経営学部では、今年度から「起業家教育講座」を新たに開講し、オムニバス形式で外部講師として起業家らを招き、講義を行っています。
11月15日に実施された第8回目の講義には、医療機関や企業の健康経営支援を行うメディフォン株式会社CEOの澤田真弓氏、女性に特化した営業アウトソーシングなどを展開する株式会社Surpass代表取締役社長の石原亮子氏、フラワーデザイナーで株式会社レペトワール代表取締役の門田京子氏の3人を講師に招き、「3人の女性起業家鼎談‐起業のリアル」と題して講義を行いました。
講義では、学生たちに企業家の実体験を共有するために、各講師がまず企業の経緯や自社の事業内容などを説明し、その後、鼎談形式で起業して良かった点や課題、辛かった経験、学生に対する起業のアドバイスなどについて率直に語りました。
3人の講師は、それぞれの起業の動機やこれまでの困難を率直に共有し、起業家としての利点として「素晴らしい仲間ができることを実感できる」「他の起業家とのつながりから得る刺激で大きく成長できる」「全てにおいて自分に責任があるが、自由にやりたいことを実現できる」などを挙げつつ、一方で「良くも悪くも他人のせいにはできない」「常に事業のことが頭から離れない」といった起業家特有の苦悩も吐露しました。
講義の中で、学生からはさまざまな質問が寄せられ、どうすれば起業に踏み出すことができるかとの質問には、「全ての経験が糧になるので、リスクばかりを考えるのではなく、まずは行動することが大切」「ロールモデルを見つけるのがおすすめ」「失敗しても起業の経験は必ず今後の経験に生かせる。頭も柔軟でパワーもある20代で挑戦するのが良い」などといった具体的なアドバイスが送られました。
最後に、各講師は学生たちに向けてメッセージを送り、門田氏は「起業は苦しいことの方が多いかもしれないが、その中での成長と充実感が得られる。人生一度きりなので、起業に興味のある人は積極的にチャレンジしてほしい」と述べ、石原氏は「やりたいことを実現するために起業することも一つの手段。読書やSNSを見ただけで全てを把握した気になるのではなく、行動することが何より大切」と語り、澤田氏はパナソニック創設者の松下幸之助の「志を立てよう。本気になって、真剣に志を立てよう。生命をかけるほどの思いで志を立てよう。志を立てれば、事はもはや半ばは達成されたといってよい」という格言を紹介し、「起業や経営だけでなく、志を持つことが重要。自分が社会をつくるという思いをもって、毎日を大切に過ごしてほしい」とエールを送りました。





