研究活動の紹介
G. W. F. ヘーゲル「法哲学」に関する研究 「市民法学」の基礎理論研究
私の専門は「基礎法学」です。実定法体系は、それ自体完結した体系ではなく、その基礎にある人間存在や哲学、思想、政治、経済、歴史、文化、家族、市民社会、国家、国際社会等、多種多様な要因と相互に深い繋がりを有する動態的なものです。しかし、その体系に内在する・内在すべき普遍的・原理的なものはあるのか否か、あるとすればどのような原理なのか、これを探究し(ヘーゲル法哲学研究)、他方でそこで得られた観点から現代的な基礎法学の緒論点を考察する研究(市民法学)をしています。
ゼミの紹介
法哲学の学びを通して、自ら考え、他者と議論し、相手を説得する力を養う
法哲学のゼミでは、その学問分野の特殊性から、法を法たらしめているものとは何かを考察する「法概念論」、正義とは何かを考察する「正義論」、「法哲学に関連する諸論点(遵法義務の正当化論、生命倫理と法、動物の権利…)」等、多種多様なテーマが考察対象となり、学生の皆さんと議論をしております。正解の無いような論争的な問題に対して、自ら考え、仲間と議論しながら、妥当な結論を探究しています。