Kokushikan Magazines Feature

自覚が芽生えて成長した競技力と人間力ー就職活動に生かして叶えた夢ー

体育学部体育学科4年  下平 秀也
体育学部体育学科4年  金子 大祐

今回の就活体験レポートは、同じ体育学部体育学科で切磋琢磨し、競技と就活に励んできたお二人にお話を伺いました。

お話を聞いた二人
氏名 金子大祐 下平 秀也
内定先 神奈川県警察 株式会社日本アクセス
所属クラブ 相撲部 準硬式野球部
出身高校 神奈川県立向の岡工業高等学校 岩手県私立花巻東高等学校
お話を聞いた金子さん(左)と下平さん(右)

過去の経験を糧に志した夢(金子さん)
郷土愛から見つけた夢(下平さん)

ーまず、就職先の業界を選んだ理由を教えてください

下平さん

食品は人々の一番身近にあるものと考え、多くの人々に食を通じて寄り添い、身近な存在になれる仕事がしたいと考え食品業界を志望しました。

金子さん

私は、交通ルールの整備や地域住民の安全な暮らしを支えたいと考え、警察官を志しました。

ー安全な暮らしを支えたいと思ったきっかけはありますか?
金子さん

私は、高校生の頃に友人をバイク事故や交通事故で二度も亡くす悲しい経験をしました。そのショックが大きく、私の友人のように尊い生命をなくす方、悲しい思いをする方を少しでも多く減らしたいと思ったことがきっかけです。その経験から安全な交通ルール整備などを通して地域へ貢献したいと考え、警察官を志すようになっていきました。

悲しい経験がきっかけであったと語る金子さん

ー内定先を選んだ理由は何ですか?

金子さん

私は、地元の警察官へのあこがれが強く、神奈川県警察を志望しました。神奈川県警察は他県と比較して警察官の人数が少なく、少数精鋭だからこそ、警察官一人一人のスキルがみがけるのではないかという点も魅力的に感じました。

下平さん

業界ナンバーワンであることに最も魅力を感じました。とくに、物流が強みで全国各地への流通の手助けやご当地食品を広めることができることに強く惹かれました。自分自身が地方出身ということが大きく影響していたのかもしれません。

食品を通じて多くの方々に寄り添いたいと語る下平さん

面接で感じた部活動の強み

ー面接ではどのようなことを聞かれましたか?

金子さん

部活動である相撲に関する質問がかなり多く、相撲への取り組みについて詳細に答えました。高校生までは強制的に稽古させられることが多かったのですが、大学では自由時間が多く怠けてしまいやすい環境の中での自立が求められます。そのような環境の中、自主管理をして稽古に励んできた過程を話しました。面接官の反応もよかったです(笑)

下平さん

私は、なぜ食品メーカーじゃなくて商社なのかという質問ををよく受けました。
メーカーでは、一つの商品や自社製品しか届けることができないですが、私は沢山の商材や商品の中から最適なものを選択してご提供したいと思っていたので、商社を志望していますと答えました。

ー就活で挫折したことはありましたか?

下平さん

内定が出ない時期は焦る気持ちが出ていました。その時は、SPIをもっとはやくから取り組んでおくべきであったと痛感しました。

金子さん

他の都道府県の試験で、筆記試験が思い通りに解けなかったときに挫折しました。友人と答え合わせをしたのですが、自分の回答が間違っていると徐々に気がついていったときはとても焦りました。

ーそこから神奈川県警察を受けるまでに取り組んだことはありましたか?
金子さん

1か月後に受けた神奈川県警察の試験は、「数的推理」という課題が明確になっていた分、しっかりと対策して受けることができました。利用したテキストは「ワニ本」と呼ばれるテキストです。これをやり始めてからみるみるできるようになり自信がついていきました。今では、挫折したことがプラスに働いたと感じています。

『畑中敦子の天下無敵の数的処理シリーズ』東京リーガルマインド(通称:ワニ本)

ー就活のスタート時期とキャリア支援で役に立ったことを教えてください

金子さん

就活自体は3年生の11月ごろから本格的にスタートし、最初は筆記試験対策の勉強をずっとしていました。面接が近づくと、毎日キャリア形成支援センターでひたすら面接の練習を繰り返しました。はじめは、うまく答えられませんでしたが、練習するにつれて自分の伝えたいことをうまく伝えられるようになりました。面接では8割程度ここで練習したことが聞かれたのでびっくりしました(笑)

下平さん

3年生の4月から少しずつ始めていきました。私も、キャリア形成支援センターでの面接練習がとても役に立ちました。想定される質問を一方的に教えてもらうだけでなく、自分と一緒に考えてくださいました。そのおかげで、面接やその企業を具体的にイメージすることができました。

競技で芽生えた自立の精神

ーお二人は体育学部でそれぞれ相撲部と準硬式野球部に所属していました。
それぞれ、競技で活躍できた要因は何かありましたか?

下平さん

私は、2年生のときに全国大会への出場が決まりました。「どうせ出場するならベンチ外は絶対に嫌だ」と感じ、スイッチが入ったことを覚えています。そこから、より一層"自ら考えて"野球に真摯に打ち込むようになっていきました。4年生の時にはリーグ選抜への選出や甲子園大会の出場も果たすことができました。振り返ると、あのときの"気持ちの切り替え"がとても大切であったと感じます。

金子さん

相撲部は自由な時間が多い分、自立しないと怠けていってしまいます。1年生の頃は、稽古までの空き時間でつい怠けていました。2年生の終わりごろに「自分の生活や取り組みを変えたい」と、スイッチが入り、自主練習や筋力トレーニングに打ち込むようになりました。そこから、少しずつそれらを積み重ね、4年生では全国学生相撲で優勝することができました。自身の成長を強く感じると同時に、正直信じられない気持ちでした。このことからも、"毎日の積み重ね"が大切であったと感じました。

ーお互いの活躍はどのように映っていましたか
金子さん

負けていられないなと感じていました。3年生の春リーグでは下平君の応援にいきました。普段とは違う表情でかっこよかったです(笑)

下平さん

金子君が増量のために、常に食事に気を配っている姿を横で見ていました。私は、そのような点はあまり気にしていなかったので、素直に尊敬していました。

4年生では日本一に輝いた金子さん
エースピッチャーとしてチームに貢献した下平さん

ー競技は違えど、切磋琢磨していたということですね。
競技の経験は就活にどのように生かせましたか?

下平さん

競技で培った経験は就職活動に大いに生かすことができました。
面接で部活のエピソードを話せたことはもちろんですが、努力をする力を身につけたことは非常に大きかったと思います。就職活動の際にも、あきらめずに全力で努力することができました。

金子さん

面接の際に一番生かせたと感じています。競技に取り組んできたエピソードは自分にしか話せない武器であると思い、自信をもって話すことができました。やはり、面接官の方からの印象も違うと思います。

志を高く新たな夢へ

ー将来はどのような人になっていきたいですか?

ご当地商品の開発をしたいです(下平さん)

まずは仕事をしっかりと覚え、会社に貢献していきたいです。ゆくゆくは、その土地にしかないご当地商品を開発したいと思っています。そして、全国の方々に食品を提供し、地域発展に貢献できる人材になっていきたいです。

模範的な警察官になりたいです(金子さん)

地域の治安維持に貢献できる模範的な警察官になりたいです。
現代は物騒な世の中なので、市民や地域の方々の不安を少しでも軽減できるように勤めていきたいです。そして、私の友人のような悲しい事故・事件を減らし、平和に暮らせる社会に貢献していきたいです。

ー国士舘大学を目指している受験生へ一言お願いします

下平さん

国士舘大学体育学部は、先生方がとてもやさしく指導してくださる大学です!
切磋琢磨できる仲間とも出会える最高の環境です。

金子さん

大学の4年間はあっという間に過ぎていきます。そこで全力で何かに取り組むことは財産になります。
ぜひ、国士舘大学へ入学して有意義な4年間を過ごしてほしいです!

これからは、グラウンドや道場ではなく社会の土に塗れながら成長していくことを期待しています!

2025年1月9日取材


Recommend