News
2026.11.07

法学部創設60周年記念講演会を開催しました

法学部は今年、創設60周年を迎え、楓門祭期間中の11月2日に34号館B301教室で記念講演会を開催しました。会場には、学園役職者や学生、教職員など約70人が出席しました。

法学部は昭和41年に創設。実社会に根差した法教育を重視し、法的思考力と実務能力を兼ね備えた人材育成に努めてきました。法律学科の1学科でスタートし、平成13年には現代ビジネス法学科を設けて2学科となり、国際化・情報化が進む現代社会の課題に目を向けた、実践的で幅広い学びの場を提供しています。

講演会は、小林正士准教授の司会で進められました。まず、瀬野隆理事長があいさつし、昭和41年に産声を上げた法学部と文学部により総合大学としての基盤が確立されたとして、法学部の歴史とともに、現在も引き継がれている法律討論会や模擬裁判など、法学部の実践的な学びを紹介しました。そして「法学部は法知識だけでなく、深遠な教養と道徳的人格を備えた真の法智識人の育成を続けている。今後も時代の変化に応じた教育・研究を進め、社会に貢献する人材を育ててほしい」と期待を寄せました。
田原淳子学長は、法学部が60年にわたり、専門的な学びと実践的な教育を通じて社会を担う人材を育ててきたことは大きな財産であると述べ、歴代の教職員や卒業生、関係者に謝意を示しました。そして、「法学を学ぶことで、異なる立場の人々の権利を尊重しながら解決の道筋を探っていく。そこに法学を学ぶ意義がある」と述べました。

講演では、第88代警視総監を務めた池田克彦氏を迎え、「警察にまつわる4つの謎~その背景を読み解く~」をテーマに、警察行政の要職を歴任した立場から、警察という仕事の本質に迫りました。
池田氏は講演で、日本の治安について、犯罪を未然に防ぐ取り組みや地域の環境整備も警察の重要な役割だと説明。防犯カメラの設置などで犯罪の機会を減らすことが犯罪減少につながっている事例などを紹介しました。近年のサイバー犯罪や詐欺など新たな犯罪集団の出現についても言及し、法整備の必要性に加え、社会情勢に合わせて新たな施策を考えるのが警察の役割であると強調しました。
また、録音・録画など取り調べの可視化をめぐる議論や、刑事ドラマの演出と現実との違いについても触れながら、「人間社会はさまざまな要因が作用して犯罪が起こる。警察には、非単純化と現場力がいま、求められている」と結びました。

質疑応答では、警視総監在任中に行った大きな判断に関するエピソードや、警察官に求められる資質など、複数の質問に対し、池田氏は丁寧に答えました。

講演後、飯塚真法学部長が閉会のあいさつを行い、「警察官を目指すなら国士舘大学というブランドを今後も確固たるものにしつつ、幅広く法学部の発展に努めていく」と力強く述べ、閉会しました。

あいさつする瀬野理事長
あいさつする瀬野理事長
田原学長
田原学長
講演する池田氏
講演する池田氏
質疑応答の様子
質疑応答の様子
閉会のあいさつをする飯塚法学部長
閉会のあいさつをする飯塚法学部長
司会を務めた小林准教授
司会を務めた小林准教授