本学は、令和6年能登半島地震により被害を受けた石川県七尾市に8月2日から6日にかけて学生ボランティアを派遣しました。本学学生の派遣は令和6年2月から継続的に行われており、今回は第6陣となります。
参加したのは、本学の防災カリキュラム「防災リーダー養成論・同実習」を修了あるいは履修中の学生もしくは防災士の資格を持つ学生29人で、6つの学部から集まりました。
今回も、5陣に引き続き公費解体を待つ家の中の整理、引越し支援のほか、学生が家を1軒ずつまわり「何かお困りのことはありませんか」と聞いていくローラー型訪問活動を行いました。
参加した岡山雄希さん(体育4年)は「今回のボランティアでは、公費解体前の家財整理を中心に活動しました。作業の合間に現地の方から「復興とは何か」というお話を伺ったことが、特に印象に残っています。その方は「復興の定義は人それぞれで、何をもって復興と呼ぶのか分からないが、ここに住む人々が前を向いて生きようと思えた時、それは一つの復興といえるのではないか」と話され、私自身、復興について深く考えさせられました。
昨年8月に第4陣として参加した際と比べると、町は公費解体が進み、確実に前進していると感じました。しかし一方で、まだ手付かずの家も多く残っており、支援を必要とする現状も目にしました。今回の経験を通じて、復興は物理的な再建にとどまらず、人々の心の持ち方や生活の再建に寄り添うことが大切だと学びました。今後も、自分にできる形で被災地に関わり続けたいと考えています」と活動を振り返りました。
統括した本学防災・救急救助総合研究所の浅倉大地講師は「七尾市では、公費解体制度の受付期限が2025年8月29日までと定められており、この7月・8月は「家を修理するか壊すか」という今後の方向性を決める被災者の方が多く、地震から1年半が経過した今でも新たな支援ニーズが増加している状況だ。「誰ひとり取り残さない」をモットーに活動されている七尾市民間災害ボランティアセンター「おらっちゃ七尾」で活動をさせていただくことで、学生たちは「寄り添う」姿勢や、きめ細やかな活動を行う心構えを学んでいた様子だった。「おらっちゃ七尾」では2025年度中のニーズ0件を目標に活動されている。現地での支援はもちろん、クラウドファンディングへの協力のお願い等も今後行っていきたい」と話しました。
おらっちゃ七尾HP
https://oratchananao.hp.peraichi.com/
おらっちゃ七尾クラウドファンディング
https://camp-fire.jp/projects/859341/view
活動の様子
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