2025年7月1日、政経学部経済学科・助川成也ゼミの学生8名が、協栄産業株式会社の3Dプリンターテクニカルセンター(神奈川県相模原市)を訪問しました。昨年度に続く産学連携プログラムの一環であり、今回は学生4名ずつの2部構成で実施されました。
本訪問の目的は、3Dプリンターをはじめとする最先端の付加製造(Additive Manufacturing)技術に直に触れることで、ものづくり産業の現在と未来を理解すると同時に、進路意識の醸成やキャリア形成のきっかけとすることにあります。

現場で働く先輩との対話と実感を伴う学び
冒頭の会社説明では、事業内容や働き方に関する説明に加え、参加学生からの質問にも丁寧にご対応いただきました。説明を担当いただいたのは、同社で活躍する本学卒業生でもあるOB社員。学生たちは、自身の将来を重ねながら、就職活動や仕事観に関する率直な意見を伺う貴重な機会となりました。
3Dプリンターの最前線技術を目の当たりに
続く施設見学では、樹脂から金属まで幅広い材料に対応する多種多様な3Dプリンターと、造形された製品の実物に触れることができました。
特に、金属製の可動式模型や一体成形の歯車構造など、従来の加工技術では困難な造形例に学生たちは強い関心を寄せていました。精緻なディテールと機能性が両立した製品群を前に、3Dプリンティング技術の可能性と応用力を実感しました。
また、造形技術以上に、3D設計データを生成する技術者の役割が重要であるという説明もあり、「モノをつくる前の設計力」の必要性や創造的思考の重要性にも理解が深まりました。
実社会とつながる学びを今後も
今回の訪問を通じ、学生たちは最先端技術の知識のみならず、現場で活躍する先輩たちとの交流を通じて、学びと社会との接点を実感することができました。
助川ゼミでは今後も、実社会の現場とつながる学びの機会を重視し、実践的・体験的な教育活動を継続的に展開していきます。
(文章:政経学部3年 増田晴葵・石黒俊)

