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2024.12.18

政経学会主催講演会「スポーツを通じた地方創生・まちづくり」が開催されました

11月13日、世田谷キャンパス34号館B303教室で本学政経学会が主催する講演会「スポーツを通じた地方創生・まちづくり」が開催され、政経学部の教員と学生ら約160人が参加しました。

講師には、特定非営利活動法人KUSC事務局長の藤森茂和氏を招き、行政・民間企業・大学など複数の視点からスポーツを活用した地方創生やまちづくりに関するお話をいただきました。

はじめに、石見豊政経学部長が「今回の講演では、地方創生に関するユニークな取り組みやスポーツが持つ力について考えるよい機会としてほしい」と参加者へあいさつし、講演会が始まりました。

講演で藤森氏は、過去に行ってきた鳥取県伯耆町など各地方における地方創生の取り組みを紹介しました。北海道小清水町では、防災拠点としても活用でき、ランドリーやフィットネスジムを合わせた施設防災拠点型複合新庁舎「ワタシノ」のプロジェクト事例を紹介し、地域の方々が日頃から集まることのできる「賑わいのある空間」をつくることが大切であると話しました。また、各地方や自治体によって異なる現状や課題を抱えていること、その向き合い方について実体験を交えて説明し、参加者は地方創生が抱える問題についても想像を膨らませました。最後に藤森氏は「地方創生には、地域の方々、企業、行政などが一体となって取り組むことが大切である。各自治体によって異なる現状を受け入れ、『社会課題を"価値"に変える』という視点が大事になる」と結びました。

その後、生方淳子政経学会長が「教員視点とは異なる企業目線での内容ということもあり、学生はもちろんのこと、教員らも新たな知見を得ることができた。学生らは地方公務員などの就職活動の際に是非とも生かしてほしい」と総評しました。

講演後には、質疑応答の時間が設けられ、参加した教員や学生から積極的に質問が投げかけられるなど、学部全体で地方創生やまちづくり、スポーツが持つ可能性について視野を広げる好機となりました。

講師を務めた藤森茂和氏
会場の様子
感想を述べる政経学部の学生
質疑応答の様子