世田谷区が主催するSTEAM教育講座が8月26日、世田谷区立教育総合センターで開催され、政経学部の谷山克也講師が集まった小中学生15人にワークショップを行いました。
STEAM教育とは、文理問わず横断的な学びを通して、IT社会に順応し、課題発見・解決能力を育む教育です。同講座は、プログラミングや科学実験など学校では体験できないような学びを提供することを目的として令和4年度からスタートし、世田谷区の幼児から中学生とその保護者を対象に毎週土曜日と学校の長期休業期間に開講しています。本学を含む世田谷6大学(国士舘、駒澤、昭和女子、成城、東京都市、東京農業)と世田谷区などが連携して取り組む「世田谷プラットフォーム」が本事業に協力しており、各大学がそれぞれもつリソースを生かし、講師を派遣しています。
ワークショップは、「昆虫の暮らしと身体のしくみ」と題して、さまざまな昆虫を顕微鏡で観察し各昆虫の個性的な身体のしくみを学ぶことを目的として行われました。
谷山講師は自己紹介の後、季節や気温が異なるいくつかの事例をあげながら、条件下で異なる昆虫の生態について説明するとともに、観察時の注意事項や冷凍麻酔などの工夫についてわかりやすく説明しました。
その後、参加者らは蚊、カメムシ、コオロギや蜂など多種多様な昆虫を一人一台の顕微鏡を用いて観察。参加者らは、顕微鏡の使用方法を学ぶとともに、昆虫ごとの特徴を踏まえた谷山講師の事細かな説明に耳を傾けながら積極的に観察しました。
谷山講師は「世の中には数えきれないほどの生き物がいる。日頃の生活の中でも、多くの生き物への興味関心を高くもち、優しい気持ちで接してほしい」と呼びかけました。
参加した児童からは「多くの昆虫を観察できてうれしい」「普段みることのできない昆虫をじっくり観察できて楽しかった」「先生の説明がわかりやすく、昆虫に興味が湧いてきた」といった声が聞かれるなど、昆虫や生き物へ高い関心をもっている様子がうかがえました。
ワークショップの中盤には、会場に隣接する裏庭で昆虫観察の時間が設けられるなど、理論のみならず実践も踏まえ多くの昆虫や生き物・自然に触れる好機となりました。
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