2025.11.17

助川ゼミがインドネシア人介護福祉士候補生との交流会を実施 AOTS看護・介護人材グループによる事前勉強会を開催

経済学科 教授 助川 成也

10月28日、政経学部助川ゼミでは、国際理解を深めるとともに、地域社会と海外人材との相互交流を推進することを目的として、一般財団法人海外産業人材育成協会(AOTS)にてインドネシア人介護福祉士候補生との交流会を実施しました。日インドネシア経済連携協定(JIEPA)に基づき来日し、介護福祉士を目指して学ぶ候補生たちと、日本語を通じて文化や生活、将来の目標などを語り合う貴重な機会となりました。 

事前勉強会:AOTS 濃野グループ長によるレクチャー 

交流に先立ち、約1ヶ月前の9月29日に、AOTS総合研究所看護・介護人材グループの濃野承次グループ長が本学を訪れ、「JIEPAにおける人材育成事業の意義と、日本で学ぶ介護福祉士候補生との効果的な交流方法」についてゼミ生にレクチャーを行いました。学生たちは、インドネシア人介護福祉士候補生の研修制度の仕組みや日本における介護人材受け入れの背景、文化的な配慮の重要性などを学び、当日の交流に向けて準備を整えました。

交流会:日本語での対話と文化交流 

ゼミ生たちはAOTS東京研修センター(北千住)を訪問し、日本語での実践会話を行いました。会話では、候補生たちがどのように日本語を学び、介護の現場で活躍することを目指しているのか、その経験や日常生活について聞くことができました。日本の文化やアニメ、観光への関心を語る候補生たちの姿に触れ、ゼミ生は多文化共生の意義を改めて感じるとともに、言語を通じた理解と信頼の重要性を実感しました。

AOTS東京研修センターで候補生と交流する様子

インドネシア人介護福祉士候補生楓門祭案内、紹介 

11月の大学祭「楓門祭」では、交流会で親睦を深めたインドネシア人介護福祉士候補生を本学に迎え、キャンパス案内やイベント紹介などを行いました。学生たちは言葉や文化の違いに戸惑いながらも、身振りや表情を交えながら積極的にコミュニケーションをとり、学生自身が工夫して対応する姿が見られました。こうした実践的な交流を通じて、学生たちは国際的な視野と共感力を養うことができました。 

学びと今後の展望 

本ゼミでは、今後もAOTSや地域社会との連携を通じて、多文化共生社会における相互理解と支援のあり方を学ぶ活動を継続していきます。国際交流の現場での体験を通じ、学生一人一人が「地域と世界をつなぐ担い手」として成長することを目指しています。

(文章:政経学部3年 増田春葵•石黒俊•斉藤愛弥

助川ゼミ生とインドネシア人介護士候補生との集合写真