2024.07.23

品川埠頭で物流の現場を実体験

経済学科 教授 助川 成也

本学政経学部経済学科・助川成也ゼミが7月9日、品川埠頭で物流の現場を見学し、その様子をゼミ所属の学生らがレポートしました。

学生レポート

政経学部経済学科3年 知井拓己
辰野俊輔

7月9日、政経学部助川ゼミでは、栗林商船が所有する国内最大級のRORO船(注)「神珠丸」の品川埠頭入港に合わせ、入港作業見学および船内見学を実施しました。当日は、荷役作業、操縦室、機関室などを見学する機会に恵まれました。
見学には、栗林マリタイム(株)船舶部の真治正章副部長、岡村恒志氏、栗林商船(株)経営管理本部  人材開発部の岡田緑係長が同行し、日本経済を物流面から支え、脱炭素が注目されている海運についてわかりやすく説明していただきました。
ゼミ生たちは、栗林商船が内航に特化していることや、環境負荷の大きいトラック輸送から船輸送へと転換を図るモーダルシフトの推進、2024年問題の解決策としての内航船の重要性について学びました。
さらに、女性でも働きやすい環境整備などの働き方改革や、物流人材不足の解消に向けた取り組みについても理解を深めました。船内見学では、機関室、操舵室、巨大なエンジンルームを間近に見ることで、国内最大級の船舶の魅力と日本の物流を支える力強さを実感しました。

今回の見学を通じて、私たちの生活を支える運送業界がより身近なものとなり、将来のキャリア選択の幅を広げる貴重な機会となりました。

(注)RORO船とは
RORO船とは、貨物を積んだトラックやシャーシ(荷台)ごと輸送する船舶です。「RORO」は「Roll on Roll off」の略称で、トラックの乗り込み(Roll on)と下船(Roll off)を意味します。

操舵室での説明
着岸前説明を受ける
着岸風景