本コースでは、学界の第一線で活躍されている研究者の方を招いて考古学や歴史学の最新研究や研究の面白さを学生の皆さんにより深く知ってもらうために毎年度歴史講演会を行っています。今年度は12月12日に、東アジアの食生活史を中心に多彩な研究活動をされている神奈川大学非文字資料研究センターセンター長で国際日本学部准教授の中林広一氏に「歴史はあいまいに描いて良いのか~食生活史研究の立場から~」というテーマでご講演いただき、また本学大学院人文科学研究科修士課程の角田舞さんが「幕末政局における一橋派の立場と徳川慶喜~安政五年の「暴論」を通して~」とのテーマで研究報告をしました。
参加した学生からは、中林氏のご講演について、「身近な題材から歴史を考える視点が新鮮だった」「史料が、どういう意図を持って残されてきたのかをしっかりと考察し、丁寧に史料と向き合いたいと思いました」「史料に書かれていない「空白」や、残された言葉の背景にある文脈を読み取る作業の必要性は、今後の学習にも応用できる視点であると思いました」「今後、ゼミや卒論作成の際に史料に触れる機会が増えるので、さまざまな史料に関するお話を今のうちに聞けてとても貴重な時間になりました」といった感想が聞かれ、史料にどのように向き合えばよいのかという卒業論文作成の根幹に関わる問題について学生の皆さんの理解が深まっていることが感じられました。
また角田さんの報告については、「色んな史料を比較して、分かりやすく説明されていて、すごく良かったです」「人物を固定的に見るのではなく、揺らぎも含めて捉えることの大切さを学べた点が最も心に残った」「従来の単純な評価では捉えきれない複雑さを学べた点が印象的だった。」といった感想が聞かれ、各種の史料から慶喜の政治姿勢を読み解いた内容が学生の皆さんの研究意欲を高めていることが感じられました。

