11月13日に、理工学研究所主催の講演会が世田谷キャンパス34号館B棟202教室で開催されました。本年度は建築をテーマとして、学生・教職員のほか外部聴講者も含め約200名の聴衆が集まりました。
ほぼ満席の中、九鬼孝夫理工学研究所所長から開会挨拶があり、続いて講演では、構法・材料分野、建築設計分野でご活躍されている2名の先生方が登壇しました。
早稲田大学理工学術院創造理工学部准教授の山田宮土理氏は「これからの循環型社会と土」と題して、建築における土の多様な使い方について海外や日本各地の事例調査を基に紹介し、その現代における展開として、循環型建築産業への移行と循環する土とのつながりについて言及しました。
建築家で関西学院大学建築学部教授、京都工芸繊維大学名誉教授の米田明氏は「建築のアルケーをめぐって」と題して、古代ギリシア哲学における建築および建築家の起源や概念について解説し、さらに、計測される大地から建築・都市への展開について論じました。
その後、学生・教員からの質疑も活発に行われました。最後に南泰裕教授が両講演の内容を対比させながら締めくくり、盛会のうちに終了しました。

