2025.11.28

助川ゼミが 特別講演会「日本とベトナムの絆 ― ダナンから見る東南アジア経済と日本企業の役割」 を実施しました

経済学科 教授 助川 成也

11月24日、政経学部では基礎ゼミ・専門ゼミⅠおよびⅡの3コマにわたり、特別講演会「海外(アジア)を知る、繋がる」を開催し、本学OBである 加藤一輝氏(株式会社タカラ 社長室副室長・2019年3月政経学部卒) と、同社の顧問を務める 矢ヶ部義則氏(元在ダナン日本国総領事) をお招きしました。 

講演ではまず、加藤氏が在籍するタカラ社のベトナム・ダナンでの活動 が紹介されました。同社は建築設備業を軸に、大学のトイレ改修支援、技術教育、文化交流事業 など、多岐にわたる取り組みを展開しており、学生たちからは「中小企業でも現地社会に大きな変化をもたらせることに驚いた」との声が多く寄せられました。特に、ベトナムの大学におけるトイレの構造がジェンダー不平等を生み、女子学生の通学率に影響していたという事例に対し、同社が日本式の安全で清潔な設備導入を支援している点は、学生に強いインパクトを与えました。 

続いて登壇した矢ヶ部氏は、総領事としての経験から、「外交の現場とは、政府間の交渉にとどまらず、企業・大学・自治体の積み重ねによって信頼が形成される場」である ことを解説しました。学生からは、「企業活動そのものが外交の一部として機能していることを初めて知った」「地域を理解するためには、数字だけでなく生活文化や人々の価値観まで踏まえる必要がある」という声が多く挙がり、実務者の視点から学ぶ国際理解の奥行きが伝わった様子でした。 

また加藤氏自身が政経学部の卒業生であり、ベトナムの大学での教育支援、現地社員の家庭訪問、人材育成のための「TAKARAゼミ」設置など、現場で汗をかく姿勢と人への向き合い方 を語った点は、後輩学生にとって大きな刺激となりました。学生からは「自分の進路を考える上で視野が広がった」「民間外交の最前線で活躍する先輩の姿に勇気をもらった」といった意見が多数寄せられました。 

今回の特別講演を通じ、学生は 日本とベトナムの絆、アジアの成長、そして民間企業が担う新たな外交のかたち を具体的に学ぶ貴重な機会となりました。政経学部では今後も、実務で活躍する卒業生・専門家を招いた実践的な学びを続けていきます。 

講演する加藤一輝氏(2019年本学政経学部卒)
講演する矢ヶ部義則氏 (元ダナン総領事)