2026.06.26

世田谷プラットフォーム連携事業「ビジネスキャリアデザイン講座」に田中史人教授とゼミ生らが登壇

世田谷プラットフォームと東京商工会議所世田谷支部の連携事業「ビジネスキャリアデザイン講座」が6月19日、駒澤大学深沢キャンパス120周年アカデミーホールで開催されました。

本講座は、東京商工会議所世田谷支部に所属する経営者や起業家などに向けて世田谷プラットフォームがもつリソースを活用するとともに、世田谷区全体の発展に寄与することを目的としたオープンカレッジとして初めて開催され、約30人が参加しました。

講座は「今こそ学ぶ!事業創造メソッド」と題して、事業創造が専門である本学の田中史人経営学部教授と同ゼミ生ら3人が登壇しました。

田中教授は「明日がどうなるかわからない現代社会において、従来の改善策ではなく新しい視点で解決策やビジネスを生み出すことが社会問題の解決や雇用の創出につながる」と事業創造の価値を述べ、講座がスタートしました。
はじめに、事業創造は、自身の魅力や強みを認識する自己発見・自社認識、顧客の不満を理解するビジネス機会の定義、これらの解決策を考えるアイデアの創造、価値の提供と収益の確保を基にするビジネスモデルの構築、最低限の機能を持つ製品と顧客の反応を見ながら改善を繰り返す事業化マネジメントシステムの確立の6つのプロセスに分けられると解説。「まずは、自身と向き合うことが事業創造のスタートである」と力強く伝えました。
次に、ミルクシェイク物語をはじめとしたジョブ理論、ビジネスモデルを素早く可視化するためのリーンキャンバス、顧客の行動や感情の変化を可視化するカスタマー・ジャーニー・マップなど実践的なメソッドとツールを紹介しました。
最後に、田中教授は事業創造に必要なマインドセットとして「小さく始めて学び続ける姿勢」と述べ、「まずは小さな一歩からはじめ、試行錯誤と学習を繰り返すことで成功に近づく。立ち止まることもあるが、困難をも味方につけ、『なぜ』を繰り返し、立ち止まって見つめなおすことがステップアップにつながる」と参加者にエールを送りました。

講座の様子
講座の様子
田中教授
登壇する田中教授

その後、学生発のビジネスプランの事例発表として同ゼミ生の長島さくらさん(経営4年)、中島凜人さん(同)、大神田健人さん(同)が登壇し、ぞれぞれのビジネスプランの事例を発表しました。

長島さんは、消費者が新しいコスメと出会えるビジネス「秘密コスメ」を紹介しました。本ビジネスプランは、自身が感じるコスメ選択の難しさから問題提起し、コスメ分析・選定をオンライン上で完結するもの。ターゲットと価格設定、データの収集から活用方法に至るまで詳細に説明しました。将来の展望として、「全ての人々がコスメを気軽に楽しめる世界になるよう貢献していきたい」と話しました。

次に、中島さんが登壇し、映像コンテンツサービス「心の旅」を紹介しました。本ビジネスプランは、外出が難しい高齢者をターゲットとし、自然風景や歴史的建造物を自宅の端末から観ることでどこでも旅行気分が味わえるというプラン。利用者のリラクゼーション効果やQOL向上のほか、介護現場の負担軽減までを視野に入れ、映像の内容やコンテンツの価格を見据えた内容を説明しました。

最後に大神田さんが登壇し、5月に本学世田谷キャンパス付近のカフェと合同で行った学生発のメニューを発売するプロジェクトを紹介しました。大神田さんは、「ともに世田谷を盛り上げたいという共通認識があり実現に至った」とプロジェクトの背景を説明。販売メニューや価格設定、広報に至るまで、経営学部の学びを生かして取り組んだことを紹介しました。本プロジェクトの成果として、「一からビジネスを実践する貴重な経験から、計画の重要性を学ぶことができた。自ら考えたビジネスで多くの方々に協力していただき、地域活性化に貢献できたことが何よりうれしい」と述べ、発表を締めくくりました。

ビジネスプランを発表する長島さん
ビジネスプランを発表する長島さん
中島さん
中島さん
大神田さん
大神田さん
熱心に聴講する参加者ら
熱心に聴講する参加者ら

講座終了後の意見交換会では、参加者と登壇した田中教授とゼミ生らがビジネスについて意見交換する場面もみられました。
参加者が大学の学びからビジネスに関する知識を学ぶだけでなく、登壇した学生にとっても学びをアウトプットする貴重な機会となりました。

世田谷プラットフォームでは、世田谷区内の産官学が連携し、それぞれの強みを生かしながら区全体の発展に寄与できる取り組みを継続していきます。

■関連リンク

■大神田さんたちが取り組んだカフェプロジェクトの様子
経営学部・田中史人ゼミ学生が実践型ビジネスに挑戦ー地域カフェで学生考案メニューを発売ー

世田谷プラットフォームホームページ