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リレーエッセイ企画「私と学生」

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本企画では、文学部の専任教員が「どんな専門なのか」「何が勉強できるのか」といった内容を中心に、受験生の皆さんへのメッセージを含めたショートエッセイを執筆しました。どうぞお楽しみください。更新は不定期です。

松野ゼミの出発点

松野 彩(まつの あや)准教授(専門分野:日本文学)

 最も記憶に残っている学生というと、着任した年のゼミ生(4年生の4人)でしょうか。3年から4年に変わる大事な時期に指導教員が変わることになり、不安もあったと思うのですが、国士舘での生活について、さまざまなことを教えてくれて、本当にありがたかったです。
 着任して初めてのゼミ旅行は、4人と一緒に京都や宇治の観光名所を回りました。とっても元気な4人、出町柳の行列店で豆大福を買い求め、下賀茂神社のそばの茶屋でみたらし団子を食べ、哲学の道のそばの和風なカフェでティータイム、いっぱい食べて、しゃべって、京都の町をたくさん歩きました。そのパワフルさは、今でも思い出すと、ついほほえんでしまいます。卒業の時に4人からもらった寄せ書きは、今でも研究室に大切に飾っています。

  • 松野彩先生写真1
  • 松野彩先生写真2

<2020年12月1日(火)掲載>

学生の成長を見る喜び

中村 一夫(なかむら かずお)教授(専門分野:日本語学)

「正しい日本語を知りたい」「美しい日本語を身につけたい」などという学生の言によく接します。日本語学とはことばの御意見番のような存在であると考えているようです。しかし、事実を事実として正確に認識し、特定の価値観に基づく評価や判断はしないという学問のありようを知るにつれて、その種の問いかけはなくなっていきます。学びを深めることで自らが「正しさ」や「美しさ」を考えることができるようになるのでしょう。そして、その種のものは人を離れて存在するのではなく、自らの心の内にのみあることに気が付くからだと思います。こういうパラダイムシフトとでもいうべき学生の成長を見ることが、何物にも代えがたい私の喜びになっています。

ドキュメント国士舘:文学部の想像

  • 中村一夫先生写真1

<2020年12月18日(金)掲載>

少人数制で距離が近い文学部ゼミ

平 浩一(ひら こういち)教授(専門分野:日本文学)

 国士舘大学文学部は、少人数制で、学生と教員の距離が近いとされます。その伝統は、特にゼミの中で、長年の間、受け継がれてきたものです。わたくし自身、歴代のゼミ生とは、語り尽くせない程の思い出があります。毎年、学生が卒業していく際には、成長した姿を嬉しく思うとともに、少し寂しい気持ちになるものです。これまでの卒業生がくれた、さまざまな色紙のメッセージ、そして多くの思い出。それは、わたくし自身のかけがえのない糧となり原動力になっています。これからも、多くの学生と出会うことになるでしょう。今後のみなさんとの新たな出会いを、楽しみにしています。

  • 平浩一先生写真1

<2020年12月25日(金)掲載>

模擬授業で磨く「教える力」

松崎 史周(まつざき ふみちか)准教授(専門分野:教科教育学、初等中等教育学、日本語学)

 文学科では中高国語科の教員免許が取得できます。授業の解説を踏まえて教材研究から模擬授業の練習まで自身で行いますが、その中でも模擬授業の練習と準備は学生たちにとって難しいものとなっています。模擬授業に先立って行うリハーサルではとても授業になっていないという学生も、アドバイスを踏まえて何度も練り直していく中で、だんだんと授業の形を整え、模擬授業本番には格段に上達した姿を見せてくれます。もちろん1回の模擬授業で十分な実践力が身に付くものではないのですが、1回の授業を徹底的に追求する経験は教育実習につながっていきます。国語科の教員免許を希望する皆さん、ぜひ文学科で国語を教える知識と技術を一緒に磨いていきましょう。

ドキュメント国士舘:文学部の実直

  • 松崎史周先生写真1
  • 松崎史周先生写真2

<2021年1月19日(火)掲載>

つらい修行が病みつきに(笑)

吉原 裕一(よしはら ゆういち)准教授(専門分野:日本思想史、倫理学)

 3年生からは、演習が始まります。日本思想に関するテキストをじっくり読み込み、内容についてみんなで議論をする、卒論研究の中心となる授業です。最初はうまく議論ができないこともありますが、回数を重ねるうちに「考える力」「伝える力」「他者を理解する力」が身について、自分の成長が実感できるようになります。
 演習では、議論の叩き台として「レジュメ」という資料を当番が作ってくるのが決まりですが、大変なので、なかなか当番を引き受けたがりません。そこで私が「来週は休講だなぁ」と言うと、みんな「それはイヤだ!」と。結局、「じゃあ、ボクやります!」と誰かが手を挙げることになるのですが……それこそ、学生の成長を一番実感する嬉しい瞬間なのです。自分のレベルを上げてゆく修行は大変ですが、それが楽しくなってきたら本当の学問です。みなさんも、大学で「学問という幸せ」に出会えるといいですね。

<2021年1月22日(金)掲載>

個々人の観点

松野 敏之(まつの としゆき)教授(専門分野:中国思想・江戸儒学)

 学生たちと台湾研修に出かけた際、高台の街で休憩した。心地よい疲労感を抱きながら学生たちは眺めの良い遠景に魅せられ撮影していた(左の画像)。少し離れたところで「日常」を撮影している学生もいた(右の画像)。当然ながら、同じ場所で同じ景色を見ていても個々人の関心は異なる。海外であればなおさらであろう。意見交換の場では、学生それぞれが観点の異なる報告に学びを深めていたが、一番学んでいたのは私かもしれない。

  • 松野敏之先生写真1
  • 松野敏之先生写真2

<2021年1月29日(金)掲載>

卒論を読む喜び

村田 裕司(むらた ゆうじ)教授(専門分野:日本近世文学)

 今回のリレーエッセイのテーマは「私と学生」ということですが、私は、今年の4年のゼミ生たちのことを取り上げようと思います。
 大学の授業で学生と教員が最も親密な関係を結ぶのが、3・4年次で受講する「ゼミ」です。ゼミの教員は所属学生の卒業論文の指導を行うことになっており、私が担当している「近世(江戸時代)文学・文化」を研究するゼミでは、「学ぶことを楽しもう」をモットーに、学生たちそれぞれが、自由に研究テーマを設定して卒論に取り組んでいます。
ところが、今年度はコロナ禍のため、4年次に行うべき本格的な研究が阻害されることになりました。4年のゼミ生たちは、図書館や研究室の利用がままならない環境で、卒論を執筆することになったのです。大変に厳しい状況ですが、ゼミ生から送られてくる草稿を見る限り、それらは、見事に研究論文としての体裁を整えたものでした。困難な状況にあっても「学ぶことを楽しんでいる」ゼミ生たちを、私は誇りに思うのです。

<2021年2月9日(火)掲載>

思い出に残る学生たちの優しさ

田代 真(たしろ まこと)教授(専門分野:映画研究、比較文学・文化)

 学生さんたちとの思い出といえば、2年前の4年ゼミの皆さんのことを思い出します。
 卒業間際の3月初め、恒例のゼミ旅行で男子3人、女子3人とともに伊香保温泉に向かいました。渋川駅から名所水沢観音を見学したのですが、そこは杉林の中、スギ花粉症の私は、呼吸もできないほどのアレルギー症状を起こしてしまいました(写真はその近くの名物のうどん屋さんでの女子3人の写真です)。伊香保温泉に着くなり、旅館の部屋で空気清浄にかじりついていたところ、心配した学生さんたちが名物の石段見物がてら薬局で抗アレルギー薬を買って来てくれました(涙……)。優しい学生さんたちのことがたくさん思い出に残っています。

  • 田代真先生写真1

<2021年2月16日(火)掲載>



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