12月12日、町田キャンパス30101教室で本学卒業生の山本昌邦氏を招いた特別講演会が行われ、21世紀アジア学部の学生と教職員ら約140人が受講しました。
山本昌邦氏は、静岡県でサッカーをはじめ、本学在学中には故・大澤英雄前理事長(当時はサッカー部監督)指導のもと日本代表に選出されるなど中心選手として活躍しました。卒業後は、Jリーグのジュビロ磐田で活躍した後に、同クラブの監督や日本五輪代表監督などを歴任し、現在は日本サッカー協会でナショナルチームダイレクターを務めています。今回の講演会では「一流選手から学ぶ目標達成へのプロセス」と題して、一流選手を指導した豊富な経験から、目標達成に向けてのメンタリティやチームビルディングの重要性について講演を行いました。
講演では、はじめに一流選手の特徴について、「技術、戦術、体力に加えてメンタル(感情のコントロール)が優れている」と述べ、選手との具体的なエピソードを交えながら紹介しました。山本氏は、メンタルの部分として成長意欲の高さ・目標設定の明確さを挙げ、「その目標を叶えるために挑戦を重ねることが最も重要であり、失敗を恐れず挑戦した先には必ず成長がある」と述べました。続けて、山本氏は高校1年次に本学サッカー部の合宿に参加したことをきっかけにユース日本代表入りを果たした経験から、「チャンスはいつ来るかわからない。それは、日々最善の準備をすることでこそつかみ取ることができる」と努力を継続することの重要性を論じました。
また、チームビルディングにおいては、「サブポジションの選手の雰囲気でそのチームの価値が決まる」と控え選手をも巻き込む一体感が大切であると説明しました。さらに、故・大澤前理事長を例に「優れた指導者は感情を理解することに長けている」と話し、「監督は、オーケストラの指揮者のように一人一人と向き合いやる気を引き出すことが仕事。感情を理解したうえで、結果ではなく選手全員の力を最大限発揮させることにフォーカスする」と指導者としての心構えを紹介しました。
最後に、山本氏は「感謝は人生において最大のエネルギーとなる。皆さんも、感謝の気持ちを忘れずに挑戦し続ける人生にしてほしい」と学生へ力強くエールを送りました。
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