体育学部・北神正行教授の最終講義「教師研究~45年の軌跡~」が2月27日、町田キャンパス30号館30101教室で行われ、体育学部の学生や教員、約200人が聴講しました。
北神教授は、「教育政策」や「教師研究」をテーマに研究活動を開始され、教員養成に長年携わり、体育学部こどもスポーツ教育学科の創設メンバーとして尽力されました。以降18年間にわたり、本学科の発展に貢献され、これまでに輩出したゼミ生は約100人に上ります。
講義では、成長の基盤となる「意味ある他者」について述べられました。指導教員や学年主任の先生、先輩などとの関係を築き、対話を通じて新たな気づきを得ることが成長を促進する、と説明しました。また、従来は優秀な教師を確保するため、教員養成を強化する政策が中心でしたが、近年では「養成・採用・研修」を一体で改革し、専門性や得意分野を持つ個性豊かな教師を育成することで、学校全体の教育力を向上させる方向へ転換していると述べました。
次に、教師の成長において教育実践が重要であると指摘し、学校が教師を育てる場として機能するためには、学校自体の変革が必要であると述べました。また、教師が学び続けるために重要なのは「自己の振り返り」と「対話」であり、対話には「自己への対話」と「他者との対話」が含まれると説明しました。経験を積むだけでは成長は進まず、「知識・経験・情報」を充実させることが適切な判断を下す基盤となると述べ、そのうえで、内省で得た気づきを他者との対話で共有することが、教師としての自己成長や教育者の質を高める鍵になるとも語りました。
そして、リスクマネジメントの重要性について触れ、「想定外を想定内に変えること」が重要であると指摘しました。そのためには「記録」を活用し、過去の失敗や経験を風化させることなく未来へつなげることが危機管理の要になると強調しました。記録を残し、それを共有する姿勢が真の変革につながるとし、災害対策や教育現場での実例を交えながら、その重要性を具体的に説明しました。
北神教授は、45年の研究者としての歩みを振り返りながら、現代の教育状況を「不安・不信・不満」が渦巻く時代と位置づけ、「安心・信頼・満足」を軸にした地道な努力が、困難な状況を乗り越える道筋であると次世代へ力強く語りかけました。
最後に学生に向けて、「根拠なき自信を持って、いろいろなことにチャレンジしていってほしい、道は必ず拓ける」とエールを送りました。
講義を終えた北神教授には、参加者からの盛大な拍手とともに、学生からは花束や色紙が贈られ、記念撮影を行い、最終講義が締めくくられました。
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