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2025.06.30

令和7年度政経学会第1回講演会が開催されました

令和7年度政経学会第1回講演会「日本のコスプレ文化とソフトパワーの可能性」が6月27日に34号館B303教室で開催されました。講師としてお招きしたコスプレイヤーのREIKA氏、世界コスプレサミット実行委員長の小栗徳丸氏、外務省の鈴木律子氏の熱いお話に、多くの学生が参加して耳を傾けていました。

日本のポップカルチャーは、近年世界の舞台でますます重要な文化的役割を果たすようになっており、日本のアニメやマンガをベースとしたコスプレ文化は、日本だけでなく世界中から関心を集め、愛されています。本講演会は、知識と経験のある講師陣の実体験を聞くことで、ポップカルチャーによる異文化交流のあり方と、外交における日本のソフトパワー戦略について知見を深めることを目的として開催されました。

コスプレイヤーであり衣装クリエイターでもあるREIKA氏からは、「コスプレがつなぐ世界〜グローバルイベントから見た文化交流のリアル〜」というタイトルで、これまで氏が世界54カ国で行ってきた、コスプレを主軸とした活動と文化交流の経験についてのお話をいただきました。
続いて、株式会社WCS代表取締役CEOで世界コスプレサミット実行委員会実行委員長の小栗徳丸氏からは、名古屋で毎年開催される「世界コスプレサミット」の設立経緯や、大規模なグローバルイベントを開催することの楽しさと難しさについてのお話をいただきました。
最後に、外務省大臣官房文化交流・海外広報課長の鈴木律子氏からは、「文化外交について」というタイトルで、広報文化外交(パブリック・ディプロマシー)の観点から、コスプレをはじめとする日本のポップカルチャーは「ソフトパワー」として外交上重要なものと位置づけられていることについてお話をいただきました。

質疑応答では、政府の他の部門とどのように連携が行われているのか、グローバルに活動する上での資金はどのようにして賄われるのか、コスプレを行うようになったきっかけはどのようなもので、コスプレをする上でのアドバイスは何か、など、多方面からの質問が、教員と学生から講師陣に投げかけられました。

最後には生方淳子政経学会長よりご挨拶があり、本講演会は幕を閉じました。

講演会終了後には、REIKA氏と写真撮影するために学生が並ぶ姿も見られ、学生の関心の高さもうかがうことができました。