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2025.12.09

国士舘大学体育・スポーツ科学学会講演会を実施しました

 12月8日、国士舘大学体育・スポーツ科学学会は、こどもスポーツ教育学科主管のもと、町田キャンパスで講演会を開催しました。

 今年は、国立極地研究所名誉教授である内藤靖彦氏を招聘し、「南極観測と越冬生活」と題して行われ、教職員及び学生約300人が参加しました。
 内藤氏は、南極地域観測隊の隊長として活躍されたほか、世界に先駆けて動物に行動記録計を取り付けるバイオロギング研究を立ち上げ、鳥類やその他の動物に関する新しい研究手法の展開に大きな貢献をするとともに、若い研究者の育成にも尽力されました。

 講演では厳しくも楽しい越冬生活を語り、学生たちに問いを与えたり、70万年前に地球に降った雪を溶かした水を提示したりと、終始和やかな雰囲気で話してくださいました。

 講演後は、学生から囲まれて個別質問を受けてくださる姿が見られ、学生からは「中学生のときに教科書でバイオロギングを学んだことを思い出した」「実際に南極に行ったことのある方からお話を聞けたのは、とても貴重な体験だった」との声が聞かれました。                                                               

内藤靖彦 氏 プロフィール

1941年 2 月 5 日 東京生まれ(84歳)
専門:海洋動物生態学
1965 年 東京水産大学水産学部卒業
1967 年 東京水産大学大学院水産学研究科修士課程修了
1971 年 東京大学大学院農学研究科博士課程修了
1971 年 農学博士
1973 年 東京水産大学助手
1978 年 国立極地研究所助教授
1985 年 国立極地研究所教授
2004 年 総合研究大学院大学名誉教授
2004 年 国立極地研究所名誉教授
2005 年から 2008 年 早稲田大学理工学部非常勤教授
【主な著書】
◆ 『海のなか,動物は何してる?』(内藤靖彦 文、佐藤直行 絵・1997・岩波書店)
◆ 『ニッポン南極観測隊:人間ドラマ 50 年』(小野延雄、柴田鉄治 編・2006・丸善出版)
(分担執筆、「ここまでわかったペンギンの生態」)
◆ 『バイオロギング-「ペンギン目線」の動物行動学- 極地研ライブラリー』(内藤靖彦、
佐藤克文、高橋晃周、渡辺佑基 共著・2012・成山堂書店)
【受賞】
・ 2012 年 科学技術分野の文部科学大臣表彰、科学技術賞(研究部門)(佐藤克文、高橋晃
周共同受賞)
・ 2021 年 Outstanding Achievement Award 2021, International Bio-Logging Society
【その他】
1979 年 第 21 次南極地域観測隊員(越冬隊)
1983 年 第 25 次南極地域観測隊副隊長(夏隊)
1986 年 第 27 次南極地域観測隊副隊長(越冬隊)
1989 年 第 31 次南極地域観測隊隊長(越冬隊)
1992 年 4 月 1 日から 1994 年 3 月 31 日 東京大学海洋研究所客員教授
2004 年 10 月 1 日から 2013 年 9 月 30 日 南極地域観測統合推進本部委員