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リレーエッセイ企画「私と国士舘」

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本企画では、文学部の専任教員が「どんな専門なのか」「何が勉強できるのか」といった内容を中心に、受験生の皆さんへのメッセージを含めたショートエッセイを執筆しました。どうぞお楽しみください。

まじめな学生が多い大学

佐々木 明彦(ささき あきひこ)准教授(専門分野:自然地理学、地形学)

 私が考える国士舘大学の学生の特徴は、極端に “まじめ” なことです。授業をサボらないし、言われたことをちゃんとやる。 “おとなしい” と言えなくもないのですが、その “おとなしさ” は入学時から卒業までの間に次第になくなっていき ”まじめさ” だけが残ります。学風なのでしょうか。私は文学部史学地理学科の卒業生ですが、この傾向はずっと受け継がれていると感じます。
 たくさん開講されている専門科目から自分の興味や適正に合ったものを履修し、集大成となる卒業論文に向けて、より専門的な学びをゼミ単位でおこなうようになると“積極さ” が目立つようになります。調査の実践の場になる3年次の野外実習では、ゼミの仲間とともに自らが企画した調査をやり遂げ、レポートにまとめます。野外実習を含めたゼミでの活動が “おとなしさ” から “積極さ” への転換点なのではないかな、と私は思っています。

  • 佐々木明彦先生写真1豪雨による斜面崩壊地で地形の調査を行うゼミ生
  • 佐々木明彦先生写真2土石流の堆積物を調べているゼミ生

<2021年9月7日(金)掲載>

キャリア形成と国士舘の地理

長谷川 均(はせがわ ひとし)教授(専門分野:地形学)

 人間、遊んでばかりで生きてゆけるわけはなく、いつかは就職してまっとうな仕事に就かなければなりません。世の受験生の半数以上は、法学や経済学を志願します。ホントにこんな大勢の若者が法学や経済学に興味を持っているのでしょうか? とりあえず大学は行っておこうと考える高校生が、定員の多い法学や経済学を選ぶ傾向にあるのでしょう。あるいは、子供を大学へ行かせたいご父母が就職に有利そうな法学や経済学を学んだらどうかと勧めるのかもしれません。私なら「大学は最後の勉強の機会なのだから、自分がいちばん興味をもっている分野に進みなよ」とアドバイスします。法学や経済学を学んだからといって、就職に有利になるわけではありません。むしろ、自分が興味を持った分野で熱中する方が就活でのウリになることが多いのです。私がいるのは「地理・環境コース」です。幸いにして地理はつぶしのきく分野です。学生は、専門分野から営業職まで、ありとあらゆる分野へ巣立って行きます。
 「どうせなら大学で勉強したことを生かして就職してよ」 これは私がいつも学生に言っていることばです。地理・環境コースでは、ホームページ(http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/chiri/サイト内にリンクします)で毎年の就職先を年度初めのニューズレターで公表していますし(http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/chiri/NewsLet/Newsletter.list.HTM サイト内にリンクします)、これまで学生が就職した専門分野の企業を掲載しています(http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/chiri/JobHunting/newpage1.htm サイト内にリンクします)。関東には地理を専門的に学べる私立大学が7校ありますが、専門分野への就職がいちばん多いのは規模こそ小さいけれど国士舘大学の地理・環境コースでしょう。
 野外で動き回るのが好きなら、調査会社があります。地図を作りたいならそういう会社もあります。飛行機に乗って測量用の写真を撮影したり、衛星データを解析したりする仕事もあります。鉄道会社も多いですね。ただ、学生時代に遊んでばかりでは専門企業への就職は少し難しい。遊んでも学ぶ、学ぶときは一生懸命学ぶ。そういう人なら無敵です。どうせなら専門を生かしたキャリアデザインをしてみましょう。

  • 長谷川均先生写真1最近はドローンを使った精密地形測量が流行です
  • 長谷川均先生写真2地理情報システムやリモートセンシングを学びます

動画でゼミ紹介:サンゴ洲島という地形です。ドローン測量で細密な地形図を作っています。

地理学教室ホームページ:http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/chiri/別ウインドウで開きます

ドキュメント国士舘:文学部の素養


<2021年11月30日(火)掲載>

教員と学生の距離の近さが強み

桐越 仁美(きりこし ひとみ)講師(専門分野:地理学、アフリカ地域研究)

 私は保育園から大学院までずっと「公立」で育ってきました。そのため、国士舘は私にとって初めての「私立」です。公立育ちの私にとって私立大学は未知の領域で、着任前は「私立大学は大人数制で教員と学生のあいだに距離がある」という漠然としたイメージをもっていました。
 しかし昨年、地理・環境コースに着任して感じたのは「教員と学生の距離が近い」でした。私は大学生時代、1学年30人の環境で地理を学びましたが、国士舘の地理・環境コースは1学年80人ほどです。最初は、この人数の学生とコミュニケーションがしっかり取れるのだろうかと不安もありましたが、授業やほかの教員のゼミ・実習の様子を見聞きし、教員と学生の距離は学生の多さに比例して広がるわけではないということがわかりました。また、人数が多いにもかかわらず、学生一人一人がしっかりと自覚を持ち、真面目に学習や研究に取り組む姿も印象的でした。
 私は昨年からゼミや実習を担当し、今年は卒論生も見ています。私もこれまでの地理・環境コースの伝統を継ぎ、コミュニケーションを大切に、学生の学習をサポートし、学生にとって過ごしやすい環境をつくっていきたいと思っています。

  • 桐越仁美先生写真1 調査の計画を話し合うゼミ生
  • 桐越仁美先生写真2 地理学野外実習Bの様子

<2022年2月8日(火)掲載>

縁を感じる国士舘との出会い

加藤 幸治(かとう こうじ)教授(専門分野:経済地理学)

 ちょっと記憶が曖昧であるが、中学卒業前後か高校2年生になる頃までには、「地理」を大学で学びたいものの一つと決めていた。そんな時に、たしか高校で受けた、模試の志望校の一つに国士舘大学文学部の地理学専攻をあげた。「国士舘にも地理の専攻があるんだ」。この印象が私と国士舘の明確なる「出会い」である。
 推薦で大学に進学することができることになった私は、結局、国士舘の地理を受験することも、もちろん入学することもなかった。もし、そこで入っていれば、「同僚」となった先生達(当時すでに国士舘の教員だった数名の先生)は、文字通り、私の「先生」であった訳だから、考えてみれば、「おもしろい」話である。もっとも、そこで入っていれば、今ここにこうしてはいないと思う。
 「ぼくが歩いてきた 日々と道のりを ほんとは“ジブン”っていうらしい」のだから(笑)

  • 加藤幸治先生写真1その頃(高校3年)の私。あまり変わらないと言えば変わらない。

<2021年12月14日(火)掲載>



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