Kokushikan Magazines Feature

幼い頃の素敵な経験、次は提供する立場で携わりたい。自身の課題と向き合い、掴み取った公務員の夢。

政経学部経済学科4年 一場 勇輝
就職先 杉並区役所
出身高校 群馬県立吾妻中央高等学校

この企業を選んだきっかけは何ですか?

杉並区は私の地元(群馬県東吾妻)と友好都市であったため、幼い頃から杉並区と関わりがありました。小学生の頃には、2泊3日で交流会を行ったり、中学生の頃には国内外の友好都市が集まり西武ドームで野球をするなど、思い出に残っていることが多くあります。その関わりの中で私はさまざまな経験をすることができ、この経験を提供する側として携わり、多くの人に味わってもらいたいと考え杉並区役所を選びました。

内定した企業・団体の業態や特徴・強みを紹介してください。

公務員は提供できるサービスの幅が民間企業よりも広いという点が特徴であり、その中でも特別区は日本の首都東京の基礎自治体であることから、先進的でより大きな仕事を区民により近いところで行えるところが強みです。加えて、私が内定を頂いた杉並区は住宅が多く、対区民の行政サービスが他の区よりも多いことが特徴で、住民参加を重視する行政運営を行っているところが強みです。

進路を決定づけたのは何でしたか?

公務員を目指した理由として、給与面の安定や福利厚生の良さ、社会的信用が担保されるという点などが私の価値観とよりマッチしていると考えたからです。
また、私の受けた特別区採用試験は、特別区(東京23区全体)で合格をもらった後、各区から掲示され、面接を受けて内定という形になります。掲示も自分の希望通りになるわけではなく、23区どこの区から掲示されるかも自分では決められないので、そこは運になります。そのような状況下で、杉並区から第一掲示で指名されたことに強い「縁」を感じましたし、幼いころから関わりがあったので、より杉並区で働きたいと考えるようになりました。

面接ではどんな質問がありましたか?

面接は基本的にエントリーシート通りでしたが、人事面接は時事問題など基本的な知識を持っているかというところも問われました。
区面接はやりたい仕事について深ぼられたため、その区でどうやって働いていきたいかという将来像をしっかり持っているかという点と区とのマッチ度を見られていると感じました。

上手くいかなかったときに工夫したことは何ですか?

2月ごろに予備校で受けた模試の結果が良くなかった時に、自分の勉強不足を実感しましたし、このまま受かることができるのかという不安にも駆られました。その際に自分の勉強方法や勉強量が間違っているのではないか...と思い、1人で抱え込まずに、予備校の先生等に不安や悩みを打ち明けたところ、的確なアドバイスをいただきました。その面談を通じてより良い改善策などを考え、実行し、また問題点が出たら面談をして改善をしていくという様にしていました。

役に立った参考書やサイトを教えてください。

公務員予備校TACの販売している参考書やWebサービスを使っていました。参考書は、常に持ち歩き、時間がある時に過去問を解くなどして勉強をしていました。また、電車ではスマホアプリを使い、時事問題などを重点的に勉強するなどして、スキマ時間も有効に活用するよう意識していました。

就活を成功させる秘訣は何だと思いますか?

1点目はPDCAサイクルを回すことです。しっかり現状の課題を見つけ、修正し、精度を高めていくことをしなければ何も変わらないからです。
2点目は使えるものは全て使うことです。公務員の予備校に入るにもとても多くのお金が必要になります。私の場合両親が負担してくれたことで、予備校に通うことができ、結果的には目指していた公務員に内定をいただくことができました。他にもさまざまな点で使えるものは全て使うことで選択肢が増え、自分の可能性を広げることにも繋げることができると思います。

国士舘大学で学んだことをどのように生かしたいですか?

私は関口ゼミナールに3年間所属しており、そこでは現状とあるべき姿とのギャップを考えることの大切さを学びました。自分のあるべき姿に対して現状は何が足りていないのか理解し、そのために何をすればいいのかを考えるということは社会人になっても生かせることだと感じています。また、政経学部経済学科では一年次からのゼミナールなど少人数でグループを組んで行う授業が多かったため、他の人と協力しながら課題を解決するという点を学べたと思います。社会人になったらチームで動くことが基本になってくるため、大学で学んだこの力を最大限生かしていきたいと考えています。



2024年11月28日取材


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