7月17日、本学職員対象の3キャンパス合同防災訓練が世田谷キャンパスの34号館207教室、ピロティおよび外周部で実施され、本学自衛消防隊の職員ら34人が参加しました。本訓練は、「東京地方を中心とする大規模地震の発生」を想定し、初期消火要領ならびに震災時に活用する各種防災資機材取り扱い訓練を通して、キャンパスの安全を守り、震災時の活動能力向上および防火・防災意識の向上を図ることを目的としています。
開式のあいさつで、統括防火・防災管理者の山根潤法人事務局長は、今回の訓練ではトイレに関する訓練を重視しているとし、「発災時、停電や断水になった場合は、トイレの使用ができないことが見込まれる。だからこそ、本訓練では、実際の震災時を想定して取り組んでほしい」と述べました。
午前中は、防災・救急救助総合研究所の石﨑貴准教授による「応急救護要領」についての講義と、世田谷消防署員の指導の下、初期消火訓練が行われました。
石﨑准教授の講義では、はじめに8~9人ずつ4班に分かれアイスブレイクで交流を深めた後、さまざまな実践活動に取り組みました。
冒頭で、災害は「地震や火災といった『自然災害』に『社会の脆弱性』が重なった時に起こるもの」として日ごろの準備の大切さを述べました。また、実践活動では緊急時の通報や、傷病者に対する対応の仕方などについて、班ごとに協力しながら行いました。本学は、同キャンパス内でも建物によって住所が異なることから、事前に違いを把握しておくことや、通報する前に周囲の安全を確保するなど2次災害の危険性についても確認することが大切だとしました。
また、教職員に求められる能力として「Command & Control」をあげ、冷静な判断をし、学生や周囲の人へ指揮をとる重要性も述べられました。
初期消火訓練では、実際に各々が消火器を使用し正しい使い方を学んだり、屋内消火栓の操作方法や放水訓練を行い、午前中の訓練が終了しました。
午後は、発動発電機や救助器具など災害時に必要な資機材の使用方法や、本学の備蓄品の確認、炊き出しの方法などについて学びを深めました。その後、各班でマンホールトイレとベンクイックの組み立てを協力して行い、取り扱い方法や詳細についての説明が行われ、実践訓練がすべて終了しました。
最後は、総務課防災アドバイザーの石井文昭職員が、本訓練の振り返りをしながら自衛消防隊について講義を行いました。初期消火前までの迅速な対応の重要性を再確認したほか、本学は地域と連携した取り組みを多く行い、防災教育に力を入れていることから「大学や地域の安全は自分たちで守る」という自覚と、いざという時に動けるような意識・能力を今後も身に付けていってほしいと述べました。
閉式のあいさつで、世田谷キャンパス防火・防災管理者の水戸部真由美総務部長は「いざという時は普段行っていることしかできない。だからこそ、普段から災害に対する準備を行っておく必要がある。また、災害が増え続けている中で、今後、より知識と意識を高め、災害時は連携することが大切」と日ごろからの備えの重要性や、協力することの大切さを述べました。
今後も、各キャンパスの各建物ごとに消防設備等を確認しながら、自衛消防隊の個別訓練が実施されるなど、さまざまな防災活動に取り組んでいく予定です。
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