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2025.05.13

国士舘中学・高等学校との「中高大接続行事」が進められています

教育・研究

本学と国士舘中学・高等学校が一体となって取り組む中高大接続行事が全学で進められています。本行事は、共通の教育理念のもとにある中・高と本学が連携を強め、中・高生徒へのキャリア教育や教諭・教員間の相互理解による教育の質向上を推進することを目的としています。
各学部では、総合大学である本学の利点を生かした多様な授業体験やキャンパス見学のほか、高等学校3年生を対象とした進路説明会等が開催され、中・高の生徒が将来に対する視野を広げています。また、学長講話では国士舘の歴史に対する理解を深めるなど、国士舘での学びを発展させる取り組みが進んでいます。

5月10日 法学部 「模擬裁判」

5月10日、世田谷キャンパス34号館3階模擬法廷室で国士舘中学校3年生を対象に模擬裁判が行われました。

本行事は、中学生が法律をより身近に感じることで、法律に関しての興味関心を高めることを目的として設けられました。また、早い段階から法学部での学びや施設を体験することで、進路に対する視野を広げることもねらいとしています。

今回の模擬裁判は、元検事として実務経験のある法学部吉開多一教授指導のもと強盗致傷事件の刑事裁判という設定で行われました。
裁判は、冒頭手続き、証拠調べ手続き、弁論手続きの順で行われ、生徒らは、裁判官、被告人、検察官、弁護人などに分かれ本番と同様の設定で行われました。また、本学吉開ゼミの学生がサポートに入り、運営の補助や生徒へのアドバイスなどを行いました。

生徒らは、序盤は本番さながらの雰囲気に緊張した面持ちでしたが、裁判が進むにつれて堂々と意見を主張する様子もみられ、終盤には根拠を述べたうえで判決結果を発表するなど積極的に取り組みました。

最後に、吉開教授は「裁判の現場では、主張や意見に対しての根拠や証拠が重要であり、これは実社会でも同様である。将来に向け、正しい根拠や証拠を見る目を養い、情報に対して正しい取捨選択ができるようになってほしい」と話し、模擬裁判が終了しました。

参加した生徒からは「裁判の雰囲気を味わうことができ、とても新鮮だった」「根拠や証拠から意見をまとめることが難しかった」といった声が聞かれました。

また、サポートした学生からは「裁判に触れたことがない中でも、工夫して根拠や証拠を探している姿が印象的だった」「裁判や法学部の雰囲気を感じてくれてうれしい。今回を機に、生徒がより一層裁判に興味をもってほしい」といった声が聞かれました。

模擬裁判後には、生徒から吉開教授へ質問する様子がみられるなど、盛況の中幕を閉じました。

説明する吉開教授
法服を着用する生徒ら
全体の様子
本番さながらの討論
生徒にアドバイスする吉開ゼミの学生ら