本企画では、文学部の専任教員が「どんな専門なのか」「何が勉強できるのか」といった内容を中心に、受験生の皆さんへのメッセージを含めたショートエッセイを執筆しました。どうぞお楽しみください。更新は不定期です。
共に考える「大人になるということ」
栗栖 淳(くりす じゅん)教授(専門分野:教育学)
教育と時代や社会のかかわりを意識しながら、教育学のなかの道徳や市民教育、また教育思想や学校の在り方にかんすることを研究しています。研究室では、今の時代や社会の中で大人になるということ、市民として生きていくということ、また平和と教育のかかわりについて、学生のみなさんと一緒に考えていければ、と思っています。
<2020年8月28日(金)掲載>
より良い学び場をデザインする
郡司 菜津美(ぐんじ なつみ)講師(専門分野:教育心理学)
専門は、教育心理学で、性教育の指導方法について研究しています。皆さんとは「教職論」「生徒・進路指導論」の授業でお会いできると思います。私の研究室のテーマは、人の学び方のデザインです。日常では学べず、学校でしか学べないことは何でしょうか?どうしたら生活に生きるより良い学びの場を作ることができるのか?をテーマに、みなで一緒に議論し、遊び、一歩未来の自分たちを創造することに挑戦しています。未来の国士舘生の皆さんと一緒に、学びの場をデザインする日を楽しみにしています!
ゼミ旅行
<2020年8月28日(金)掲載>
スポーツ選手の生活に着目
後藤 貴浩(ごとう たかひろ)教授(専門分野:スポーツ科学、地域研究、社会学)
専門は、スポーツ社会学、地域社会学です。スポーツの社会的意味について探求しています。スポーツで成功した人や活性化した地域社会を追いかける「アップストリーム」の研究ではなく、農村地域や一流になれなかったスポーツ選手の生活に着目した「ダウンストリーム」の研究を行っています。近年は、東南アジアでプレーする日本人サッカー選手や少年サッカーの“まちクラブ”に関する調査を進めています。一緒にスポーツの新たな可能性を探ってみませんか!
<2020年8月31日(月)掲載>
多様な観点で子どもの心のケアを研究
桜井 美加(さくらい みか)教授(専門分野:臨床心理学)
私の専門は、臨床心理学や教育相談です。子どもたちの心のケアについて、教育、医療、福祉と多様な観点から捉えて研究しています。ロボットやインターネット・コミュニケーションツールを用いたヒトへの心理的効果についても研究しています。ぜひ一緒に勉強して、日本の明るい未来に貢献しましょう。
<2020年9月2日(水)掲載>
可能性を信じてチャレンジしよう
助川 晃洋(すけがわ あきひろ)教授(専門分野:教育学)
教育方法学(学校で何を、どう教えるかについて考える分野)を専攻し、「教育方法論」や「教育課程論」などの科目を担当しています。研究上は、若い頃は、もっぱらドイツ教育方法学説史関係の文章ばかり書いていましたが、最近では、国内の教育方法改革動向についても扱っています。ゼミ生のテーマも、学校現場の実際にかかわるものが多いです。
大学で学ぼうとする皆さんには、自分の力はこのくらい、と決めつけるのではなく、もっとできるかもしれない、という姿勢で、積極的にチャレンジして欲しいと思います。失敗を恐れずに!
<2020年9月2日(水)掲載>
インクルーシブ教育を担う教師の専門性とは?
本間 貴子(ほんま たかこ)講師(専門分野:特別支援教育、知的・発達障害教育)
特別支援教育、知的・発達障害者の教育プログラムが専門です。現在、日本は障害のある人もない人も共に生きる共生社会の実現を目指しています。それを実現するための教育がインクルーシブ教育です。インクルーシブ教育において教師や支援者が身につけるべき専門性について、一緒に学び考えてみませんか?
<2020年9月4日(金)掲載>
”見たことのない歴史の姿”を味わおう
太田 麻衣子(おおた まいこ)准教授(専門分野:歴史学)
いま日本の歴史教育は、暗記科目から脱却し、思考力を育成する科目へと変化しようとしています。私の専門は歴史学ですので、ゼミではその手法に基づき、歴史をもとに思考力を育成するとはどういうことなのかを学びつつ、歴史上の事柄について、ゼミ生各自の興味関心を追求していきます。皆さんの見たことない歴史の姿をぜひ一緒に味わってみましょう。
ゼミ旅行で訪れた京都御所(承明門から見た紫宸殿)です。実地で歴史を体験することも大切にしています。
<2020年9月7日(月)掲載>
人生に影響する「性格」を研究
川本 哲也(かわもと てつや)講師(専門分野:教育心理学、社会心理学)
私は、人の性格の研究をしています。性格とは、その人らしさを形作る要素のひとつです。なぜ性格は一人ひとり異なるのでしょうか? 性格はどのように出来上がり、将来の人生にどのように影響するのでしょうか? 研究室では、こういったことを学んでいきます。ぜひ、ほかの人とは違う、自分ならではの学びを実現してください!
<2020年9月7日(月)掲載>
想像力を働かせて学ぶ「特別支援教育」
松浦 孝明(まつうら たかあき)准教授(専門分野:特別支援教育、アダプテッド・スポーツ科学)
専門は「特別支援教育における授業作り」と「障害のある人を対象としたアダプテッドスポーツやレクリエーションの指導法」です。特別支援教育とは一人一人が特別な存在であることを認め、互いが支援し合う教育です。支援は全ての人に必要です。自分も支援し支援される一員であることに気づき、想像力を働かせ、学びを深めていきましょう。
<2020年9月9日(水)掲載>
スポーツと健康を医科学的に探求
江川 陽介(えがわ ようすけ)教授(専門分野:スポーツ科学)
私の専門は、スポーツ外傷・障害の予防と競技パフォーマンスの改善、そして究極の健康体になるための方法の探求です。臨床ではアスレティックトレーナーとしてトップレベルのアスリートの指導を、またライフセービング活動を通して水辺の事故防止と緊急時の救助活動を行なっています。
私たちの研究室では、スポーツや身体運動を医科学的に捉え、かつ現代の医科学に偏らず広く事象を観察することで、「自分の身体の状態を認識し、その変化に対応できる能力を育む戦略、人間が健康に生きるための戦略」を模索しています。そのためにはまず、自分自身が強い心と身体を持っていること、そしてそれを手に入れる努力をしていることが大切です。そこで学部生の演習では、スポーツ科学の基礎としての生理学と解剖学、運動学、バイオメカニクスなどの最先端の知識を学びながら、実際に自分の身体を動かし、鍛えることで、身体を様々な視点から診る方法を学んでいます。
メイプルセンチュリーホールのトレーニングルームでの実習
<2020年9月14日(月)掲載>
イヌとネコが好きなヒトですが、研究対象は「人間行動」
金子 真人(かねこ まさと)教授(専門分野:リハビリテーション科学・福祉工学、教育心理学、実験心理学)
幼い頃からイヌ好きでしたが、30代にはネコにも目覚めたイヌ好きネコ好きのニンゲンです。大学ではおもに「教育心理学」を教えています。
専門は、障害児者心理学で小児から成人までが研究対象です。よく耳にする学習障害は得意分野の1つですが、人間行動に関わるものならば何でも研究しています。心理学の研究方法を駆使して学生ひとり一人の関心事やテーマに向き合った指導をおこなっています。
<2020年9月14日(月)掲載>
養護教諭をめざす学生をしっかりサポート
鈴木 裕子(すずき ゆうこ)教授(専門分野:教育学)
専門は養護教諭教育・学校保健学です。養護教諭めざして4年間しっかりサポートします。教育学コースでは、養護教諭志望者と他の教員をめざす学生さんが一緒に教育学の基本を学べるのが特徴です。努力次第で中高の教諭(保健体育・社会科)と養護教諭の免許の両方をとることができます。
<2020年9月16日(水)掲載>
シティズンシップって何だろう?
村上 純一(むらかみ じゅんいち)教授(専門分野:教育社会学、シティズンシップ)
社会教育主事課程を担当しています。専門は教育社会学で、社会に対する所属感や帰属意識のあり方に関心があり、イギリスのシティズンシップ論とシティズンシップ教育を研究しています。通算1年5ヶ月間、イギリス・ヨークシャーに滞在したことがあります。
ドキュメント国士舘:文学部の愛情
<2020年9月18日(金)掲載>
体育科教育学って……?
細越 淳二(ほそごえ じゅんじ)教授(専門分野:体育科教育学、スポーツ教育学)
みなさんは、「よい授業」と言われたら、どのような授業をイメージしますか? 体育科教育学は、より良質な体育授業を生み出すための研究領域です。「体育って何で必要なの?」「子どもたちに適した運動は、どうやって考えればいいの?」「教師は子どもたちにどう関わればいいの?」「よい授業かどうかは、どう確認するの?」などなど、体育授業に関する「なぜ?」を解き明かし、良質な体育授業の姿を学校現場とつながりながら追究します。「子どもたちにとって意味のある体育授業を創る」という明確な目標に向かって、アクティブに学べる体育科教育学を、みなさんと一緒に学べるのを楽しみにしています!
<2020年10月5日(月)掲載>
社会と主体的に関わる「社会人」であるために
武藤 拓也(むとう たくや)准教授(専門分野:社会科教育学)
社会科の基礎となる、教育・政治・経済・社会・地理・歴史等々、さまざまな分野の学問的成果を踏まえながら、広く「教育」と「社会」について考えていきたいと思います。また、自分で考えていくためのさまざまな方法を身に付けることもめざします。文字と仲良くなるだけでなく、外に出て体験的に学ぶことも重視します。さまざまな問題を抱えた現代社会において、広い視野のもと、自立して考え、意志決定し、行動できる「社会人」として成長していけるようバックアップします。
<2020年10月7日(水)掲載>