2025.05.17

【3+1ゼミ合同SDGsプロジェクト第四弾】「食品ロス対策の秘密を聞き出せ!ミッションin国士舘・帝京平成大学」実施中

経済学科 准教授 赤石 秀之
経済学科 教授 佐藤 恵
経済学科 准教授 柴田 怜

 国士舘大学政経学部経済学科の三つの基礎ゼミナール(赤石・佐藤・柴田)と帝京平成大学の庄司一也ゼミナールは、持続可能な社会実現に向けた取組の一環として、合同SDGsプロジェクト『食品ロス対策の秘密を聞き出せ!』を始動しました。本プロジェクトは、現場で実際に食品ロス対策にあたっている自治体や事業者、各種団体の多様な取り組みを対象に、成功の秘訣を明らかにすることを目的とした課題解決型学習(PBL)です。

 この取り組みは、各ゼミがそれぞれの専門分野(環境、経済、福祉、教育)の視点から食品ロス問題を多角的に検証することで、単なる「もったいなさ」以上の現状把握と解決策の探求へとつなげます。例えば、赤石ゼミでは環境経済学や環境政策に基づく視点、佐藤ゼミでは経済政策と企業の取り組み、柴田ゼミでは福祉政策の観点、庄司ゼミでは教育政策として、各分野の専門性を活かしながら現場の声を丹念に拾い上げています。

 プロジェクトは、調査準備・インタビューの実施を行う「春期(インプット期間)」と、これまでの知見をもとに実践へと繋げる「秋期(アウトプット期間)」に分かれて進行します。各段階では、参加学生が事前学習用の動画を活用し、テーマごとのディスカッションやワークショップを通じて実践的なスキルを身につけるための多様なプログラムが用意されています。特に、プロジェクトの第4話「勉強の時間」では、食品ロスの基本や発生メカニズム、各政策の特徴を分かりやすく解説した教材動画を制作・共有し、全員が基礎知識を深めるための学習の場として活用されました。

 この合同プロジェクトは、食品ロス削減という社会的課題に対して、現場の多様な取り組みを明らかにするだけでなく、今後の環境保全、経済合理性、福祉充実、教育啓発といった領域での新たな可能性を探る試みでもあります。私たちは、現代社会が直面する「もったいない」の背景に隠された真実に迫ることで、持続可能な未来の実現を目指してまいります。