
国士舘大学政経学部経済学科・赤石基礎ゼミナール5期生は、「楓門祭」の機会を捉え、世田谷キャンパス周辺の近隣3商店街(梅ヶ丘・松陰神社前・豪徳寺)と連携した「地域連携型フードドライブ」の実証実験を展開しています。昨年度の梅ヶ丘商店街での実践をベースに、今年度は商店街振興組合様のご協力のもと連携エリアを大きく拡大し、10月26日(月)より各協力店舗への資材設置と実地調査を開始しました。
ゼミの研究課題「参加したくなる仕掛けの在り方とは?」
食品ロス削減や未利用食品の有効活用は、SDGsおよび地域共生社会の実現に向けた重要な社会課題です。一方で、一般的なフードドライブには「会場まで持参する手間が大きい」「活動が日常の延長に感じられにくい」といった行動的なハードルが存在します。
そこで赤石基礎ゼミでは、春期の循環ビジネス学びプログラムの成果を踏まえて、「地域の人がフードドライブに参加したくなる仕掛けの在り方とは?」という学術的な問いを設定しました。本実験では、以下の3つのアプローチを検証しています。
1. 参加者が「面倒くさくならない」仕掛け(生活動線上での拠点化) 大学構内までわざわざ足を運ぶ負担を解消するため、地域住民が普段利用する商店街の店舗に「小型回収ボックス」を設置し、お買い物や散歩のついでに寄付できる環境を整備します。
2. 参加者が「続けたくなる」仕掛け(店主と住民のつながり) 街の店主様が「フードシェアリングパートナー」として住民へお声がけを行うことで、温かい人と人とのコミュニケーションを通じた自発的な参加を促します。
3. 参加者に「見える化する」仕掛け(ステッカーと情報発信) 店舗用のオリジナルステッカーや、ゼミ公式Instagramを活用したパートナー店舗紹介を通じて、地域ぐるみの循環を可視化します。
現場での学び:学生自らが店舗を巡回回収し、データを集める
本取り組みの大きな特色は、教室内の理論学習にとどまらない「学生主体による課題解決型フィールドワーク」である点です。
・店舗への直接交渉と負担ゼロの運用設計 学生が梅ヶ丘・松陰神社前・豪徳寺の3班に分かれて各店舗を直接訪問し、お店側に金銭的・作業的な負担をかけない運用を提案・設置しました。
・【実証の核】楓門祭期間中に学生が各店舗を巡回回収 集まった食品の管理・回収・撤去は店舗任せにせず、楓門祭の期間中(11月2日・3日)に学生たち自らが各商店街の協力拠点を巡回して直接回収を行います。学生は各店舗のご都合の良い時間帯に伺って食品を回収し、集まった食品は世田谷区社会福祉協議会を通じて区内の子ども食堂や生活支援へとお届けします。
・実証データの計測と検証 回収時には、店舗ごとの回収量(点数・重量・食品種別)を詳細に記録・分析します。「昨年度から関係のある梅ヶ丘と、今年度から広げた商店街での反応の違い」や、「店主様がお声がけを行ってくださった店舗と、ボックス設置のみの店舗における回収量の差」などを実証データとして検証します。
これらの分析結果や現場の学びは、11月下旬〜12月に開催予定の「ゼミ成果発表会(ポスター発表)」にてまとめ、ご協力いただいた店舗様や商店街振興組合様へご報告・還元する予定です。
協力店舗のご紹介(順不同)
本実証実験の趣旨に深くご賛同いただき、分散型回収拠点として温かくご協力くださっている商店街のパートナー店舗様です。
【松陰神社通り松栄会商店街】
・珈琲屋 あのころ 商店街の会長様が営む自家焙煎珈琲店。落ち着いた空間でこだわりの珈琲を提供し、地域連携を力強く後押ししてくださっています。
・美松堂時計店 商店街の副会長様が営む時計・眼鏡の地域密着店。長年にわたり地域の暮らしを見守り、学生の挑戦を温かく支えてくださっています。
・ニコラス精養堂 地域で世代を超えて愛され続ける老舗ベーカリー。毎日多くの買い物客が訪れる店頭で回収にご協力いただいています。
・八百幸 新鮮な野菜や果物が並び、活気あふれる町の青果店。日々の食卓を支えるお買い物動線の中で回収拠点となってくださっています。
・株式会社 染谷食肉フーズ 美味しいお肉とお惣菜で地域住民に親しまれる人気精肉店。店舗の定休日に配慮した特別回収スケジュールにも快く応じてくださいました。
【豪徳寺商店街】
・とん・てん・かん 豪徳寺駅前で親しまれる温かい雰囲気の飲食店。学生の熱心な提案に耳を傾け、豪徳寺エリアで真っ先にボックス設置と取材に快諾してくださいました。 (※豪徳寺エリアでは、その他候補店舗様とも順次連携を進めています)
【梅ヶ丘商店街】
・cafe gharb(カフェ・ガルブ) ウーパールーパーなどの様々な生き物がいる個性的な空間で、パスタをはじめ本格的なお料理を楽しめる人気カフェ。「学生が頑張っているから手伝ってあげたい」と温かい応援をいただきました。
・梅丘 Quintet(クインテット) 店内に並ぶレコードの音楽とともに、ボリュームある手作り料理を楽しめる隠れ家的カフェレストラン。「食品を無駄にしない考え」に共感いただきご協力くださいました。
・山本家具店 長年培った技術で家具の販売や修理も手がけ、地域の暮らしに寄り添う老舗家具店。「地域の人々のために貢献したい」と快くご参画いただきました。
活動の様子や店主様インタビューは公式Instagramへ!
各店舗のイチオシ商品や看板メニュー、店主様が語ってくださったフードドライブへの想い、店頭での設置風景などは、赤石ゼミ公式Instagram(@FOODDRIVE_KOKUSHI)にて写真とともに順次発信しています。ぜひご覧ください!
・主催:国士舘大学 政経学部 経済学科 赤石ゼミナール(指導教員:准教授 赤石 秀之)
・お問い合わせ:hideyukia@kokushikan.ac.jp
・公式Instagram:@FOODDRIVE_KOKUSHI

