本学では、今年度より水平リサイクル導入プロジェクト(CLP:CONTAINER LOOP PROJECT)に取り組んでいます。本プロジェクトは、使い捨て容器を回収し、再び容器として生まれ変わらせる“水平リサイクル”を大学で実証する取り組みで、政経学部の赤石秀之ゼミからの発案に本学の関係部署が賛同するかたちで実現に至りました。本プロジェクトは、学生・教職員、そして学外企業が一体となって取り組む点に特徴があり、産学連携を通じて社会的価値を高めるだけでなく、学生自身が主体的に調査・設計・検証・改善を行うことで、社会課題の解決に向けた実践的な学びの機会となることが期待されています。
プロジェクトの背景と目的
プロジェクトは、ごみのポイ捨てや地球温暖化など身近な環境課題の解決を目指し、環境経済学を専門とする政経学部・赤石ゼミが主体となって進めています。同ゼミ4年生の髙橋洋夢さんが「企業と連携しながら社会課題解決に向けた取り組みを学内で始めてみたい」と発案したことをきっかけに、産学連携のかたちでプロジェクトがスタートしました。
今年度は同ゼミ3年生が中心となり、"キャンパス内で容器が返却・回収・再生へとつながる循環の仕組みを整えること"を目標に活動を進めています。
内容・スケジュール
2026年度は、世田谷キャンパス8号館地下食堂「ニコラス精養堂」で提供される容器を水平リサイクル可能な容器とするなど、水平リサイクル容器の試験的な導入と回収ボックスの設置に向けた活動を行っていきます。
春期授業期間中(4月~8月)は、弁当ゴミの排出実態の調査や清掃業者へのインタビューを行い、キャンパス内で使い捨て容器がどのように利用・廃棄されているのかを明らかにします。
こうした調査結果を踏まえ、容器の導入や回収ボックスの配置を試験的に行い、その効果を検証しています。秋期授業期間中(9月~2月)は、春期の調査・検証で得られたデータを基に、循環のしくみの改善に取り組みます。より効果的な回収方法の検討や、学生が利用しやすい仕組みづくりを進めるほか、アプリ活用も視野に入れながら、本格導入に向けた準備を進めていく予定です。
協力団体・企業
本プロジェクトは、株式会社G-Placeおよび株式会社Ripplesの協力のもと進められています。
協力内容は以下の通りです。
株式会社Ripples:水平リサイクル容器の提供や循環スキームの構築へのご協力
株式会社G-Place:循環の仕組みづくりに関する検討やデジタル活用面でのご助言
キックオフミーティング(5月1日)
5月1日、世田谷キャンパス6015教室でキックオフミーティングが開催され、赤石ゼミの学生や学内関係職員のほか、株式会社G-Placeの中島啓介氏、前川和輝氏、株式会社Ripplesの荒裕太氏ら学外企業からもあわせて約30人が参加しました。
はじめに、自己紹介でアイスブレイク行った後、指導教員の赤石准教授が本プロジェクトの概要や年間スケジュールを参加者に説明しました。
続いて、株式会社Ripplesの荒氏が登壇し、水平リサイクルで実際に使用する容器(P&Pリ・リパック)を紹介しながら水平リサイクルの仕組みについて解説しました。荒氏は、「現在の世界情勢において、石油を原料とする容器の減少に寄与することは社会的にも価値がある」と述べたうえで、「学生ならではの視点を生かして回収率を高く保てるように頑張ってほしい」と学生らにエールを送りました。
続けて本プロジェクトを発案した髙橋さんが、「社会課題に対して実際に動く経験は、就職活動や今後の人生において貴重な経験となるに違いない。ゼミ生一体となって目標達成に向けて取り組んでほしい」と後輩らを激励しました。
その後、オンラインで参加していた株式会社G-Placeの中島氏から「水平リサイクルを自治体と連携して行ったきたケースはあったが、大学と連携して取り組むことは初めてだ。"国士舘モデル"として一つのロールモデルになれるよう協力していきたい」と期待の言葉が寄せられました。
参加した学生らは、本プロジェクトの意義を理解するとともに、実際に使用する容器を手にとりながら今後のイメージを膨らませました。
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