世田谷区シニアスクールは 2005年に発足し、60歳以上を対象とした世田谷区生涯大学(2年間)の修了後、更に2年間の自主研究会に参加した方、および会員から紹介された方で構成されています。
会員数は 約350名、大学などの施設を利用して年間約30回の講演会を実施しています。
国士舘大学では2006年度以降、地域連携の一環として講師派遣と施設貸出を行っています。
2025年度、本学会場では全7回の講演を予定しています。
織田健志教授「革命・近代・文明―明治維新再考―」
5月13日の講演では、政経学部 織田健志教授が「革命・近代・文明―明治維新再考―」をテーマに講演を行いました。
冒頭に、「明治『維新』とは?」「明治時代=近代/江戸時代=近世?」という2つの問いが提起され、それらを検証する形で講演は進行しました。
徳川政権の瓦解、その後の版籍奉還から廃藩置県を経て、封建制から中央集権国家へ三年で変貌する当時の日本は、実際に英訳されるthe Meiji “Restoration(復古、復旧)”よりも“Revolution(革命)”が相応しい一方で、下級武士の立身出世への願望や町人の経済競争の概念は、江戸時代から一貫してあったものである、との解説がありました。
そして、「明治維新とは、江戸時代からの『連続性』と『断絶』、その両面を持つ明治『革命』である」と締めくくられ、質疑応答も活発に交わされた講演は大変盛況の中、終了しました。
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