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在学生

「謎」を探求する授業で実感した学ぶことの奥深さ。生涯教育に携わり、豊かな人生の手助けをしたい。

文学部 文学科 日本文学・文化コース 3年 大西 遥 (東京都立芦花高等学校 出身)

文学部文学科日本文学・文化コースに進学しようと思った理由を教えてください。

文学作品や日本文化、それをもとに発展してきたサブカルチャーについて興味があり、大学でも学びたいと考えていました。興味の範囲が広く、最初から研究内容を一つに絞り込むことが困難だったのですが、本コースであれば見識を広げながら、最終的な卒業論文につなげられると思い進学を決めました。

いま一番興味・関心を持って学んでいるテーマや分野、科目は何ですか。

「図書館サービス特論」や「児童サービス論」をはじめとする図書館司書課程の講義は非常に興味深いです。これまでも何度も触れてきた図書館の知らなかったことや意外なことまで詳しく学べるのでとても面白いです。

また、講師の方々も図書館や研究所で図書館員として勤務していた方が多く、現場のリアルな事情を知ることができるのも魅力の一つです。資格課程の講義は本コースの学びと並行して行われるので大変なところもありますが、その分知識や経験が増え、思いがけない出会いやつながりができることもあります。

学年を重ねることで自分の成長に役立ったことはありますか。

本コースではどの分野でもまず「読む」「見る」といった過程が必要不可欠です。研究対象や課題作品、その材料や手掛かりになりうる作品などに向き合い、触れることが前提になります。その際、私たちは作品として楽しむのではなく研究のために本質を見抜かなければなりません。そこに私的な感想や偏見が介在してはいけないと授業の中で学びました。私は本コースの学びを経て、客観的にものごとを捉える力をより磨くことができました。

ゼミ(研究室)ではどのような活動を行っていますか。

所属しているゼミでは、さまざまなジャンルで綴られる近代文学作品について「謎解き」の形で研究しています。

日本文学が大きく花開く転換期でもある近代は、多くの著名作家や名作・秀作が登場します。その、さまざまなな近代文学作品から自分の「謎」を見出し探偵のような「謎解き」を経て理解を深めています。

将来のイメージについてお聞かせください。

卒業後は、図書館や博物館などで生涯教育に携わる仕事がしたいと考えています。そのために、現在本コースでの学びと並行して図書館司書と博物館学芸員の資格取得を目指して勉強しています。

国士舘大学で学んだことで成し遂げられた夢、または必ず成し遂げたい夢を教えてください。

前述した二つの資格を取得したいと思った理由は、「学びやそのきっかけになりうる知識を伝え広めたい」という夢があるからです。

「学び」とは教育がすべてではなく、日常の中で出合う新たな発見や小さな気づきも大切な「学び」のひとつであると私は考えます。これらはその人が自ら見つけるもので、他者はその「学び」を促すことはできても代わりに「学ぶ」ことはできません。そして、その「学び」をより深くより豊かにするのはこれまでに蓄えてきた知識です。私は図書館や博物館を通して人々の「学び」を促し、より色鮮やかにする手助けができる日を夢見ています。

国士舘大学をめざす受験生へのアドバイス、メッセージをお願いします。

受験勉強や準備はとても大変だと思います。不安や焦りもあるかもしれません。そんな時は、あなたが大学に入学して、送るかもしれない新生活を思い浮かべてみてください。新たに挑戦したいこと、ステップアップしたいこと、もしくはこのまま続けていきたいこと…。そのすべてに国士舘大学や出会った人々はきっと力になるはずです。気負いすぎず、たまには想像に耽ることも良いのではないでしょうか。

国士舘大学でともに学べる日を心より楽しみにしています。



掲載情報は、2024年のものです。