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在学生

ゼミの学びで得た「植生学」の知見を活かし、地元に戻り、地域社会を支える仕事に携わりたい。

文学部 史学地理学科 地理・環境コース3年 小山 紗奈

文学部に進学しようと思った理由を教えてください。

高校生時代は、地理や数学、物理の授業が好きでした。その中で、大学へ進学し、研究をするという視点で考えたとき、地理学に一番興味を持ち、地理学を学べる大学へ行こうと決意しました。地理の先生に相談したところ、国士舘大学を紹介されました。地理学に関する書籍や資料、設備が日本一充実しており、手厚い指導を受けることができる地理学教室だと、強くおすすめされたのがきっかけです。また、地元から入試を受けられる、デリバリー入試も魅力的でした。

いま一番興味・関心を持って学んでいるテーマや分野、科目は何ですか。

現在は、自然地理分野を中心に勉強しています。高校生の時に「ケッペンの気候区分」を習い、気温と降水量、立地条件によって、世界が分類されることが面白く感じたのがきっかけです。また、山々に囲まれて育ったので、環境に応じた植物について関心を持ちました。例えば、森の中で大樹や若木、枯れ木が混合し、更新をしていく様子が分かったりと、発見や気づきが楽しく、その起因や将来性について考察していくことが魅力一つです。土砂災害の被害対策にも役立つ研究になります。ただ、基礎知識として植物種を知っていることが重要になるので、種を同定するのは大変です。

学年を重ねることで、どのような成果、成長を遂げ、ステップアップできていますか。

地理・環境コースは、各学年で野外実習があります。地形図を書くなどの屋内での学習・作業や、複数日の野外での調査を経て、レポートを提出します。レポートでは、各々の興味に応じてテーマを設定し、図や表を作成した上で、まとめることが求められます。学年が上がると論文研究が始まったりと、卒業研究に向けて、ステップアップしていきます。

研究室・ゼミではどのような活動を行っていますか。

自然地理分野の主に植生について研究しているゼミです。私の学年は少人数ですが、その分ひとりひとり責任をもって課題や発表を行っています。また、先生にも丁寧に指導していただいています。植物を知ることで、何気ない“森”や“山”が違って見えてきます。他にも、鳥類や哺乳類などの生態についても扱っており、公務員を目指すうえで強みになります。

将来のイメージについて教えてください。また、そのために取り組んでいることがあれば教えてください。

長野県にUターンし、就職する予定です。具体的な職種は考え中ですが、大学で得た学びをもとに、地域を支えていけるような職業につきたいと考えています。防災リーダーの授業や情報系の授業も積極的に履修してきました。現在は、ドローンの操縦免許の取得やGISを使いこなすことを目標に、勉強をしています。また、教職課程も履修しています。

国士舘大学で学んだことで成し遂げられた夢、または必ず成し遂げたい夢を教えてください。

国士舘大学で学んだことを、人のために使えるようになりたいです。

国士舘大学をめざす受験生へのアドバイス、メッセージをお願いします。

きっと知らなくても生きていけますが、知ることは人生を豊かにしてくれます。大学は、自分の好きなことを追求できる場です。自分の好きなことを見つけられる場でもあります。自分を信じて、目標を見失わず、まっすぐ頑張ってください。応援しています。



掲載情報は、2023年のものです。