武道学科の全学生を対象にした違法薬物乱用防止講習会が7月17日、多摩キャンパスの18号館201教室とメイプルセンチュリーセンター多摩301教室で行われ、約360人が参加しました。
はじめに、田原淳子学長が違法薬物使用の疑いで警察の捜査を受けた本学学生の事案について説明・謝罪しました。田原学長は「大学の指導の在り方、管理の仕方に強い反省を促し、考え直す機会となった。現在、再発防止に向けて多方面から検討を重ねている。学生の声を真摯に受け止め、よりよい大学になるよう努めていく」と話し、実施中の学生向けアンケートへの協力を呼びかけました。また、本講習受講に当たっては「違法薬物についての知識を得て薬物乱用の怖さを理解し、社会に与える影響の大きさを改めて考えてほしい。そして本日の講習を経て、率先して薬物乱用を防止するリーダー的な存在になってほしい」と語りかけました。
講習会は、警視庁組織犯罪対策部薬物銃器対策課と多摩中央警察署の警察官を講師に招き行われました。警視庁の平野伯典氏は、20代を中心に検挙率が急増している大麻事案について解説しました。昨年12月より施行された大麻使用罪についても触れ、海外では合法の国もあるが日本では違法であり、刑事罰の対象となるため誤った認識で使用するのは危険であると強調しました。
また、大麻のほか近年特に急増しているコカインの事案についても触れ、繁華街などで不特定多数の人に対し、手渡して配っているケースも確認できていることが説明されました。
平野氏は「絶対にやらないと毅然とした態度で断ることが重要。その場の雰囲気に流されず、立ち去る勇気を持つこと」と語りかけたほか、「悩みや不安を抱えた際には誰かに相談することが大切」と述べ、警視庁や厚生労働省の相談窓口を紹介しました。
最後に、個人であると同時に社会や組織の一員として自覚を持った行動をするよう強く訴え、講習を締めくくりました。
代表して感想を述べた男子学生は、「これまでは自分事として捉えられていなかったが、今回の薬物乱用等に関する講演を受け、薬物に対する正しい知識を持っていないと事件に巻き込まれる可能性があると理解した。特に印象に残ったのは成分に関する問題で、『覚せい剤の成分がない』と明記されていない限りその成分が含まれている可能性があると知り、強い危機感を持つ必要があると感じた」と述べ、正しい知識を得ることの重要性を再認識する機会としました。
講習を終え、学生らは感想文を記入し違法薬物犯罪への根絶に向け誓いを新たにしました。
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本学では、夏季休業期間を控え在学生への注意喚起を進めています。8月上旬には、全学生対象のオンデマンド型講習を実施する予定です。
また、学生や教職員の相談窓口として、各キャンパスに学生相談室を設置し、専門のカウンセラーに相談できる体制を整えています。
【在学生の皆さん】違法薬物に関する注意喚起
薬物についての注意喚起
学生相談室