第4回国士舘救急救命士会フォーラムが10月11日、世田谷キャンパスのメイプルセンチュリーホール1階大教室で開催されました。
フォーラムでは、スポーツ医科学科・高橋宏幸教授による「スポーツ医科学科の最新動向」、卒業生・在学生による「活動報告」や「症例検討・研究発表」など、多彩なプログラムを通じて参加者が学びを深めました。
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特別講演では、東京消防庁救急部の永野義武部長を講師に迎え、東京消防庁の救急活動の現状や救急需要への対応、実施体制などについて紹介されました。東京消防庁の救急活動は1936年にわずか6台の救急車から始まり、2026年には90周年という節目を迎えます。永野氏は、制度の整備や体制の拡充が着実に進んできた歴史を振り返り、1991年の救急救命士制度創設など、時代に応じた制度改革や専門人材育成の歩みを説明しました。そのうえで、「時代のニーズに応じた救急体制の整備や高齢化への対応、現場隊員を守る取り組みが今後ますます重要になる」と強調し、講演を締めくくりました。
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続いて行われた牧亮教授による「スポ医懐かし授業」では、不整脈の解読をテーマに授業が進められました。牧教授のユーモアあふれる進行に、卒業生たちは懐かしさをにじませながら、会場は終始和やかな雰囲気に包まれました。
最後には、今年度で退職される田久浩志教授による退職記念講話が行われました。これまでの研究実績や現在の活動を振り返り、学生時代には自作の機器やソフトを用いて画像・音声処理の分野を切り拓いたこと、のちに病理解剖データの全国統合や医療情報基盤構築に携わったことなど、幅広い研究の歩みを紹介しました。看護領域や救急の実務支援にも長年取り組み、1997年以降は日本・韓国・台湾向けに多数の著書を刊行。現在は100万件を超えるデータ解析を可能にする環境整備や統計教育・可視化の推進に取り組んでおり、その研究は今もなお続いています。
最後には、国士舘大学での思い出を交えながら、「落ちている黄金の羽を拾おう」―日常の中の価値ある気づきを逃さないこと、「同窓の絆を固めよう」―出会いを大切に仲間の輪を強めること、という2つのメッセージを参加者に贈り、温かいエールで締めくくりました。
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