国士舘大学と栃木県大田原市は7月30日付で、文化財等の調査・研究に関する連携協定を締結しました。本協定は、文化財の保存・活用を推進する大田原市と、考古学および日本史学分野の調査・研究ならびにそれに携わる人材育成を推進する本学が相互に連携することで、実践的な学習機会の提供と地域の文化財活用の推進に寄与することを目的としたものです。
具体的には、本学人文科学研究科および文学部史学地理学科考古・日本史学コースの学生が文化財の調査・研究に参画するほか、関連施設の公開・活用事業などに協力します。
協定締結を受け、8月16日から28日まで、大田原市佐良土の旧佐良土小学校の施設で考古学実習を実施しました。大学院生を含む約50人が現地に泊まり込み、奈良から平安時代の遺跡とされる小松原遺跡で発掘した土器類や、地域の方から寄贈された戦争考古学に関する資料群の整理作業などを行いました。
加えて、22日に開催された「おおたわらこどもフェスティバル」にボランティアと参加したほか、実習先でお世話になった地域の方との交流を深めるなど、実習を通じて地域のつながりの大切さを実感する機会となりました。
文学部の眞保昌弘教授が同市東山道駅路発掘の調査指導委員会の委員を務めていることから、今回の協定に至りました。
文学部考古・日本史学コースでは、毎年夏季休業期間を利用した考古学実習を実施しています。これまでにも、眞保教授が茨城県結城市と進めた矢畑・上山川の国指定史跡「結城廃寺跡」の発掘調査にも学生が協力し、寺院の建物跡や土器を発見するなど、実践的な実習が貴重な経験を重ねる機会となっています。
眞保教授は「実際に歴史の舞台で地形や風土と共に出土品を理解することが考古学の学びにとって大切です。大田原市は、江戸時代にわが国ではじめて古墳の学術発掘が実施され、現在も文化財の調査、研究、保護、活用への取り組みが実践的に行われています。学生と共に当地に滞在し、地域の人々と交流しながら考古学、そして文化財の保護に関わる貴重な経験となっています」と述べ、発掘調査への参画を通じて文化財保存の意義を知る機会としたいとしています。





