2026.06.23

2026年度世田谷区シニアスクールで本学教員が講演を行っています

世田谷区シニアスクールは 2005年に発足し、60歳以上を対象とした世田谷区生涯大学(2年間)の修了後、更に2年間の自主研究会に参加した方、および会員から紹介された方で構成されています。会員数は 約350名、大学などの施設を利用して年間約30回の講演会を実施しています。
国士舘大学では2006年度以降、地域連携の一環として講師派遣と施設貸出を行っています。

2026年度、本学会場では全7回の講演を予定しています。

法学部 矢田陽一 教授
統計からみた世田谷区の犯罪情勢とその対策 ―窃盗、特殊詐欺を中心に―

6月23日は、法学部 矢田陽一教授が「統計からみた世田谷区の犯罪情勢とその対策 ―窃盗、特殊詐欺を中心に―」をテーマに講演を行いました。
講演では、世田谷区の犯罪情勢とりわけ特殊詐欺と窃盗を中心として、わが国全体のそれと比較しつつ、解説がなされました。
まず、わが国全体で見ると、刑法犯の認知件数は平成14年度以降長らく減少傾向にあったこと、窃盗の検挙率は低いものの、殺人、強盗など凶悪犯罪の検挙率は比較的高いこと、近時、詐欺罪の認知件数が急増していること、などが説明されました。
次に、世田谷区の犯罪情勢について、全国と同じく、特殊詐欺の認知件数が増加傾向にあり、特にニセ警察官詐欺やSNSを通じた詐欺などの被害が多いので気をつけること、窃盗を予防するには防犯カメラを設置したりして死角をなくす必要があること、などの注意喚起がなされました。

政経学部 鈴木佑記 教授
「異形の海産物ナマコ― 蠱惑される人間たち ―」

5月12日は、政経学部 鈴木佑記教授が「異形の海産物ナマコ ― 蠱惑される人間たち ―」をテーマに講演を行いました。
冒頭で、人類学的調査を行う中で、自身がナマコの魅力にとりつかれてしまった経緯について紹介があり、その上で、ナマコの種類や生態に関する説明がありました。また、日本における神話、文学、伝承に登場する様々なナマコについての解説がなされました。さらに、近年の日本で暴力団関係者による組織的なナマコの密漁が盛んになってきたことや、アジア・太平洋地域に暮らす少数民族や先住民がナマコの採捕に従事してきた事実などが提示されました。
目も耳も鼻も脳みそもない摩訶不思議な生物であるナマコが、これまでに多くの人間を魅了してきた様子を、壮大な文化史として示す内容でした。講演内容に対して多くの質問が聴衆から投げかけられるなど、大盛況のうちに幕を閉じました。