違法薬物の追放に向けた国士舘の取り組み
~国士舘の全構成員の責務として~

近年、若年層による大麻、覚せい剤、危険ドラッグなどの違法・禁止薬物の乱用が大きな問題となっています。違法・禁止薬物の乱用は、心身に害を及ぼし、家族や友人関係を崩壊させ、重大事件の原因ともなる計り知れない影響をもたらします。違法・禁止薬物を手にした時点で、厳しい社会的制裁が待っています。このような事案によって次世代を担うべき有為な人材の損失とならぬよう、国士舘は違法薬物の根絶に向け力を尽くしてまいります。



国士舘違法薬物追放宣言

  • 一、国士舘は違法薬物を触れず、持たず、使わない。
  • 一、教職員、学生、生徒は、学内外のすべてにおいて、違法薬物を追放する主体となる。
  • 一、学内外から違法薬物を率先して追放する学園であることを、国士舘はここに宣言する。

制定日:令和7年7月23日

「国士舘違法薬物追放宣言」の趣旨

 学校法人国士舘は、吉田松陰の自主独立の志を自らの自立の精神とし、創立者柴田德次郎の興国救民を使命として、世のため、人のために尽くしうる人材を「国士」と定め、その「国士養成」を建学の使命として教育研究、地域社会貢献に邁進して、100年余を迎えております。本学の卒業生は今やわが国の社会においてなくてはならないエッセンシャルな人材として、救命、治安、消防、防災、政治、経済、経営、教育、文化、体育、スポーツ、法律、土木、建築、電気、まちづくり、生産、流通、販売、発明、技術開発などさまざまな分野で活躍しております。
 しかしながら、このたび発覚しました本学園の約1万3000人の在学生の内、複数名が学生寮において大麻を使用したという疑義は、「武道・スポーツ・防災の国士舘」の伝統と名誉、そしてその使命と信用を著しく毀損する結果をもたらしました。本学園の建学の精神を自らの使命として堅持し、実践している在学生、教職員、卒業生、関係者の皆様には計り知れない衝撃と落胆を与えることになりました。
 国士舘は、違法薬物を人々の健康と人格形成を阻害し、基本的人権の確立を破壊するものとして位置づけ、警視庁や厚生労働省とともに、注意喚起活動を数年前から行ってきましたが、これを機に、本来の武道・スポーツ精神に立ち返り、学内外に向けて「国士舘違法薬物追放宣言」を公表し、それをもとにして、学長主宰の時限的集中審議体としての「国士舘違法薬物問題検討委員会」を設置することにしました。 ここにおいて、違法薬物使用は、現代社会を象徴する深刻な社会的災害の一つとして捉え、この発生原因を徹底的に解明し、検証を行い、本学園の防災教育の一環として授業に取り込みながら、再発防止策の策定に向けて鋭意努力を傾注しております。さらに、教学担当理事主宰の恒久的管理監督機関としての「学校法人国士舘違法薬物追放委員会」を設置し、本学園が教職員、学生生徒の責務として、自主自立の教育研究機関である私学国士舘における違法薬物追放活動を、恒久的に率先することを、現代と未来に向けての新たな学園の使命とすることにいたしました。

国士舘における違法薬物追放等に関する規程

違法薬物の追放に向けた取り組み

01 学生・生徒への講習

警視庁・警察署から協力を得て、新入生、クラブ主将、各学部生、運動部学生、中高生など対象別に薬物乱用防止講習会を実施しています。

02 教職員向けの講習

FD・SD研修やクラブ指導者研修において、薬物依存の問題について学んでいます。

03 学内における注意喚起・啓発活動

新入生には、学長講話やガイダンス、初年次ゼミなどの行事・授業の中で注意喚起を実施するほか、長期休業前には、教職員による指導に加え、さまざまな媒体を通じて違法薬物の危険性を伝えています。

相談窓口等

■学内の相談窓口

■学外の相談窓口