、年末年始、春休みの長期休暇を利用して90日近くを関東から東北地方にかけての遺跡で発掘調査にたずさわることができました。また、週3回、研究室に泊まり込み発掘調査によって出土した資料の整理、検討、報告書の作成を行いました。さらに、卒業論文の執筆など研究面では研究室所属の1年生からOBを含めて喧々諤々、共に切磋琢磨をしてきました。これらの貴重な学びを通して、仲間は研究者、教員、学芸員、発掘調査員、企業人として大いに活躍しています。OB会では、もし、あの時、この場所で学んでいなかったら、いまの自分はなかったと、毎回同じことを言って懐かしんでいます。
 あれから40年が経過しましたが、熱気あふれた学生(後輩)たちとの考古学研究室での学びあいは、昔も、今も、そして、これからも、かわらない私の財産となっています。

  • 眞保昌弘先生写真1学生とOB約100人が集った考古学研究室五十周年記念祝賀会の様子

<2021年10月26日(火)掲載>

コロナにも負けない学生らの活気に感謝

石野 裕子(いしの ゆうこ)准教授(専門分野:ヨーロッパ史)

 国士舘に赴任してから早くも4年目が過ぎようとしています。考古・日本史学コース所属の西洋史担当の教員という立場になり、学生との距離はどうなるのかと当初心配していましたが、それは杞憂に終わりました。授業後、控えめにはにかみながら質問しにくる学生がいる一方で、元気よく研究室を訪問しにくる学生もいるなど、それぞれ個性は違いますが学生といい距離感を保つことができています。また、学生たちは想定していた以上に真面目で(失礼!)私語もほとんどなく授業を受けてくれるので、こちらも授業に熱が入ります。
 2年目から「現代史料を読む1」といった西洋史以外の授業も担当するようになり、昨年度からはゼミを担当することになりました。国士舘での初ゼミは21人の大所帯となり、しかもコロナ禍でリモート授業になってしまい、どうなることやらと不安でした。当然、3年次に行く予定だった研修旅行も行けず、ご飯会などの親睦会もできずにいます。しかし、今年度に入り対面授業が再開されたら学生同士が教え合うなど、ゼミの雰囲気はいいものでした。教育実習に行く学生5人(となぜか他ゼミの学生1人も参加)はゼミの前に勉強会を行うなど自主的な活動も積極的に行いました。5箇所も教育実習訪問に行くのは大変でしたが、スーツを着て黒板の前で頑張って授業を行う学生の姿を見ることができてよかったです。今年度担当している3年ゼミは学年の全体数が少なかったため15人と人数は減りましたが、それでも大所帯に変わりはありません。真面目に輪読の授業を行なっているのになぜか毎回笑いが起こる活気あふれるゼミになりました。こちらのゼミも学生同士が教え合う体制が整いつつあります。
 コロナ禍で2年近く制限された生活に置かれているなか、国士舘の学生はそれぞれ工夫して学びを続けています。ハイブリッド授業に疲れ果てている私はそんな学生たちに励まされています。

  • 石野裕子先生写真1
  • 石野裕子先生写真2

<2022年1月25日(火)掲載>

学生と教員がともに育つ「学び舎」

仁藤 智子(にとう さとこ)教授(専門分野:歴史学・日本古代史)

 自宅からいくつもの路線を乗り継ぎ、三軒茶屋駅で地上にでて世田谷線に乗り換えます。落ち着いた住宅街を縫うようにして進む世田谷線は、四季折々の草花に彩られ、時にはタヌキの親子を見ることもできます。松陰神社の荘厳な鳥居や桂太郎墓を守る桜の古木を見ながら、蒼天へとまっすぐ延びるイチョウに迎えられて国士舘大学があります。決して広いとは言えない構内には、建学の森、講堂前の桜や梅・欅など緑があふれています。学生は素朴で素直、学問に目覚める学生もいれば、学問以外に情熱を傾ける学生もいます。近年はとみに女子学生が増えて、明るく朗らかな雰囲気となってきたことは歓迎すべきでしょう。図書館も充実しており、世田谷本館のほか多摩と鶴川のキャンパスにも置かれています。7学部を擁する総合大学にふさわしく、多様な蔵書を有しています。私の授業では、日本古代の事象を課題として、学生が図書館を走り回って目的の史料を探し、リファレンスを駆使して発表を組み立てていくことを試みています。学生の斬新な視角や柔軟な発想から、私自身学ぶことも少なくありません。ここ国士舘大学は、学生たちだけでなく、教員である私にとっても得難い「学び舎」です。

  • 仁藤智子先生写真1
  • 仁藤智子先生写真2

<2021年11月2日(火)掲載>

さよならだけじゃない

大口 紫(おおぐち ゆかり)
(考古・日本史学コース 久保田 裕次(くぼた ゆうじ)ゼミ2020年度卒業生)

 恥ずかしながら、私は入学するまで国士舘を訪れたことは一度もなかった。入試すらデリバリーで、自宅から最も近い会場で受けた。というのも、史学科のある大学であれば何処でもよいという気持ちがあったためだ。初めて国士舘へ足を踏み入れた時、想像していたよりも綺麗な校舎だと感じた。また、文化財に登録されている大講堂に歴史を感じ、少し嬉しくなった。専門的な授業が増えるにつれ、専任の講師の方と飲み会をするくらいには親しくもなれた。何よりも得難かったのは、コロナ下でも関わりを保っていける友の存在であった。私にとって、国士舘は人との繋がりをくれた場所である。
 大学生活は人生最後のモラトリアムだ。学問を学ぶことは勿論大事だが、それだけに時間を費やすのは非常に勿体ない。バイトをして、遊んで、出来れば本を読むといい。心を豊かに育てること。卒論を書かなければならない時期までに、どれだけ自分の感性を豊かにできるか、人との繋がりを増やせるかどうかで卒論の出来も変わってくると思う。冗談ではなく。
 そして、コロナ下においては人との関わりが希薄になりがちだが、だからこそ一人でもいい、友と呼べる存在をどうか作って欲しい。社会人になると同期は出来るが、彼らは友人ではない。どうしようもなく気持ちが落ち着かない時、助けてくれるのはこのモラトリアムで出来た友である。
 最後にもう一つ、自分の所属するゼミや専門分野の先生方とは親しくなっておくとよい。親身になって相談に乗ってくれる。 狡賢いくらいが丁度いい。そういう人が、結局一番上手く生きていける。 「さよならだけが人生だ」という言葉を何処かで聞いたことがあると思う。しかし、この期間に得た繋がりは一生物だと私は思うのである。

  • 大口 紫さん写真1
  • 大口 紫さん写真2

<2021年11月30日(火)掲載>

文献史料を使った異文化体験

小川 快之(おがわ よしゆき)教授(専門分野:中国近世史)

 中国の伝統文化には、同じ東アジアと言っても、日本の伝統文化とは異なる多くの面白い文化があります。中国の伝統文化に関する文献史料と言えば漢文(古典中国語)で書かれたものがほとんどで、読むのが大変そうに思う人もいると思いますが、少しでも読めるようになると記事に書かれた面白い文化に触れて、異文化体験をすることができます。そうした作業を通じて様々な価値観を知ることは、私たちの異文化理解力や柔軟に物事を考える力を高めてくれます。
 私の専門は中国史で、主に中国の近世(宋代から清代)の社会や文化を研究しています。国士舘大学は、実は中国史に関する教育・研究の歴史は長く、文献史料や研究書など関連書籍の図書館の蔵書数は他大の図書館に比べてとても充実していて、図書館所蔵の書籍だけでも、専門性の高い研究を行うことができます。また、アジアを重視する校風もあり、中国史や中国の伝統文化に興味をもつ学生も比較的に多く、レベルの高い卒業論文を書く学生もいます(写真は卒論作業や伝統楽器作り体験の様子です)。ゼミは学生の皆さんと共に考えながら進めるというのが私の基本的な教育スタイルなのですが、私が気に留めていなかった興味深い論点を指摘する学生もいて、私自身の研究を進める上でもよい刺激になっています。
 考古・日本史学コースには中国の伝統文化が形成・完成した中国の近世を学ぶゼミがあります。中華圏(台湾や香港も含む)の伝統文化(食文化、年中行事、民間信仰、伝統芸能など)に興味がある皆さんはぜひ入学して、私たちと共に文献史料を使った異文化体験を楽しんでほしいと思っています。

  • 小川 快之先生写真1
  • 小川 快之先生写真2

<2021年12月7日(火)掲載>



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