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所長メッセージ

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2019年4月、21世紀アジア学研究所が新設されました。時を同じくして21世紀アジア学部のカリキュラムが大幅に改定され、学部開設から17年が経った今、「21世紀アジア学」の内実が改めて問われているように感じます。「21世紀アジア学」について私なりの解釈を言えば、広くアジアをテーマとした研究を行う中で、経済学、文化人類学といった確立された個々のディシプリンを単に組み合わせたものではなく、それらを融合させて新たな学問大系を創出しようとする「運動」、ないしは「闘争」のように思います。学部の教員の専門分野が経済学、経営学、政治学、文化人類学、歴史学、文学、言語学、情報学など多岐にわたっていることからも、これらを統合して「21世紀アジア学」を創り出そうとする努力が、これまで積み重ねられてきたことがうかがえます。多様性の中から新たなものを生み出そうとするプロセスは、奇しくも21世紀のアジア—多様な宗教、言語、政治制度、価値観などを混在させながらひとつのまとまりたろうとする—を想い起こさせます。このような中で、21世紀アジア学研究所は、「21世紀アジア学」とは何かについて議論し、「21世紀アジア学」を創出する中心的な役割を果たすべく、設立されたと理解しています。

それでは、どのようにして「21世紀アジア学」は構築されるのでしょうか。それは、継続的な「対話」によってなされるべきだと考えています。異なるものがぶつかり合いながらも、根気強く「対話」を続け、共通理解をひとつずつ積み重ねていくようなプロセスそのものが、「21世紀アジア学」なのではないでしょうか。

このように「21世紀アジア学」の構築をめざして、設立初年度は、研究会とシンポジウムを実施する予定です。研究会は、主として研究員である21世紀アジア学部の教員を講師として、それぞれの研究領域を「21世紀アジア学」に関連づけながらお話いただき、討論する場にしたいと考えています。また、シンポジウムは研究員を対象とした公募制をとり、外部から専門家をお招きして行いますが、やはり「21世紀アジア学」を紐帯として対話する場にしたいと考えています。

この研究所が学部とともに長く続き、発展することを祈念し、今年度はその土台づくりに尽力して参りたいと思います。皆様のご協力、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

プロフィール
21世紀アジア学研究所 所長
河先 俊子 かわさき・としこ
1996年
東北大学大学院 文学研究科 日本語教育学専攻 修士課程修了
2002年
早稲田大学大学院 政治学研究科 国際関係論 修士課程修了
2011年
お茶の水女子大学大学院 人間文化創成学研究科 比較社会文化学 博士課程修了 人文科学博士(専門分野:日本語教育学)
2004年~
2009年
フェリス女学院大学 留学生センター
2011年~
国士舘大学 21世紀アジア学部 21世紀アジア学科
<主要論文・著書>
  • 『韓国における日本語教育必要論の史的展開』ひつじ書房 2013年
  • 『大衆文化が日本人と韓国人との関係構築に及ぼす影響』 インターカルチュラル(16) 2018年
  • 『二文化間における態度構築のプロセス ― 留学経験のある韓国人、日本研究者の場合』 異文化間教育(31) 2010年


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