本学と国士舘中学・高等学校が一体となって取り組む中高大接続行事が全学で進められています。本行事は、共通の教育理念のもとにある中・高と本学が連携を強め、中・高生徒へのキャリア教育や教諭・教員間の相互理解による教育の質向上を推進することを目的としています。
各学部では、総合大学である本学の利点を生かした多様な体験授業やキャンパス見学、学部説明会等が開催され、中・高の生徒が将来に対する視野を広げています。また、学長講話では国士舘の歴史に対する理解を深めるなど、国士舘での学びを発展させる取り組みが進んでいます。
国士舘高等学校との「中高大接続行事」が進められています(関連記事)
10月25日 政経学部 体験授業「すごろくづくり」
10月25日、政経学部の石見豊ゼミ、隠岐-須賀麻衣ゼミ、織田健志ゼミ、鈴木智行ゼミの学生らが国士舘中学校2年生の生徒らに、「すごろくづくり」の体験授業を実施しました。授業で学んだ地理・歴史分野の内容をグループごとにまとめ、それらの情報を生かし、すごろくを作成しました。授業で学ぶだけでなく、それらを実践的に生かすことで興味関心を高めるとともに、政経学部の学びを知り進路の視野を広げることなどを目的として実施しました。
10月16日には、事前学習として学生から生徒へ本活動の説明が行われ、各グループが担当分野に分かれその分野に関する知識を深めるとともに、それらの学びをもとに情報カードの作成を進めました。
当日は、すごろくのマスにするため、50枚近くある情報カードの中から20枚を選定し、好きな画用紙に書いたり、いろいろな形に切るなど、さまざまな工夫をしている様子も見られました。完成後は、自分たちのすごろくだけでなく、他のグループのすごろくも実際に体験しながら、地理・歴史分野での学びも深めました。
活動終了後、増田慧也さん(政経3年)は「普段中学生と関わる機会が少ないので、大学生にとってもいい経験になった」、山本夏実さん(政経3年)は「各々で学びを深めたり、工夫している様子が見られてよかった」などといった感想を述べました。
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10月8日 自校史教育「国士舘を学ぶ」
10月8日、国士舘中学校1年生を対象に自校史教育「国士舘を学ぶ」が行われました。本行事は、本学園の建学の精神や教育理念を理解し、日頃の学習への理解を深めることを目的として行われ、国士舘史資料室が担当しています。
国士舘中学校の生徒が進路に対する視野を広げることを目的として、各学部での学びや施設を体験する体験授業が行われています。各学部では、生徒の中学校での学習をもとに、それぞれ特色ある体験授業が展開されるほか、学部説明会やキャンパス見学なども行われるなど生徒の興味・関心を引き立てる取り組みが進められています。
はじめに、在学生ガイドの今井亮太さん(文1年)案内のもと、国登録有形文化財である国士舘大講堂の見学が行われました。見学では、学生ガイドが、創立の経緯や歴史などを踏まえながら大講堂についてわかりやすく説明。生徒らは、熱心に耳を傾けながら、大講堂の建築様式や空間確保のための構造の工夫など、建物の特徴への知識を広げました。
その後、柴田会舘に移動し、「国士舘の歴史」の講話や展示資料の見学が行われました。講話では、創立者柴田德次郎の生い立ちから国士舘の創立に至るまでの数々のエピソードが紹介され、生徒らは創立者の信念や建学の精神などへの理解を深めました。講話中には、柴田が作詞した国士舘舘歌に関する説明もされ、生徒全員で合唱する一幕も見られました。展示資料の見学では、国士舘史資料室職員の解説のもと、写真や手紙などの歴史ある展示資料を見学し、当時の時代背景や先覚者たちへの想像を膨らませました。
最後に、中高創設90周年記念DVDを視聴し、タブレットを用いた10問クイズに挑戦するなど楽しみながら学習内容を復習しました。
11月に行われる秋楓祭(文化祭)では、今回の学習をもとに、各グループで「国士舘の歴史」について発表を行う予定です。
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5月10日 法学部 体験授業「模擬裁判」
5月10日、世田谷キャンパス34号館3階模擬法廷室で国士舘中学校3年生を対象に模擬裁判が行われました。
本行事は、中学生が法律をより身近に感じることで、法律に関しての興味関心を高めることを目的として設けられました。また、早い段階から法学部での学びや施設を体験することで、進路に対する視野を広げることもねらいとしています。
今回の模擬裁判は、元検事として実務経験のある法学部吉開多一教授指導のもと強盗致傷事件の刑事裁判という設定で行われました。
裁判は、冒頭手続き、証拠調べ手続き、弁論手続きの順で行われ、生徒らは、裁判官、被告人、検察官、弁護人などに分かれ本番と同様の設定で行われました。また、本学吉開ゼミの学生がサポートに入り、運営の補助や生徒へのアドバイスなどを行いました。
生徒らは、序盤は本番さながらの雰囲気に緊張した面持ちでしたが、裁判が進むにつれて堂々と意見を主張する様子もみられ、終盤には根拠を述べたうえで判決結果を発表するなど積極的に取り組みました。
最後に、吉開教授は「裁判の現場では、主張や意見に対しての根拠や証拠が重要であり、これは実社会でも同様である。将来に向け、正しい根拠や証拠を見る目を養い、情報に対して正しい取捨選択ができるようになってほしい」と話し、模擬裁判が終了しました。
参加した生徒からは「裁判の雰囲気を味わうことができ、とても新鮮だった」「根拠や証拠から意見をまとめることが難しかった」といった声が聞かれました。
また、サポートした学生からは「裁判に触れたことがない中でも、工夫して根拠や証拠を探している姿が印象的だった」「裁判や法学部の雰囲気を感じてくれてうれしい。今回を機に、生徒がより一層裁判に興味をもってほしい」といった声が聞かれました。
模擬裁判後には、生徒から吉開教授へ質問する様子がみられるなど、盛況の中幕を閉じました。






