埼玉県八潮市が取り組む「八潮こども夢大学」が12月6日、世田谷キャンパス34号館理科室で開催され、八潮市内の小中学生17人が参加しました。
「八潮こども夢大学」は、同市内の小学5年生から中学1年生を対象に、学習に対する興味・関心や知的好奇心、探究心をかき立て、学ぶことの意義や将来の夢を育むことを目的として八潮市が平成26年度から始めた取り組みで、さまざまな分野の大学等で体験授業を行っています。
今回は、「昆虫という生きかた」と題して政経学部政治行政学科谷山克也講師の指導のもと、体験授業が実施されました。
体験授業に先立ち行われた開校式で田原淳子学長は、本学の特色を紹介をしたうえで「普段の授業とは異なる環境で新しい発見や気づきがあると思う。今日一日大学生になった気持ちで楽しく受講してほしい」とあいさつしました。
谷山講師はまず、さまざまな環境で生きる昆虫の生態や特徴について、自身の研究活動を例にしながら小中学生にもわかりやすい言葉で紹介しました。そして、昆虫を生きたまま顕微鏡で観察するための「冷凍麻酔」について説明し、シャーレに入れたコオロギを氷の中に入れる作業を全員で行いました。
冷凍麻酔をしている間は大学に隣接する若林公園でテントウムシの幼虫などを見つけ、12月の寒空でも昆虫が生きていることを再確認する様子が見られました。
理科室に戻った子どもたちは、蚊や動きが止まったコオロギなどを顕微鏡で観察。谷山講師から、メスとオスの見分け方などを聞きながら、ミクロの魅力に引き込まれていました。
最後に谷山講師は「顕微鏡での観察や昆虫採集など、これからも本物に触れる機会を多くもってほしい」と体験授業に込めたメッセージを伝えました。参加した児童・生徒からは「いつもと違った体験ができて本当に楽しかった」「谷山先生の腕の血を吸った蚊のお腹が赤くなっていて心底驚いた」などと興奮した様子で感想を口にしました。
八潮市と本学は平成29年3月に「国士舘大学と埼玉県八潮市の包括的連携に関する協定」を締結しました。7月にも八潮こども防災マイスター育成プロジェクトを本学で実施するなど、主な連携事業として夢大学のほか、防災教育、インターンシップ、学生による政策提言など本学が持つ教育資源の活用と相互の人材育成のための各種支援事業に共同で取り組んでいます。
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