2025.10.02

政経学部赤石ゼミ×梅ヶ丘QUINTET(クインテット)
『地域共創カフェ・コクシカ』

経済学科 准教授 赤石 秀之

 国士舘大学政経学部・赤石ゼミでは、学生主体の実践型教育の一環として、地域と大学が新しい価値を共に創り出す「地域共創カフェ・コクシカ」に取り組んでいます。

 キャンパス近くで地域に親しまれている喫茶店「梅ヶ丘QUINTET(クインテット)」と協力し、商品開発や運営を通じて、環境経済学の学びを社会につなげる挑戦を続けています。こうした取り組みは、秋に開催される楓門祭での出店を一つの成果発表の場としています。

打合せでは、梅ヶ丘QUINTETをお借りし、担当の方と学生たちが直接意見交換を行いました。コーヒー豆の選別やブレンドの工夫、仕入れの判断基準、店舗経営における課題など、普段の授業では触れることの少ない「現場の知恵」を伺うことができました。この対話を通じて、学生は環境経済学の理論と現場の実践をつなぐ視点を獲得し、地域店舗のリアルな課題を自分たちの企画にどう活かすかを考える契機となりました。

 

学びのポイント

• 地域との共創:専門家から直接学び、仕入れ・焙煎・商品化を体験

• 持続可能性への挑戦:出涸らしを活用したパウンドケーキ開発による食品ロス削減

• 学生主体の実践:メニュー開発、数量計画、利益計算、広報活動を学生自身が分担・協働

• 社会への発信:学びの成果を地域に開かれた場で共有

 

 今回の打合せは、学生にとって「地域と共に学ぶ」第一歩であり、単なる模擬店企画ではなく、地域と大学が新しい価値を共に創り出す「地域共創」の実践です。

 今後は、学びを形にした成果を楓門祭での出店を通じて発表し、地域の方々と共有していきます。制作の過程や学生たちの活動風景については、コクシカ公式Instagramでも随時公開予定です。また、協力いただいている梅ヶ丘QUINTET(クインテット)公式Instagramからは、店舗の日常やコーヒーへのこだわりもご覧いただけます。学生の探究心と梅ヶ丘QUINTETの確かな技術が交わることで、学びはより深まり、地域とのつながりも広がっていきます。