2025.05.28

聞く調査ワークショップを実施しました

経済学科 准教授 赤石 秀之
経済学科 教授 佐藤 恵
経済学科 准教授 柴田 怜

 国士舘大学政経学部経済学科基礎ゼミナール(赤石・佐藤・柴田)と帝京平成大学の庄司一也ゼミナールが連携した4ゼミ合同SDGs教育プロジェクト第4弾「食品ロス対策の秘密を聞き出せ!」では、学生達が食品ロス対策に関わる団体や事業者から食品ロス対策の成功の秘訣などを聞き出すために必要なインタビューの技法を学ぶため、2025526日月曜4限の基礎ゼミナールの時間に「聞く調査WS」を実施しました。

 今回のワークショップでは、学生たちが実際にインタビュー技法を体験することで、現場の「生の声」を正確に捉え、整理する技術の重要性を実感しました。参加者は、インタビュー前に相手との信頼関係を築く準備の大切さ、実際にインタビューを行う中で情報の取捨選択や突発的な質問への対応がいかに難しいかを肌で感じ、「理論だけではなく実践が不可欠である」との学びを得たと語っています。

 また、初めて体験したグラフィックレコーディング(グラレコ)については、文字だけではなくイラストや色分けを取り入れることで、情報が一目で把握できやすいという点に驚きを覚えたという意見が多数寄せられました。絵で記録することで、後から内容を見返した際に理解がスムーズになり、より深い情報整理が可能になると感じる一方、実際に話を聞きながら即時に絵や文字で記録する難しさにも直面したという声もありました。

 さらに、参加学生からは、インタビューで情報を深掘りする際の補足質問や、思い出を引き出すための工夫の必要性についての不安や疑問も挙がりました。これらの貴重な体験は、今後のインタビュー調査において、さらなる技術向上のための改善点として大いに活かされることが期待されています。

 今回のワークショップで得た技法と気付きを踏まえ、今後は自治体や関係団体への本格的なインタビュー調査を実施し、食品ロス対策の現場の声をより深く掘り下げる予定です。得られたデータは、政策提案や実践活動の改善に向けた大切な資源となり、今後の活動に大いに役立つと期待されています。

 今回の「聞く調査ワークショップ」は、学生たちにとって理論と実践の双方を学ぶ貴重な機会となりました。皆様の温かいご支援に感謝申し上げるとともに、今後のプロジェクト進捗にぜひご注目ください。