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在学生

アニメや漫画を「日本文化」の観点から研究しながら、自ら問いを見つけ、解決に導く力を養いました。

文学部 文学科 日本文学・文化コース 3年 大野 絵莉菜

文学部に進学しようと思った理由を教えてください。

高校の頃は国語が得意で、中でも特に古典に力を入れていました。昔の日本人の生活文化や考え方などに興味を持ち、小説や古文を読むのも好きだったので、文学部への進学を決めました。日文では「日本文化」としてアニメや漫画を扱う授業もあるので、アニメや漫画が好きな私にぴったりだと思いました。

いま一番興味・関心を持って学んでいるテーマや分野、科目は何ですか。

アニメ・漫画などのサブカルチャーを「日本文化」として研究する分野に取り組んでいます。サブカルチャーは国文学の中でも新しい研究対象であるため、先行研究が少ないジャンルです。参考にできるものが少ない分、自分で題材や問いを見つけ研究を進めていく、自由で楽しく、大変でもある研究対象だと思います。

学年を重ねることで、どのような成果、成長を遂げ、ステップアップできていますか。

さまざまな文学作品に触れたり、文章を書くことを重ねるにつれて、自分の表現力や文章力が広がりました。日文の先生方は、中世、近代などと時代別に専門の先生がいたり、それぞれ専門分野が大きく違います。さまざまなアプローチで日本文学や日本文化に触れることができます。質問が提示され、複数の学生の回答が共有され、自分とは違う視点からの意見を知り考えを深める。作品を読み、自分で問いを見つけ考察をする。源氏物語を読みながら中世の日本人の文化、習慣などあらゆることを知る。たくさんの方法で文学を読み日本文化を知っていくことができます。

研究室・ゼミではどのような活動を行っていますか。

日本のアニメや漫画などのサブカルチャーについて研究するゼミです。ゼミには特撮が好きな人や映画好きがいたり、アニメ好きの中でもさまざまな好きなジャンルがあり、先生も含めそれぞれ好みが異なるメンバーが集まります。お互いに自分に馴染みのないジャンルについて知ることができたり、共通で知っている作品について好きな部分などを話したり、ゼミのメンバーや先生との会話が多いゼミです。アニメをただ娯楽作品として見るのではなく文学作品として扱い、アニメをどうやって研究の題材として扱うのか、などを教わりました。毎週授業で扱う内容が決まっているわけではなく、「今日は何を話そうか」と先生が最近見たアニメの話をしたり、学生からふと出た話題から話が繋がり、どんどん講義が広がっていくのが面白く、このゼミの魅力だと思います。

将来のイメージについて教えてください。また、そのために取り組んでいることがあれば教えてください。

卒業論文では、女児向けのアニメについて研究しようと考えています。10~20年前と比べると今は女児向けアニメが激減しており、2023年現在ではプリキュアのみの放送となっています。女の子も少年誌など男の子と同じものを見るようになったことや、アニメのサブスクの普及などさまざまな理由に目を付け、時代の変化とともに女の子が見るものがどう変化したのか、もしくはどう時代が変わったのかということを研究していこうと思っています。

国士舘大学で学んだことで成し遂げられた夢、または必ず成し遂げたい夢を教えてください。

具体的な夢はまだありませんが、「好きなことを好きなだけやること」「好きなことを続けること、それを諦めないこと」が目標です。

国士舘大学をめざす受験生へのアドバイス、メッセージをお願いします。

勉強したいことや夢がなくても、ちょっとでも興味があったり自分に合っているものを探してみてください。



掲載情報は、2023年のものです。