2025.12.23

赤石ゼミ×株式会社Ripples『ミニ課題解決型学習』第二弾

経済学科 准教授 赤石 秀之

 政経学部赤石ゼミでは、株式会社Ripplesと連携した『ミニ課題解決型学習(PBL)』の第二弾を実施しました。今年度は、卒業論文の基盤となる「問いを立てる力」を育むことを目的に、水平リサイクルを題材とした探究的な学習に取り組みました。学生たちは、企業の方との対話を通じて、社会課題を自分ごととして捉える貴重な経験を得ました。

20251212日と19日の2回にわたり、専門ゼミナールの授業にて、株式会社Ripplesの荒氏をお迎えし、水平リサイクルをテーマにしたミニ課題解決型学習(PBL)を実施しました。本取り組みは昨年度に続き2年目となり、企業と大学が協働して学びを深める機会となりました。

まず、荒氏より、同社が取り組む水平リサイクル可能な容器「P&Pリ・リパック」を題材に、水平リサイクルの仕組みや現場で直面する課題、サーキュラーエコノミー実現に向けた取り組みについて講義をいただきました。学生たちは、リサイクルの中でも高度な技術が求められる水平リサイクルが、社会にどのような価値をもたらすのかを学び、理解を深めました。

今年度は新たな試みとして、学生が

  • 既知の事実を整理する「問いの背景」

  • 未知の課題を見つける「問いの内容」

  • 社会的意義を考える「問いの意義」

を踏まえ、自分たちが社会に投げかけたい“問い”をポスターとして表現しました。

学生たちは6つのグループに分かれ、それぞれが独自の視点でポスターを制作しました。発表では、完成したポスターを用いて、ゼミ生や荒氏に向けてプレゼンテーションを行い、自分たちの問題意識や問いの意図を丁寧に説明しました。発表後には、荒氏から企業の立場から見たコメントをいただき、学生たちは「自分たちの問いが企業にどう届くのか」を実感することができました。学生からも積極的に質問が出され、大学と企業が双方向に学び合う時間となりました。

 赤石ゼミでは、今回の学びを今後の卒業研究やゼミ活動につなげ、学生が主体的に社会課題に向き合う力を育んでいきます。

株式会社Rippleshttps://ripples-ekth.com