日常生活の中に薬物乱用の誘惑が存在しています。薬物を始めるきっかけは、軽いノリと好奇心、快感への追求といったものがほとんどと思われていますが、それだけではありません。
 「やせられる」「自信がつく」「充実感がある」「スカッとする」「元気が出る」といった誘い言葉に、ついのせられ、危険な薬物とは知らずに手を出してしまうケースもあります。
 遊び仲間、昔の同級生など、信頼のおける身近な人からすすめられ、いつのまにか薬物乱用に染まってしまう場合もあります。もし、薬物を使用している友人を見たり、薬物を勧められたりした場合は、まず家族や大学に相談し、場合によっては警察に相談してください。また、自分自身が薬物乱用から立ち直りたい場合は、一刻も早く精神保健福祉センター等、公的機関に相談しましょう。

薬物乱用の弊害

薬物は1回くらいならと軽い気持ちで始めても、そのうち取り返しのつかないことになります。以下にあるのは薬物乱用の弊害です。

  • 強迫的使用・・・薬物をやめたいという気持ちがありながらも意のままにならず、薬物を頻繁に使用すること。
  • 禁断症状・・・薬物を急激に中断したいときに現れる心身の症状。完全に薬物を中断しなくても、薬物の血液中の濃度が急激に下がった状態で現れる。
  • 薬物探索行動・・・薬物を切らすまいとして、何とか手に入れようとする行動。
  • 身体の障害・・・薬物の直接的作用により引き起こされる体の各臓器に見られる二次的障害。命に関わることもある。
  • 精神の障害・・・薬物の直接的作用により引き起こされる脳の二次障害であり、中毒性精神病や痴呆などが現れる。

危険ドラッグや大麻グミに注意!

 危険ドラッグは、麻薬や覚せい剤などの構造を一部変えた合成麻薬です。法規制されている薬物よりも毒性が強いものがあり、使用後に亡くなることもあります。軽い気持ちで使用するのは絶対に止めてください。
 また、危険ドラッグは、違法な業者がインターネット通販や雑貨店、セレクトショップを装い「お香」や「バスソルト」「ハーブ」として販売していることがあります。「安全な薬」や「特別なハーブ」など、怪しい宣伝文句がないか注意しましょう。

薬物・危険ドラッグはNG

  • 大麻・・・常用すると幻覚・精神障害を引き起こす。知的障害や生殖能力にも影響を及ぼす。
  • 覚せい剤・・・幻覚や精神異常だけでなく、脳いっ血や腎不全などの身体的リスクも伴う。
  • MDMA(エクスタシー)・・・合成麻薬。鎮剤型で覚せい剤と同じ作用を引き起こす。
  • 危険ドラッグ・・・幻覚、幻聴などが起こるが、商品によって成分が異なるため何が起こるか予測できない。急性中毒による死亡例も多数あり非常に危険。
  • 大麻グミ・・・大麻成分に類似した合成化合物が配合されたグミキャンディ。健康被害をもたらす可能性がある
  •  大麻が合法になった国があります。留学や旅行先が合法の国でも使用は控えてください。日本では禁止薬物です。

薬物に関する相談窓口

東京都福祉保健局薬物相談窓口 TEL 03-5320-4515

東京都立精神保健福祉センター TEL 03-3834-2212(電話相談)

危険ドラッグは商品によって成分・含有量が異なります。そのため、病院に搬送されても成分が分からず適切な治療が受けられない可能性があります。

本学が実施してきた違法薬物に関する注意喚起・啓発活動について

■警視庁・警察署による学生への講習
時期 内容 参加者
毎年度 第1回課外活動クラブ主将会議(4月)
講師:北沢警察署員
約100名
毎年度 21世紀アジア学部新入生ガイダンス
講師:町田警察署員
約350名
毎年度 法学部新入生オリエンテーション
講師:世田谷警察署員
約400名
令和7年度 体育学部新入生オリエンテーション
講師:多摩中央警察署員
約540名
令和5年度 薬物乱用防止講演会(薬物の種類、使用事例、逮捕映像の紹介等)
講師:警視庁 組織犯罪対策部 薬物銃器対策課職員
約300名※教職員含む
令和5年度 町田キャンパス(21世紀アジア学部・体育学部こどもスポーツ教育学科)全学年対象の講習会
講師:町田警察署員
約200名
令和2年度 運動部学生を対象にした講演会(大麻などの違法薬物のリスク)
講師:警視庁組織犯罪対策第5課
約230名
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■教職員向けの講習
時期 内容 参加者
令和3年度 第3回FD・SDシンポジウム(薬物依存について)
講師:NPO法人アパリ 事務局長 尾田真言 氏
約250名
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■その他の学内における注意喚起・啓発活動
時期 内容 参加者
毎年度 新入生ガイダンス時に違法薬物についての注意喚起を実施。 全新入生
毎年度 夏季休業前および春季休業前に「注意喚起」として資料を教員に配布し、学生への注意喚起を要請。併せて、HP、学習支援システムと学生部運用アプリにも掲示し注意喚起を実施。 全学生
毎年度 国士舘大学キャンパスガイド」(HPと学生部運用アプリに掲載)にて注意喚起 全学生
毎年度 各キャンパスへ違法薬物に関する注意喚起ポスターを掲示
全学生
毎年度 学長講話(4月)の中で違法薬物に関する注意喚起 全新入生
毎年度 初年次ゼミにて違法薬物に関する動画を視聴 政経学部、経営学部新入生
令和4年度 薬物乱用に関する注意喚起メッセージ(大麻等の使用は初犯でも逮捕・起訴・有罪になること、「断固拒否」を呼びかけ)を発信 全学生
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