理工学部・機械工学系の神野誠教授(ロボティクス、医療関連ロボット・デバイス)は、一般社団法人日本機械学会が主催する「ロボティクス・メカトロニクス講演会2026 in Fukuoka(ROBOMECH2026)」の授賞式において、「ベストデモンストレーション表彰」を受賞しました。
受賞対象となった研究は、「2自由度湾曲機構とシャフト回転軸,マイクログリッパを有する低侵襲微細手術支援用ロボティックデバイスの試作」と題し、昨年度開催された「ロボティクス・メカトロニクス講演会2025 in Yamagata(ROBOMECH2025)」でポスター発表したものです。ROBOMECH2025では1,541件の発表が行われ、その中から神野教授の研究を含むわずか6件がベストデモンストレーションとして選出されました。
神野教授のコメント
現在、手術支援ロボットは腹部外科をはじめとする多くの手術で活用されています。一方で、眼科手術などの微細手術への普及はほとんど進んでいません。その理由は、眼球のような狭い空間で精密な処置を行うことができる超小型ロボットの実現が極めて難しいためです。今回受賞した技術は、将来的に手術支援ロボットへ搭載することを想定した、外径わずか0.9mmのロボティックデバイスです。上下・左右への湾曲動作に加え、シャフトの回転機構と、組織を把持するためのマイクログリッパを一体化しており、低侵襲微細手術の実現に向けた基盤技術となるものです。この技術は、日本が強みとする精密加工技術と、これまで培ってきた独創的なコンセプト創出力、超微細機構の設計・組立技術を融合することで実現しました。日本発の低侵襲微細手術支援ロボットを世界標準の技術へと発展させることを目標に、今後も研究開発に取り組んでまいります。


本研究は、JSPS科研費(21K03968)をはじめとし、公益財団法人JKA補助事業(2025M-344、2026M-183)などの支援を受けて推進しています。
