日本文学・文化コースの学生は、卒業後に一般企業や国語科教員、公務員などさまざまな進路に進みますが、そのなかでも教員の養成に力を入れています。今回は、卒業後に中学校の教員として着任した卒業生を紹介します。
猿樂大貴さんは2024年3月に日本文学・文化コースを首席で卒業し、4月に埼玉県さいたま市の中学校に教諭として着任しました。国語教育の研究をメインとするゼミ(教育・表現ゼミ 担当:松崎史周准教授)に所属し、中学校教諭種(国語)、高等学校教諭種(国語)の免許を取得、着実に教員への道を歩んだ猿樂さんに、国士舘大学を受験した理由、日本文学・文化コースを選んだ理由、学生生活、教員をめざしたきっかけ、教員になるためにやったことなどについて質問に答えてもらいました。
国士舘大学を受験した理由・入学してからの印象は?
教員免許を取れる学部が多くあったからです。特に、教員を目指していた自分にとって「教職に強い国士舘」という文言には強く惹かれました。入学してからは、同じ志を持つ人がたくさんいたので安心し、ここで頑張ろうという思いになりました。
日本文学・文化コースを選んだ理由は?
国語の教員免許がとれることと自身の文学や国語教育に関する知見を広げられると思ったからです。自分がこれまであまり興味のなかった分野にも触れることになるので、新たな発見もあると思い日本文学・文化コースを選びました。
大学の行事で一番印象的だったものは?
4年次の国文学会大会です。3年次までは聞く側だったということもあり、発表者として登壇できたことはとても印象に残っています。ゼミの代表として発表したことで、様々な先生方から新たな視点からの助言をしていただき、卒業論文の執筆に活かすことができました。
ゼミ活動の思い出は?
年次の学外研修です。入学時から新型コロナウイルスが流行していたせいもあり、ようやく初めて全員が集まって研修できたことがとても嬉しかったです。ゼミのメンバーと公園散策をし、屋形船で過ごした時間は一生の宝物です。
教員をめざしたきっかけは?
小さい頃から、自分は将来、教員として働くだろうという思いがぼんやりとありました。そんななかで、これまで出会った先生方の姿を見て、同じ職場で働きたいという思いが強くなり、中学生の頃には教員を目指していました。
教員になるためにしたことは?
松崎先生の勉強会、教職支援室での指導、大学で行われた外部団体の講座、面接練習会、実習先での指導等、どれもやって良かったと思いました。その中でも、自分から積極的に動くこと、正しい知識を持った方に指導を受けることが大切だと感じました。対策をしていくと自分には必要なこととそうでないことが分かってきたので、限られた時間の中で合格に向けてできることを全力で取り組みました。筆記試験は取るべきところで点数がとれるよう準備しておくこと、人物試験は練習で何度も失敗を繰り返して成長していくことが合格へつながると感じました。また、教員を目指す身として“授業”を大切にすることが重要だと考えていました。そのため、大学の授業は抜かりなく取り組めたと自信をもって言えます。教職一本で焦りもありましたが、これまでお世話になった方々に良い報告をしたいという思いがあったので大抵のことは乗り越えられたと思います。
以上、猿樂さんには、たくさんの質問に答えてもらい本当に感謝しています。受験生のみなさん、在学生の皆さんには、卒業生の経験として、参考にしていただければと思います。
文責:日本文学・文化コース 松野